モノ湖とは? わかりやすく解説

モノ湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 18:32 UTC 版)

モノ湖

ダナ山(Mount Dana)の頂上から見るモノ湖
ネバダ州との境界から約20kmの位置にある
所在地 アメリカ合衆国
カリフォルニア州モノ郡
モノ湖の位置
モノ湖 (カリフォルニア州)
位置 北緯38度1分0秒 西経119度0分34秒 / 北緯38.01667度 西経119.00944度 / 38.01667; -119.00944座標: 北緯38度1分0秒 西経119度0分34秒 / 北緯38.01667度 西経119.00944度 / 38.01667; -119.00944
面積 182.65 km2
最大水深 48 m
平均水深 17 m
貯水量 3.66 km3
水面の標高 1944 m
プロジェクト 地形
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モノ湖(Mono Lake)とは、アメリカ合衆国カリフォルニア州モノ郡にある、アルカリ性で非常に塩分濃度の高い塩湖である。

モノ湖は、ロングバレー噴火の時期である少なくとも76万年前に形成されたと考えられている。灰の層の下の堆積物から、モノ湖はネバダ州ユタ州の大部分を占めていたより大きく古い湖の名残であり、北アメリカで最も古い湖の一つであることが示される。『モノ』とは現地のネイティブアメリカンの言葉で『ハエ』を意味する。

モノ湖には周辺から表面流水が流れ込む場所であり、湖からの水の流出はない。そのため、流れ込む水に溶けている塩は湖にたまり、pHと塩分濃度の上昇をもたらしている。湖の水にはカルシウムが大量に溶け込んでおり、湖底からは炭酸水が湧き出しているため、水中では石灰石の柱『TUFA TOWER』(トゥファタワー)が生成されている。ロサンゼル市水道局が1941年から1990年までこの湖を水道の水源として利用し湖面が低下したため、現在は一部のトゥファが水面上に露出しているが、将来的には湖面が昔の水位に戻ることで水没すると考えられている。

モノ湖は、ロングバレーカルデラのモノ・イニョークレーター火山列北端にあたる地質学的に活発な地域にある。地質学的な活動は、シエラネバダ山脈のふもとで断層が生じることで引き起こされており、ベイスン・アンド・レンジの地殻伸張とも関連がある。

モノ湖周辺では火山活動が続いている。最近ではモノ湖のネッジト島英語版噴火が起きている。

湖の生物とヒ素を用いる細菌の発見

塩分濃度が高いため魚類はいないが、水中にはアルテミアが、湖畔にはアルカリミギワバエが生息しており、これらを捕食する渡り鳥の中継地になっている。

2010年12月2日、アメリカ航空宇宙局 (NASA) はモノ湖の堆積物の中からヒ素リンの代わりに用いる細菌GFAJ-1」を発見したと発表したが[1][2]、後にこの生物がヒ素を利用することは否定された。

南岸からの眺め

脚注


モノ湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/22 13:31 UTC 版)

マンモス・ヨセミテ空港」の記事における「モノ湖」の解説

詳細は「モノ湖」および「w:California Water Wars」を参照 ジューンレイク・ループ北口から国道395号線をさらに北上すると、カリフォルニア州120号線(英語版)の東方面、すなわちモノ・ミルズ・ロード (Mono Mills Road) への出口がある。モノ・ミルズ・ロード経由でモノ湖の南トゥファ区域 (South Tufa Area) にアクセスできる。モノ湖は海水2.5倍の塩分濃度を持つ湖である。トゥファ石灰華)は石灰石の塊で、本来は水中形成されるものだが、モノ湖の場合、その上流の1941年よりロサンゼルス上水路回されることになったために水位が下がり、トゥファ露出することになったまた、2つある島のうち、北岸に近いネジット島がやはり水位低下原因半島化していた時期もあった。 南トゥファ区域から見るモノ湖。手前立ち並ぶのがトゥファ中央の白く大きな島がパオハ島、奥の黒く小さな島がネジット島。 モノ・ミルズ・ロードは降雪直後などには閉鎖されることがあるが、南トゥファ地域にほぼ1年中アクセスできるよう、人員確保できる範囲整備されている。 国道395号線をさらに北上したリーバイニング英語版)の北側(モノ湖の西岸)にはビジター・センターがある。同センター12月1日から3月31日までは休館しているが、セルフツアーによるハイキング天候道路状況が許す限り可能である。 モノ湖では、鳥類観察ツアーなどのアクティビティ5月中旬頃からレイバー・デーにかけて実施されている。ちなみに、モノ湖を含むモノ盆地では325種以上の鳥類目撃されている。

※この「モノ湖」の解説は、「マンモス・ヨセミテ空港」の解説の一部です。
「モノ湖」を含む「マンモス・ヨセミテ空港」の記事については、「マンモス・ヨセミテ空港」の概要を参照ください。

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