プランバナン西側
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:28 UTC 版)
「プランバナン寺院群」の記事における「プランバナン西側」の解説
カラサン寺院(チャンディ・カラサン、尼: Candi Kalasan) 仏教寺院。プランバナン寺院の南西約2キロメートルに位置する。この村で発見されたカラサン碑文(英語版)により、778年にシャイレーンドラ朝と古マタラム王国(サンジャヤ王統)の両王家により建立されたことが知られる。現在に見られる祠堂は9世紀中頃に増築されたもので、精細に彫られた鬼面カーラ(英語版)などの浮彫りにより装飾されている。 サリ寺院(チャンディ・サリ、尼: Candi Sari) 仏教寺院。カラサン寺院のすぐ北側に位置する。カラサン寺院と同じく8世紀の王ラカイ・パナンカランの時代に建立されたと考えられる。僧院(僧房、または経蔵)であったとされるほか、仏像を礼拝するためにあったともいわれる。上部に仏塔(ストゥーパ)飾りが3列に並び、その下に各3室が並ぶ2段の階層がある。 クドゥラン寺院(英語版)(チャンディ・クドゥラン、尼: Candi Kedulan) ヒンドゥー教寺院。カラサン寺院の約3キロメートルに位置する。1993年に砂鉱夫によって地下4メートルより発見された。主祠堂の基部が認められるが、いまだ副次的な祠堂などは完全に発掘されていない。 サンビサリ寺院(英語版)(チャンディ・サンビサリ、尼: Candi Sambisari) ヒンドゥー教寺院。プランバナン寺院遺跡公園の南西約10キロメートル、ジョグジャカルタの東12キロメートルに位置する。9世紀前半とされる寺院。1966年に発見された当初、寺院は地下6.5メートルに埋没していた。主祠堂内にはリンガとヨニがあり、その外壁にはドゥルガー、ガネーシャ、アガスティヤの像が見られる。 ゲバン寺院(英語版)(チャンディ・ゲバン、尼: Candi Gebang) ヒンドゥー教寺院。ジョグジャカルタ郊外約11キロメートルに位置する。1936年に寺院の一部であったガネーシャ像が発見され、1937-1939年に寺院の発掘と修復がなされた。寺院構造により730-800年に構築されたと考えられる。ガネーシャ像のほか、屋蓋部分に特徴的な装飾が認められる。 キンプラン寺院(英語版)(チャンディ・キンプラン、尼: Candi Kimpulan) ヒンドゥー教寺院。ジョグジャカルタにあるインドネシア・イスラム大学中央図書館の敷地内に位置する。2009年に地下2.1メートルより発見され、主祠堂と副祠堂の基部などが発掘されている。 クドゥラン寺院 サンビサリ寺院の主祠堂 ゲバン寺院 キンプラン寺院の発掘(2010年2月)
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