フレッシュ・クリームとは? わかりやすく解説

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フレッシュ・クリーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/21 05:04 UTC 版)

『フレッシュ・クリーム』
クリームスタジオ・アルバム
リリース
録音 1966年7月 - 10月、ロンドン、ライリック・スタジオ、ライミューズ・スタジオ
ジャンル ブルースロック, サイケデリック・ロック, アシッドロック
時間
レーベル リアクション・レコード
アトコ・レコード
プロデュース ロバート・スティグウッド[1]
クリーム アルバム 年表
フレッシュ・クリーム
(1966)
カラフル・クリーム
(1967)
エリック・クラプトン 年表
ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン
(1966)
フレッシュ・クリーム
(1966)
カラフル・クリーム
(1967)
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典 評価
Allmusic [2]
BBC Music (favourable) [3]
Sputnikmusic [4]

フレッシュ・クリーム』 (Fresh Cream) は、イギリスロックバンド、クリームによるデビューアルバム。本作は音楽プロデューサー、ロバート・スティグウッドの独立レーベル、リアクション・レコードの最初のアルバムであり、1966年12月9日にステレオモノラルの両バージョンがリリースされ、同時にシングル「アイ・フィール・フリー」もリリースされた[1]アメリカではアトコ・レコードから1ヶ月後の1967年1月にステレオ、モノラルの両バージョンがリリースされた[5]。その後何年にもわたって、CDではステレオバージョンしかリリースされていなかったが、2013年後半にイギリス盤モノラルバージョンがデラックスセットの一部として初めて日本でのみリリースされた[6]

本作はイギリスのアルバムチャートで最高6位、アメリカのアルバムチャートで最高39位を記録した[7]

2003年、本作はローリングストーン誌の『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500英語版』で101位にランクされた[8]

収録曲

イギリス盤オリジナル

特記がない場合はリードヴォーカル:ジャック・ブルース

A面
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「エヌ・エス・ユー (N.S.U.)」 Jack Bruce
2. 「スリーピィ・タイム (Sleepy Time Time)」 Bruce, Janet Godfrey
3. 「ドリーミング (Dreaming)」 Bruce
4. 「スウィート・ワイン (Sweet Wine)」 Ginger Baker, Godfrey
5. スプーンフル (Spoonful)」 Willie Dixon
B面
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「猫とリス (Cat's Squirrel)」(instrumental) Traditional, arr. Cream
2. 「フォー・アンティル・レイト (Four Until Late)」(Lead vocals: Eric Clapton) Robert Johnson, arr. Eric Clapton
3. 「ローリン・アンド・タンブリン (Rollin' and Tumblin')」 Traditional
4. 「アイム・ソー・グラッド (I'm So Glad)」 Skip James
5. 「いやな奴 (Toad)」(Instrumental) Baker

アメリカ盤オリジナル

A面
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「アイ・フィール・フリー (I Feel Free)」 Bruce, Pete Brown
2. 「エヌ・エス・ユー (N.S.U.)」 Bruce
3. 「スリーピィ・タイム (Sleepy Time Time)」 Bruce, Godfrey
4. 「ドリーミング (Dreaming)」 Bruce
5. 「スウィート・ワイン (Sweet Wine)」 Baker, Godfrey
B面
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「猫とリス (Cat's Squirrel)」(instrumental) Traditional, arr. S. Splurge
2. 「フォー・アンティル・レイト (Four Until Late)」(Lead vocals: Eric Clapton) Robert Johnson, arr. Eric Clapton
3. 「ローリン・アンド・タンブリン (Rollin' and Tumblin')」 McKinley Morganfield
4. 「アイム・ソー・グラッド (I'm So Glad)」 Skip James
5. 「いやな奴 (Toad)」(Instrumental) Baker

アメリカ盤後期

アメリカでは後にRSO/ポリドールからリリースされたが、その際にイギリス盤と同じ曲順に、A面1曲目に「アイ・フィール・フリー」が追加された。

スウェーデン盤

1966年にスウェーデンのみでリリースされた盤は、ジャック・ブルース/ピート・ブラウン作の「包装紙」、レイ・スミス/トニー・コルトン作の「コーヒー・ソング」が追加された全12曲収録のものであった。盤とジャケットはドイツで製作され、スウェーデンのみに輸出された。ドイツオリジナル盤はイギリス盤と同じく10曲が収録されていた。バンドは「コーヒー・ソング」のリリースを望まなかったが、モノ・バージョンが作成され「包装紙」とカップリングでシングルとしてリリースされた。この時点でステレオ・バージョンをリリースする計画は無かったが、スウェーデン盤ではステレオミックスが使用された。これは1966年8月上旬のセッションで作成され、大部分のトラックが右側、ギターソロのみが左側にオーバーダビングされた。このミックスはすぐに破棄され、後に新たなステレオミックスが作成された。

ジャケットデザインとレコード番号 (623 031) はドイツ盤と同一であったが、バックカバーは3種類が存在する。1つは12曲が正しく表記されたもの、もう一つは10曲しか表記されていないもの、最後は10曲盤に12曲表記を印刷した紙が貼られたものである。

A面
# タイトル 作詞・作曲
1. 「エヌ・エス・ユー (N.S.U.)」 Jack Bruce
2. 「スリーピィ・タイム (Sleepy Time Time)」 Bruce, Janet Godfrey
3. 「ドリーミング (Dreaming)」 Bruce
4. 「スウィート・ワイン (Sweet Wine)」 Ginger Baker, Godfrey
5. スプーンフル (Spoonful)」 Willie Dixon
6. 「包装紙 (Wrapping Paper)」 Bruce, Brown
B面
# タイトル 作詞・作曲
1. 「猫とリス (Cat's Squirrel)」(instrumental) Traditional, arr. Cream
2. 「フォー・アンティル・レイト (Four Until Late)」(Lead vocals: Eric Clapton) Robert Johnson, arr. Eric Clapton
3. 「コーヒー・ソング (The Coffee Song)」 Ray Smith, Tony Colton
4. 「ローリン・アンド・タンブリン (Rollin' and Tumblin)」 Traditional
5. 「アイム・ソー・グラッド (I'm So Glad)」 Skip James
6. 「いやな奴 (Toad)」(Instrumental) Baker

パーソネル

クリーム

制作

  • ロバート・スティグウッド - プロデューサー
  • ジョン・ティンパリー - エンジニア[9]

関連項目

参照

  1. ^ a b c Clapton, Eric (2007). “Cream”. Clapton: The Autobiography (1st ed.). United States: Broadway Books. pp. 73-79. ISBN 978-0-385-51851-2 
  2. ^ Erlewine, Stephen Thomas. "Cream: Fresh Cream > Review" - オールミュージック. 2011年9月27日閲覧。
  3. ^ Smith, Sid (2007年4月17日). “Cream Fresh Cream Review"”. BBC Music. 2011年9月27日閲覧。
  4. ^ Cream Fresh Cream”. Sputnikmusic (2006年4月2日). 2011年9月27日閲覧。
  5. ^ RSO Album Discography, Part 1: The RSO Story & Pre-RSO Releases”. bsnpubs.com (2007年1月22日). 2100年9月27日閲覧。 エラー: 閲覧日が未来の日付です。
  6. ^ Fresh Cream (Stereo & Mono) +12 [Cardboard Sleeve (mini LP)] [Platinum SHM-CD] [Limited Release] Cream CD Album”. CDJapan (2013年12月18日). 2014年6月13日閲覧。
  7. ^ The Illustrated Cream Discography”. Rate Your Music. 2014年6月13日閲覧。
  8. ^ “The 500 Greatest Albums of All Time”. Rolling Stone (Special Issue): 101 | Fresh Cream - Cream. (November 2003). ISSN 0035-791X. http://www.rollingstone.com/music/lists/500-greatest-albums-of-all-time-19691231/fresh-cream-cream-19691231 2100年9月27日閲覧。 エラー: 閲覧日が未来の日付です。. 
  9. ^ Fresh Cream (1966)”. JackBruce.com. 2011年9月27日閲覧。

外部リンク


フレッシュ・クリーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 05:29 UTC 版)

クリーム (バンド)」の記事における「フレッシュ・クリーム」の解説

クリームデビューアルバム『フレッシュ・クリーム』は、1966年録音発表されイギリスチャートで6位、アメリカチャート39位を記録した内容は「Four Until Late」、「Rollin' and Tumblin'」(マディ・ウォーターズの曲)、「Spoonful」(ウィリー・ディクスン作曲ハウリン・ウルフ録音)、「I'm So Glad」、「Cat's Squirrel」など、主にブルースカバーだった。その他の曲としては、ジャック・ブルース作で作詞友人ピート・ブラウン共作した"I Feel Free" (イギリスでのヒットシングル。アルバムにはアメリカ版にのみ収録) やジンジャー・ベイカー作の"Toad"(ロックのドラム・ソロとしては最も初期の作品)などがある。 初期クリームは、多くの曲を演奏してみせるタイトなバンドであった。「N.S.U.」や「Sweet Wine」「Toad」などすべての曲は5分程度バージョンにうまくまとめられた。しかしたった2か月後には、セットリスト短く1曲ずつがぐっと長くなった。スタジオ録音では1967年ストレンジ・ブルー」からアメリカ人フェリックス・パパラルディプロデューサー招聘アレンジや一部の演奏携わった

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