ボルドーを巡る争奪とは? わかりやすく解説

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ボルドーを巡る争奪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 08:00 UTC 版)

カスティヨンの戦い」の記事における「ボルドーを巡る争奪」の解説

1450年4月15日フォルミニーの戦い勝ち抜いたフランス軍勢い駆って8月に北のノルマンディーを完全に占領し、残るイングランド領は南西部ギュイエンヌ現在のアキテーヌ=リムーザン=ポワトゥー=シャラント地域圏)だけとなっていた。 フランス軍9月ギュイエンヌ南下しベルジュラック奪い、翌1451年5月デュノワジャン・ド・デュノワとジャン・ビューローが率いフランス軍ギュイエンヌ中心都市ボルドー包囲交渉の末に6月占領すると、8月20日に南のバイヨンヌ占拠して百年戦争終結迎えたように思われた。しかし、イングランド王家によって300年統治されてきたボルドー市民たちは、自分たちのことをイングランド人だと思っており、イングランド国王ヘンリー6世にこの地方を再び取り返すことを要望する使節送った1452年10月17日シュルーズベリー伯ジョン・タルボットは、ボルドー付近に3000人の武装兵および射手と共に上陸したフランスの守備隊はボルドー市民たちによって追い出され、彼らは大喜びイングランド人たちのために市の門を開けたアキテーヌ南部ガスコーニュ地方多くの町が、ボルドーの例に倣ってイングランド人たちを受け入れたノルマンディーブルターニュにもイングランド艦隊迫りノルマンディー占領統治していたアルテュール・ド・リッシュモン大元帥と甥のブルターニュピエール2世迎撃して上陸防いだが、これらは陽動時間稼ぎをしている間にボルドーイングランド軍は増援得て強化された。 冬の間、フランス国王シャルル7世自分兵隊集め作戦行動を取るべき季節備えた1453年の春がやってくると、シャルル7世ボルドー向けて3つの軍隊それぞれ別の経路取らせて送り出した。ロエアック元帥ことアンドレ・ド・ラヴァルとジャン・ビューローが率い一軍ボルドー周辺地域を落とす作戦出てボルドーから50kmほど東に離れたカスティヨン包囲したシュルーズベリー伯はこの新たな問題対応するために、新たに3000人の兵隊本国から受け入れたが、その数はガスコーニュ境界まで何千人ものフランス軍隊押し返すには全く足りないものであったフランス軍カスティヨン包囲下に置くと、シュルーズベリーは町の守備隊長要求受け入れた当初作戦野戦国境まで押し返す)を放棄し、この町を解放することに取りかかった。 ラヴァル・ビューローらはシュルーズベリー恐れ自分配下7000人から10000人の兵士陣地塹壕矢来囲うように命令し300台の大砲矢来隙間並べた。数の上での優位享受しているはずのフランス側にしては恐ろしく防御的編成であった。彼らはカスティヨンを囲む一切努力をしていなかった。

※この「ボルドーを巡る争奪」の解説は、「カスティヨンの戦い」の解説の一部です。
「ボルドーを巡る争奪」を含む「カスティヨンの戦い」の記事については、「カスティヨンの戦い」の概要を参照ください。

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