プレイヤー交代事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/07 05:44 UTC 版)
「フォーチューンの海砦」の記事における「プレイヤー交代事件」の解説
『海砦』のセッションはプレイヤー4人でスタートしたが、途中でゴロー役のじゃが丸とミリア役の早川由が降板し、代わって新PCのベガオ役としてあずた某を加え、ナディノ役の成田豊が同じく新PCのアニーズとデニーズ役も務める「プレイヤー3人・PC5人」という異常なセッションとなっている。このプレイヤー交代は人間関係上のトラブルが原因であったことが『RPGマガジン』誌上で菊池たけし自身の筆で語られている。 『海砦』は当初「初心者がTRPGに嵌っていく過程を赤裸々に描こう」というコンセプトで進められ、プレイヤーは全員TRPG業界とは関係を持たない「可能な限り素人に近い人物」を選んでいた。プレイヤーのうち二人(ライム役の如月と早川)はTRPG経験が数回しかないのは当然として、じゃが丸の知り合いではあったものの、当時じゃが丸の友人であった菊池とは面識がなかった。プレイヤーたち全てが「ただTRPGを遊びにきているだけ」のつもりであった中で、GMの菊池だけがライターの立場として「誌面映え」をする読者主体のストーリー展開を行ってしまったことがじゃが丸と早川に不快感を与える原因になってしまったらしい(ただし、これはあくまで菊池の見解であり、じゃが丸や早川の意見ではない。また早川はこのこととは全く別に私事が忙しくなりプレイに参加できなくなったこともある)。 実際、第一部はミリアとゴローはかなりの部分で道化として描かれている。ゴローはプレイヤーの意思と無関係なところで必要以上に悲惨な目にあわせられ、ミリアは「知力が3」であることをことさらに強調されて普通の発言を行うたびに「知力3がまともなことを言っている!」と派手に驚くパフォーマンスが繰り返された。これはミリアの「ちょっとおバカなところがある女の子」という個性、そしてゴローの「不幸な目に合いやすいお人よし」という個性を強調して、キャラクターの魅力を引き出そうとした結果であるともいえるが、ライムがそういう「負の特徴」を持たず、ナティノも「浪費・借金癖」「女好き」という「ダメ男」の側面がさほどクローズアップされなかったために、第2話や第一部最終話である第5話終盤での活躍にもかかわらずミリアとゴローがないがしろにされ、ライムとナティノが贔屓されているという感覚は常について回っている。 じゃが丸と早川のリプレイからの離脱の結果、ストーリーを大きく作り直すことが必須になり、ブラスを倒しギュージールを解放した第5話の時点までを「第一部」とし、それから先を第二部として仕切り直すことになってしまった。この仕切り直しによりストーリーが長期化した部分は多々ある。 なお、ストーリー上では、ゴローは相変わらずナティノの借金を返すためにラース=フェリア中を冒険する旅に出ており、ミリアは結婚して一旦盗賊稼業を引退したものの、第12話でサライやマドカ、ラスィ、八導師と共に「堕ちた精霊獣」に応戦している。
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