TEE PBA型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/06 05:16 UTC 版)
「パリ・ブリュッセル・アムステルダム間の列車」の記事における「TEE PBA型」の解説
「fr:Voiture TEE PBA」も参照 TEE PBA型はフランス国鉄とベルギー国鉄が共同で開発したTEE用客車の通称である。単にTEE型、あるいはTEE inox型(inox = ステンレスの意)やTEE 1964年型などとも呼ばれる。車体はステンレス製で台車は160km/h運転に対応している。無塗装であるが、窓の上の部分に細い赤帯がつく。新製時には以下のような種類があった。なお一等開放座席車(A8t)はベルギー国鉄所属、その他はフランス国鉄所属であった。 荷物・電源車(A2D) 電源室と荷物室のほか、乗務員室4室(出入国管理や税関業務のための部屋を含む)がある。一般の旅客が立ち入ることはできない。 一等開放座席・バー車(A3r) 車両の半分が定員17名の開放型座席、もう半分がバー(ビュッフェ)となっている。バー部分には食事用の座席12席がある。 一等開放座席車(厨房付き)(A5s) 開放型座席29席と厨房がある。PBA型客車には食堂車はなく、食事は戦前のプルマン車同様それぞれの座席で提供された。厨房脇にはワイン庫もあった。 一等開放座席車(A8t) 通路を挟んで一人掛けと二人掛けの座席が並ぶ。定員は46名。 一等コンパートメント車(A8) 6人用個室8室を備える。 1983年から1987年にかけて一部客車が二等車に改造され、パリ・ブリュッセル・アムステルダム系統のインターシティ、ユーロシティおよび一二等TEEで用いられた。 またTEE PBA型を改良して製造されたミストラル69型客車も後にパリ・ブリュッセル・アムステルダム系統に用いられた。
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