マーチングバンドの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 06:26 UTC 版)
「マーチングバンド」の記事における「マーチングバンドの種類」の解説
軍楽隊 戦場での楽器による信号伝達や、兵士の士気向上を目的とした軍隊のバンド。諸説あるが、現代の軍楽隊の起源は、メフテルに影響され作られたヨーロッパの鼓笛隊(英語版Ancient Fife and Drum Corpsを参照)だと言われている。 パレードを行うマーチングバンド 祭事やイベント時に、見物人に見せるために音楽や太鼓を屋外を打ち鳴らしながら、道路などを行列で進む、マーチングバンドの最も古典的なスタイル。その楽器編成は、少人数の古典的な鼓笛隊から百人以上の吹奏楽団まで多種多様である。 ショーを行うマーチングバンド フィールドドリル 屋外競技場など広大な野外での演奏・演技。特にアメリカでは、マーチングバンドがアメリカン・フットボールのハーフタイムショウとして発展してきたことから、フットボールフィールドでの演奏が極めて盛んである。海外ではポイント(5メートルおきに置かれる目標マーク)が無い状態で行われる場合が多い。ドラム・アンド・ビューグル・コー 広義においては、ビューグルと呼ばれる金管楽器(信号ラッパ)と打楽器群から成るバンド。狭義では、南北戦争の軍楽隊に源流を持つ、青少年に対する音楽教育団体。ドラムコーという略称も使われる。フィールドショーを行うが、ハーフタイムショーではなく、競技会の中で発展してきたジャンルである。ドラム・アンド・ビューグル・コーの競技会を開催している団体ドラム・コー・インターナショナル(DCI)は、長年の間使用する金管楽器をG調のビューグルに限定してきたが、1999年以降DCIではG調のビューグルに限らず、マーチングブラスと呼ばれる楽器の使用も認められるようになり、ドラム・アンド・ビューグル・コーの定義は曖昧かつ複雑になっている。 フロアドリル 体育館・屋内競技場などの床を使っての演奏・演技。国土が狭く、気候変動が大きい日本独自の形態。日本マーチングバンド・バトントワーリング協会主催の大会では30メートル四方の床で行われている。 ステージドリル コンサートホールなどのステージでの演奏・演技。照明や緞帳などの舞台装置も活用することができる。日本においては半世紀の歴史を持つ演奏形態であるが、『blast!』に代表されるように、世界的な発展が期待される分野でもある。
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