ホンダ・SL230
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 02:34 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動SL230(エスエル230)は、本田技研工業がかつて製造販売したオートバイである。
概要
型式名MD33。1997年3月28日発表、同年4月21日発売[1]。
オン・オフを問わないいわゆるデュアルパーパスにカテゴライズされるオートバイでレンサル社製アルミハンドルなども装備するが、1970年から製造販売された本格的なオフでの走破性を考慮したSLシリーズ[注 2]と異なり、乾燥重量105kgの軽量な車体や足着き性に優れたシートなど街乗りからトレッキングまでの幅広い用途を想定した扱いやすさを重視したスポーツバイクである[1]。
数度のマイナーチェンジを実施したが、2005年に後継のXR230へフルモデルチェンジされ生産中止となった。
車両解説
車体はフレームにダイヤモンド型を採用し、サスペンションは前輪をテレスコピック、後輪をプロリンク式スイングアームとした。
ブレーキは前後とも油圧式シングルディスクであり、タイヤサイズは前輪が2.75-21、後輪が120/80-18(チューブレス)である。
排気量223ccのMD33E型空冷4ストローク2バルブSOHC単気筒エンジンは、内径x行程:65.5x66.2(mm)・圧縮比9.0・VE3A型キャブレターから最高出力20ps/7,500rpm・最大トルク2.1kg-m/6,000rpmのスペックをマーク。マニュアルトランスミッションは6速。始動はセルモーターのみとした。
遍歴
- 1997年3月28日発表 同年4月21日発売[1]
- 以下の車体色を設定
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- █スパークリングシルバーメタリック
- █シンシアグリーンメタリック
- █イタリアンレッド
- 以下のマイナーチェンジを実施
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- フレームの剛性アップ
- シート前方肉厚アップで乗車時のホールド感を向上
- ヘルメットホルダー位置をシート左側に移設
- 車体色を以下に変更
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- █スパークリングシルバーメタリック
- █シンシアグリーンメタリック
- █ブラック
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- フレームのメインパイプ・エンジンハンガープレートを肉厚アップするさせガセットを追加
- フロントフォークインナーパイプ径を35mm→37mmへ大径化しながら肉厚を薄くし軽量化
- ステアリングステムのボトムブリッジを鉄製からアルミ製へ変更
- リヤサスペンションダンパーピストン径を36mm→40mmへ大径化
- CDI点火装置をアナログ→デジタルへ変更
- キャブレターセッティングを変更し60㎞/h定地走行燃費が43.0km/L→48.0km/Lへ向上
- 車体色を以下に変更
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- █ブーンシルバーメタリック
- █ロスホワイト
- 車体色ロスホワイトを廃止
- 車体色をウィングマークシルエットの入った以下の2バリエーションに変更
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- █ロスホワイト
- █ブラック
- 2005年
- 生産中止
姉妹車
以下の4モデルはMD33E型エンジン[注 3]などの基本コンポーネンツを共有する姉妹車。
脚注
注釈
出典
関連項目
- ホンダ・SL
- ホンダ・シルクロード - オフの走破性よりトレッキングを重視した同様のコンセプトを持つモデル
外部リンク
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カラーバリエーションに関して:解説で使用する車体色は、配色系統を表しており、色を再現しているわけではありません。
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