ボストン高架鉄道と高架鉄道、地下鉄建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 00:52 UTC 版)
「マサチューセッツ湾交通局」の記事における「ボストン高架鉄道と高架鉄道、地下鉄建設」の解説
ボストン高架鉄道は最初の地下鉄区間であるトレモント・ストリート地下鉄(現在のグリーンラインの地下区間)を1897年から1898年に開業させた。この路線は、路面電車を直通運転させる目的で作られたという点で、都市高速鉄道として建設された他都市の地下鉄路線とは性格が異なるが、アメリカで最初の地下鉄で、この事は現在のMBTAもしばしば宣伝している。 1901年には、メインライン高架鉄道(現 オレンジライン)が開通した。この路線は市街外延部から都心へ路線を延ばし、都心部は地下構造になっていた。その後まもなく、アトランティック通り高架鉄道(1940年代に廃止)が開業した。両者はニューヨーク地下鉄よりも3年早く登場した(ニューヨーク高架鉄道は遥か以前から存在していたが)ボストン最初の都市高速鉄道であった。 1908年に開通したワシントン・ストリート・トンネル(現 オレンジライン)は高架鉄道の都心ルートを短縮した。路面電車が乗り入れるトレモント・ストリート地下鉄は地上の軌道の短絡ルートとして無数の支線や延長部分を持つに至った。これに加えて、メインライン高架鉄道のスリバン駅やダッドリー駅(1987年廃止)などに乗り換えターミナルが設置され、路面電車利用客はここで高架鉄道に乗り換えて都心に向かう事ができるようになった。 次に建設された路線は1904年に開業したイーストボストントンネルで、ボストン・ハーバーとイースト・ボストンを結ぶ路面電車用のトンネルであった。このトンネルの開業により路面電車とフェリーの乗り継ぎが不要になった。このトンネルは1924年に高速鉄道用に転用され、現在はブルーラインのボストン市街側の路線の一部となっている。 1912年にはケンブリッジトンネルが開業した。このトンネルはケンブリッジ地区のハーバードスクエアのダウンタウンに掘られたものである。その後、市街南部とダウンタウンを結ぶドルチェスタートンネル(現 レッド・ライン)の開削も行われた。このトンネルに接続するドルチェスター線は1927年、かつてのニューヨーク・ニューヘブン・アンド・ハートフォード鉄道に沿って延伸され、アッシュモント-マッタパン高速鉄道がマッタパンまで延伸された。この路線の開業により周辺の路面電車路線の整理が行われている。1922年からは路面電車路線のバス化が進み、1936年にはトロリーバスも登場している。
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