ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス
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「オリエント急行」の記事における「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」の解説
詳細は「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」を参照 海運会社であるシーコンテナ社社長のジェームズ・シャーウッドは1977年にオークションで国際寝台車会社の寝台車を落札し、その後も車両を買い増して、オリエント・エクスプレス・ホテルズ社という子会社を設立し1982年から「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス(VSOE)」として運行を始めた。 VSOEはツアー列車としてイギリスのロンドン・ヴィクトリア駅とイタリアのヴェネツィア(ベニス)サンタ・ルチーア駅の間を結んでいる。ロンドン - フォークストーン(Folkestone)間は元プルマン社のイギリス法人が保有していた座席車(ブリティッシュ・プルマン)を使用する。ドーヴァー海峡はかつては船で渡っていたが、2009年時点では専用バスに乗り換えてユーロトンネルシャトルによりカレーに至る。カレーからは元国際寝台車会社の車両による編成となり、パリを経由しヴェネツィアに至る。なお、運行開始時にはパリ - ヴェネツィア間はかつてのシンプロン・オリエント急行の経路をたどりローザンヌ、ミラノを経由していたが、のちにアールベルク・オリエント急行の経路の一部をたどってブックス(Buchs)、インスブルックに至り、そこからブレンナー峠経由でイタリアに向かう経路に変更された。これはこの経路の方が遠回りではあるものの、沿線の景色がよいためである。このほかローマまで運行されることもあり、またプラハやブカレスト、イスタンブールなどへ特別運行されることもある。ブリティッシュ・プルマン編成はVSOEのほかイギリス国内のツアー列車にも用いられる。 2003年から2006年にかけて旧国際寝台車会社の車輌の更新改造が施され、時速160キロ走行に対応した新しい台車に交換されている。 大陸側では1泊2日の旅だが、ディナーのドレスコードはフォーマル指定、乗客の要望に対応するキャビンアテンダントが同乗するうえ、記念として列車内にあるポストから手紙を出すことが可能である。
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