フランス系グランゼコールの習慣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 16:02 UTC 版)
「エクス=アン=プロヴァンス政治学院」の記事における「フランス系グランゼコールの習慣」の解説
第4年の6月、グラントラール(Grand Oral)という公開口述卒業試験が行われる。フランスの政治学院の典型的な試験としてみられるが、各政治学院次第に変わる。エクス=アン=プロヴァンスでは学生1人が大学教員3人に面して、図書引用の評論を厳守の10分間で発言し、その後の20分間は教養(一般知識, culture générale)に関する対話をする。学生の弁論術の能力及び教養が評価される。発足した1956年からエクス政治学院では、この試験で満点できた学生は2人しかいない(フィリップ・セガンと2012年の大学院生)。10/20以下の点数を受ける場合は政治学院の卒業証書が獲得できないが、ECTS(英語版)単位の数え方には影響しないので、グラントラールを合格しなくても通常の大学から卒業できる。口頭卒業試験の目標は4年間の厳しい勉強末、公開の場合で理性的な弁論の能力を確保することしかないであろう。 また、他のグランゼコールの習慣と同様に、2006年からすべての卒業年は著名人に因んで名づけられる。 2006-2011:リュシー・オブラック(レジスタンス運動の活動家) 2007-2012:ヴィクトル・ユーゴー(作家) 2008-2013:クロード・レヴィ=ストロース(人類学者) 2009-2014:フィリップ・セガン(政治家) 2010-2015:アルベール・カミュ(作家) 2011-2016:ロベール・バダンテール(政治家) 2012-2017:ネルソン・マンデラ(政治家) 2013-2018:アリスティード・ブリアン(政治家) そして、古代ローマから遺伝された「mens sana in corpore sano」(健全な精神は健全な身体に宿る)ということわざにそくして、体育も必要である。また、毎年3月に開始するクリテリアム(フランスの政治学院間トーナメント方式)に加わる。2012年のトーナメント方式がエクス=アン=プロヴァンスで行われた。1987年から始まったクリテリアムでは8回優勝したが、パリ政治学院(8回)と第1位の座を争う。
※この「フランス系グランゼコールの習慣」の解説は、「エクス=アン=プロヴァンス政治学院」の解説の一部です。
「フランス系グランゼコールの習慣」を含む「エクス=アン=プロヴァンス政治学院」の記事については、「エクス=アン=プロヴァンス政治学院」の概要を参照ください。
- フランス系グランゼコールの習慣のページへのリンク