マネーサプライとの関係とは? わかりやすく解説

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マネーサプライとの関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 09:36 UTC 版)

マネタリーベース」の記事における「マネーサプライとの関係」の解説

貨幣乗数」および「信用創造」も参照 マネタリーベース × 貨幣乗数 = マネーサプライ マクロ経済学教科書には、上記数式掲載されていて、「マネタリーベースをほぼコントロール下におく中央銀行は、このコントロールによって、間接的にマネーサプライ調節することができる」と解説されている。マネタリーベース政府採用している金融政策判断するためのひとつの指標と見なされている。[要出典] ただし、中央銀行マネタリーベースマネーサプライ調節できるかについては昔から議論があり、はっきりした結論出ていない。日本では1970年代日本銀行小宮隆太郎堀内昭義の間で論争になり、1990年代には日本銀行翁邦雄経済学者岩田規久男の間で論争になった詳細は「日本の経済論争#1970年代」および「岩田規久男#マネーサプライ論争」を参照 この論争2010年代でも続いており、伊藤修マネタリーベースマネーサプライ比例関係現実反映していないと指摘したマネーサプライベースマネーの何倍かになるという『信用乗数論』は、初級教科書説明であって現実そうならない。日本バブル期においても、投機によってマネーへの需要増え、それに応じる形で銀行貸出増えて必要になったベースマネー日銀供給し支えたという関係であったバブル崩壊後も、ベースマネー増やしてマネーサプライ増えなかったという事実がある。 — 伊藤修 2003年4月から2019年3月まで日本銀行発表マネタリーベースマネーサプライ推移青色は「マネタリーベース平均残高(MD01'MABS1AN11)」で、薄緑色は「M3/平/マネーストック(MD02'MAM1NAM3M3MO)」。 例えば、日本銀行マネタリーベース2012年11月の1,244,449円か2014年11月の2,593,603億円へと約2.1倍へと増やしたが、マネーサプライ11,263,838億円か11,996,857億円へと6.5%しか増えていない[誰?]。2010年11月から2012年11月へかけては99兆1,866億円か124兆4,449億円へと25%増だが、その時マネーサプライは1,078兆6,221円から1,126兆3,838億円へと4.4%増である[誰?]。 時期マネタリーベースマネーサプライ貨幣乗数2010年11月 991,886 10,786,221 10.87 2012年11月 1,244,449(+25.4%) 11,263,838(+4.4%) 9.05 2014年11月 2,593,603(+108.4%) 11,996,857(+6.5%) 4.63 2016年11月 4,176,573(+61.0%) 12,738,390(+6.2%) 3.05 他方で、高橋洋一は、比例関係成り立たなくても、マネタリーベースマネーサプライコントロールできる主張したマネーストックマネタリーベース×信用乗数であるが、信用乗数変化する。仮に信用乗数半分になった場合マネタリーベースを2倍に増やせばよい。 — 高橋洋一 経済学者原田泰は、政策金利とマネタリーベース・マネーサプライが連動する論じた1980年末、日銀による金利引き下げ急激なマネタリーベース・マネーサプライの急上昇もたらし1989年以降金利引き上げがマネタリーベース・マネーサプライの急減もたらした — 原田泰 また、原田物価マネタリーベースの関係についても指摘した物価マネタリーベースは同じ動きをしている。2000-2007年では、ジンバブエマネタリーベース130万倍なのに対しインフレ率は5倍の650万倍となっている。一方でチャドマネタリーベースは2.8倍なのに対しインフレ率約半分1.2となっている。マネタリーベース伸び率が、両国インフレ率違い生み出した — 原田泰

※この「マネーサプライとの関係」の解説は、「マネタリーベース」の解説の一部です。
「マネーサプライとの関係」を含む「マネタリーベース」の記事については、「マネタリーベース」の概要を参照ください。

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