ミストラル69型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/02 18:05 UTC 版)
「ル・ミストラル (列車)」の記事における「ミストラル69型」の解説
ミストラル69型、または新ミストラル(Nouveau Mistral)型は1968年から1970年にかけてフランス国鉄がTEE向けに製造した客車である。基本的な設計は1964年にパリ - ブリュッセル - アムステルダム(PBA)系統のTEEに投入された客車とほぼ同一であるが、台車が新型になっているほか窓がやや大きいなどの違いがある。 1969年2月からミストラルに、また1970年1月からはリヨネ、1971年5月からはロダニアンに用いられた。 一等開放座席・荷物・電源車(A4Dtux) 客車の半分に中央通路を挟んで1列+2列の開放型座席21席があり、もう半分は荷物室と出力435kWのディーゼル発電機を備えた電源室となっている。編成の端に連結される。 一等コンパートメント車(A8u) 6人用個室8室からなり、定員48人。 一等開放座席車(A8tu) 通路を挟んで1列+2列の開放型座席46席を備える。 食堂車(Vru) 厨房と食事席39席を備える。PBA系統用の車両では食堂車はなくそれぞれの座席で食事を提供する方式だったが、ミストラルでは乗車時間が比較的長いことから専用の食堂車が設けられた。なおミストラルでも食堂車の両隣の開放座席車では座席で食事をとることもできた。 「特別バー」車(Arux) 車両のほぼ半分が飲物や軽食を提供するバーとなっており、もう半分にはネクタイやスカーフ、本、土産物などを販売するブティック(売店)、文書のタイプなどのサービスを行なう秘書室、さらに理容室がある。ミストラル専用の客車であり、その豪華列車ぶりを印象づけるものとして知られていた。 一等開放座席・バー車(A3rtu) 車両の半分がバーであり、もう半分は開放型座席17席となっている。リヨネとロダニアンに用いられた。
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