フォード・エクスプローラースポーツトラックとは? わかりやすく解説

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フォード・エクスプローラー

(フォード・エクスプローラースポーツトラック から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 08:02 UTC 版)

フォード・エクスプローラー
6代目 2019年5月初期型 PHEV
概要
製造国 アメリカ合衆国
ベネズエラ
ロシア
中国
販売期間 1990年2月 -
ボディ
乗車定員 5名
7名
ボディタイプ 3ドアSUV
5ドアSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
後輪駆動
四輪駆動
系譜
先代 フォード・ブロンコII[1]
後継 フォード・ブロンコ
フォード・テリトリー英語版
テンプレートを表示

エクスプローラーExplorer)は、アメリカ合衆国自動車会社フォード・モーターにより製造・販売されているSUV型の普通乗用車である。

米国市場においては、14年間連続でSUVにおける販売台数ナンバーワンを誇る[2]日本市場においては、2016年1月26日、フォード・ジャパンが撤退を表明し、2016年下半期、販売終了となった。

初代 UN46型(1990年 - 1994年)

フォード・エクスプローラー(初代)
UN46型
概要
製造国 アメリカ合衆国
ベネズエラ
販売期間 1990年2月 - 1994年11月[3](生産終了)
ボディ
乗車定員 5/7名
ボディタイプ 3/5ドアSUV
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン 4.0L OHV Cologne V型6気筒
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,595mm(3ドア)
2,840mm(5ドア)
全長 4,420mm (3ドア)
4,675mm (5ドア)
全幅 1,780mm
全高 1,715mm (3ドア)
1,710mm (5ドア)
系譜
先代 フォード・ブロンコII
テンプレートを表示

1990年フォード・ブロンコIIの後継車として登場。4.0L V6OHVエンジンを搭載した強靭なラダーフレームを持つSUVであり、4WDシステムはパートタイム方式を採用。ブロンコIIを継承した2ドアモデルとホイールベースを延長した4ドアモデルが発売された。また、2ドアモデルに限り北米市場においてマツダへ「ナバホ」(Navajo)としてOEM供給されていた。

日本へは1991年より2ドアモデルの「sport」と4ドアモデルの「XL」「エディー・バウアー」の3グレードが導入された。翌年には「XL」の輸入が廃止され、1993年モデルでは4ドアの「XL-T」が導入された。

2代目 UN105/UN150型(1994年 - 2003年)

フォード・エクスプローラー(2代目)
UN105/UN150型
概要
別名 マーキュリー・マウンテニア(初代)
製造国 アメリカ合衆国
ベネズエラ
販売期間 5ドア:1994年11月 - 2000年12月[4]
3ドア:1994年11月 - 2003年7月
デザイン ボブ・アイキンス
ボディ
乗車定員 5/7名
ボディタイプ 3/5ドアSUV
駆動方式 後輪駆動
四輪駆動
パワートレイン
エンジン 4.0L V型6気筒
5.0L V型8気筒
変速機 5速MT
4/5速AT
車両寸法
ホイールベース 2,565-2,570mm (3ドア)
2,830-2,835mm (5ドア)
全長 4,535-4,560mm (3ドア)
4,825mm (5ドア)
全幅 1,780mm
全高 1,715mm (3ドア)
1,710mm (5ドア)
テンプレートを表示

1994年それまでの角張ったフロントマスクから当時フォードが推し進めていたオーバルデザインコンセプトに基づき、空力的にもデザイン的にもあか抜けたものに変更された。ただし、ドアパネルや窓ガラスなど一部は初代と共通である。また同時にフロントアクスルが従来のツイントラクションビーム+コイルスプリングからダブルウィッシュボーン+トーションバーに変更された。4WDシステムはコントロールトラックAWD[注釈 1]が採用された。1996年では一部グレードに4.0L V6SOHCエンジンが搭載された[注釈 2]。グレードはリミテッド/エディバウアー/XLT/XL。

日本へは継続して輸入されたが、1996年から4ドアモデルは右ハンドル化された。これはプローブに続く北米フォード車としては2台目の右ハンドル車である。また2ドアショート車は1994年からエクスプローラー・エクスペディションという名称で日本へ輸入されていたが、2ドアモデル故の使い勝手の悪さや、この頃流行したキャンパーキットを搭載して8ナンバー(特種用途車)に改造するのに室内寸法が足りない等の理由で売れ行きが芳しくなかったため、1997年モデルで輸入が終了した。エクスペディションという名称が付いているが、上級車種のエクスペディションとは関係ない。3ドアショートは左ハンドル仕様のみであった。また1997年には姉妹車のマーキュリー・マウンテニアが登場した。2001年モデルで、4ドア車をベースに、荷室から屋根を取り払ったピックアップトラック型の派生モデル、フォード・エクスプローラー スポーツトラックが登場した。リミテッドグレードは1997年まで販売された。

北米モデルはサイドミラーの折りたたみが手動であったが、日本仕様では電動格納ミラーを装備。日産・シーマのミラーを流用している(外観が酷似)との噂もあった。日本同様左側通行の英国および豪州モデルのサイドミラーは北米モデルと同形状である。

1998年モデルでは、リヤゲート・リヤランプ・リヤバンパーの形状が変更された。1999年モデルより、フロントバンパー・オーバーフェンダーの形状が変更され、下位グレードのXL−スポーツがラインアップに加わった。1999年式エディバウアーは、ランニングボード(サイドステップ)左右両端にアプローチランプ(足元灯)が装備された(翌年モデルでは撤去)。2001年モデルでは、限定車のブラックエディバウアーが発売された。

リコール問題

2000年、標準装着されていたファイアストンタイヤリコール訴訟問題が発生。米国高速道路交通安全局がフォード及びファイアストンに対し、タイヤの破裂によるエクスプローラーの事故発生率が高いことを指摘した。調査の結果、フォードはタイヤのリコール・無料交換プログラムの実施、ファイアストンは問題となったタイヤの自主回収を実施し、大問題となった。その後、責任の所在について両社は泥仕合を展開することになる。

しかし2005年10月に、ファイアストンが実施したタイヤ自主回収、およびフォードが行ったタイヤ交換プログラムに関連する費用精算を含む事項などで、ファイアストンとフォードの間で和解が成立した。これによりファイアストンはフォードに対し2億4,000万ドルを支払うことになった。

また、この問題を契機にアメリカ合衆国ではタイヤ空気圧監視システムの装備が義務付けられた。

3代目 U152型(2000年 - 2005年)

フォード・エクスプローラー(3代目)
U152型
概要
別名 リンカーン・アビエーター(初代)
マーキュリー・マウンテニア(2代目)
製造国 アメリカ合衆国
ベネズエラ
販売期間 2000年11月 - 2005年6月(生産終了)
デザイン エドワード・ゴールデン
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン 4.0L V型6気筒
4.8L V型8気筒
変速機 5速MT/5速AT
車両寸法
ホイールベース 2,890mm
全長 4,800mm
全幅 1,830mm
全高 1,800mm
テンプレートを表示

キープコンセプトで登場した3代目は四輪独立懸架サスペンションの採用、4.6LV8SOHCエンジン[注釈 3]搭載車の登場など、商品力の向上が図られた。4WDシステムは先代と同じくコントロールトラックAWDを採用。また4輪独立サス、および1,000項目以上にもおよぶNVH対策が施されたシャシーはSUVとしてはトップクラスの静粛性や走行性能を誇る。

日本へは2001年より4.6L V8SOHCエンジン搭載のエディー・バウアーと4.0L V6エンジン搭載のXLTが輸入開始。当初より右ハンドル車であるが、2005年2月に特別仕様車として200台限定で左ハンドル車が販売されている。

2004年頃、ドラマ「冬のソナタ」で主人公のイ・ミニョン(ペ・ヨンジュン)の愛車として登場したことを発端として、白のエクスプローラーに関する問い合わせが殺到した時期があった[5]

4代目 U251型(2005年 - 2010年)

フォード・エクスプローラー(4代目)
U251型
概要
別名 マーキュリー・マウンテニア(3代目)
製造国 アメリカ合衆国
ベネズエラ
販売期間 2005年7月 - 2010年12月(生産終了)
デザイン ジェフ・ナワク
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン 4.0L V型6気筒
4.6L V型8気筒
変速機 5/6速AT
車両寸法
ホイールベース 2,890mm
全長 4,900mm
全幅 1,855mm
全高 1,800-1,850mm
テンプレートを表示

2005年秋に2006年モデルとしてビッグマイナーチェンジが行なわれ、大幅なフェイスリフトが実施された。メッキを多用した外観やエディー・バウアーには6速ATが採用されるなど、商品力にさらなる磨きをかけている。また、同時にオーストラリアへの輸出が中止され、右ハンドル仕様の生産も終了した。そのため日本仕様も左ハンドルのみとなった。

2010年5月11日、アメリカンなイメージをテーマとした特別仕様車「XLT ADVENTURE AMERICA(アドベンチャー・アメリカ)」を設定。最量販機種「XLT」をベースに、外板色にアメリカの国旗“Stars and Stripes”をイメージしたレッド、ブルー、ホワイトの3色をラインアップ。内装色は全車ともブラックを採用した。またウインカー内蔵クロームドアミラーカバーやスポーツテールエンドパイプ、シルバープレート付きスプラッシュガード、さらにサイドガーニッシュなどシルバーのアクセサリーを装着し、アメリカンなイメージを強調している。価格はベース車に対し据え置きとなる430万円。限定50台。

5代目 U502型(2010年 - 2019年)

フォード・エクスプローラー(5代目)
U502型
概要
製造国 アメリカ合衆国
ベネズエラ
ロシア
販売期間 2010年12月 - 2019年3月(生産終了)
デザイン 前期型:ブライアン・イザード、ジョージ・ブッチャー
後期型:マイク・アーボー
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン 2.0/2.3L 直列4気筒
3.5/3.7L V型6気筒
変速機 6速AT
車両寸法
ホイールベース 2,860mm
全長 5,010mm
全幅 2,000mm
全高 1,790mm
テンプレートを表示

前期型

2010年7月にフルモデルチェンジを行い、5代目に移行。このモデルではこれまでのモデルから大胆な転換が行われ、トーラスをベースとしたFF、ならびにFFベースの4WDに変更された。エンジンも大幅に見直され、V6・3.5Lに加え直噴可変バルブ機構ターボチャージャーを組み合わせた「エコブースト」エンジンの直列4気筒2.0L版を搭載する[6]ほか、トラックベースのシャーシに代わってユニボディ構造を採用するなどの変更によって現行モデル比で25%の大幅な燃費向上を図るとしている[6]。また、新しいテレイン・マネージメント・システムも導入される。これはランドローバーのテレイン・レスポンスとよく似たもので、ダイヤル式のスイッチで5種類の路面状況(ノーマル、雪道、砂地、泥、岩場)に応じて車両のセッティングを最適化する[7]

2011年に発売されるポリスインターセプター・ユーティリティーは、エクスプローラーがベースとなる。エンジンはV6の自然吸気に6速ATを組み合わせ、駆動方式は前輪駆動と四輪駆動が選択可能。

日本国内ではV6・3.5Lの2グレードの導入を2011年5月に発表、9月より輸入が開始される。翌2012年からはエコブーストも導入。

後期型

2014年11月、ロサンゼルスオートショーで2016年モデルとして後期型が発表された。フロントマスクはヘッドライト、バンパー、グリル、フェンダーの全てが新造形となり、表情を一新。併せて、LEDヘッドランプも新採用し、リヤコンビネーションレンズも新意匠としている。

インテリアについても素材を見直すことで質感を向上させ、テレイン・マネージメント・システムはタッチパネル方式からボタン式に変更して操作性を向上させた。

装備面においてもアップデートが図られており、スマートキーレスエントリーシステム、ウォッシャー機能付きリアビューカメラを全モデルに標準採用したほか、クーガ等で採用済のハンズフリーパワーリフトゲートを新たに搭載した。

エコブーストは排気量を2.0Lからマスタングと同じ2.3Lに変更することで、出力を向上。同時に、トーラスで採用済のV6・3.5Lエコブーストを2016年に追加する予定があることも発表した。

日本においては、2015年10月7日に発表(発売開始は同月31日)されている。フォードは日本市場から撤退したため、残りは在庫限りとなった。

6代目 U625型(2019年 - )

フォード・エクスプローラー(6代目)
U625型
概要
製造国 アメリカ合衆国
販売期間 2019年5月 -
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアSUV
プラットフォーム フォード・CD6プラットフォーム
パワートレイン
エンジン 2.3L 直列4気筒
3.0/3.3L V型6気筒
変速機 10速AT
車両寸法
ホイールベース 3,030mm
全長 5,050mm
全幅 2,000mm
全高 1,780mm
車両重量 1,971 – 2,144kg
その他
姉妹車 リンカーン・アビエーター
テンプレートを表示

2019年1月、デトロイトモーターショーにて6代目モデルを発表[8]、同年5月に販売を開始。リンカーン・アビエーターとの兄弟車種とすべく、先代のFFベースのプラットフォームから、4代目まで採用したFRベースのプラットフォームに回帰した。

車名の由来

「Explorer」は英語で探検家を意味する。

なお以前、F-150に同名のパッケージが設定されていた。

脚注

注釈

  1. ^ ボルグワーナー製。2代目いすゞ・ビッグホーンに1995年5月から採用された「トルク・オン・デマンド」と同じもの。
  2. ^ 排気量が4,000ccをわずかに上回るため、自動車税は4,001 - 4,500ccの税額である76,500円になる。
  3. ^ リンカーン、マーキュリーにも搭載される、いわゆるモジュラーエンジン。

出典

  1. ^ ジェイソン, ウディ (2019年6月18日). “Three Decades of the Ford Explorer: A Look Back at the SUV's History” (英語). モータートレンド英語版. モータートレンドグループ有限責任会社英語版. 2025年4月29日閲覧。
  2. ^ CNBC (14 August 2021). How The U.S. Military Plans To Replace The Iconic Humvee On Future Frontlines [米軍は将来の最前線で、ハンヴィーの更新車を何と計画しているのか]. YouTube (英語). ニュージャージー州エングルウッド・クリフス市英語版: CNBC有限責任会社. 2025年4月29日閲覧
  3. ^ Ford Explorer Rollover History Tire Recall Chronology”. Willis Law Firm. 2015年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月17日閲覧。
  4. ^ SPORT-UTILITY VEHICLES : Enduring style or 'flash in pan'?”. Nl.newsbank.com. 2017年3月27日閲覧。
  5. ^ “『冬のソナタ』効果、白のエクスプローラーに大ヒットの予感”. Response.. (2004年7月23日). https://response.jp/article/2004/07/23/62378.html 
  6. ^ a b FORD ADDS THREE MORE ECOBOOST ENGINES IN 2010”. フォード・モーター (2010年4月12日). 2010年4月13日閲覧。
  7. ^ Zach Bowman (2010年4月15日). “2011 Ford Explorer will debut new four-mode terrain management tech [w/video]”. Autoblog. 2010年4月16日閲覧。
  8. ^ 「ザ・アメリカンSUV」の「フォード・エクスプローラー」が新型に”. CARSMEET (2019年1月15日). 2019年9月25日閲覧。

関連項目


フォード・エクスプローラー スポーツトラック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/04 15:04 UTC 版)

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エクスプローラー スポーツトラック(EXPLORER Sport TracFord Explorer Sport TracFord Sport Tracと略される )は、 Ford Motor Companyが北米市場向けに製造および販売したピックアップトラック。フォードが製造した最初の中型ピックアップトラックであるSport Tracは、2001年から2010年モデルまで販売されました(2006年モデルをスキップ)。 Sport Tracは、レンジャー(北米以外でクルーキャブバリアントが販売されていた)とF-150の間でサイズが決められ、 シボレーコロラド/ GMCキャニオンダッジダコタ日産フロンティアトヨタタコマのクルーキャブバリアントと大きく競い合う。

2世代にわたって生産されたFord Explorer Sport Tracは、そのシャーシとボディの多くをFord Explorer SUV(モデルライン専用に設計されたピックアップトラックベッド)から共有。 すべての生産はケンタッキー州ルイビルにあるルイビル組立工場から調達(フォードレンジャーに代わって)。

Fordが2011年モデル向けに第5世代Ford Explorer SUVを開発したため、Sport Tracはモデルラインから段階的に廃止され、2010年10月に生産が終了。 当初北米から除外されていたグローバルフォードレンジャーは、2018年末に生産を開始。 コンパクトセグメントからミッドサイズセグメントへの移行により、2019 Ranger SuperCrewはFord Explorer Sport Tracと同じ市場機能を果たした。

初代(2001–2005)

エクスプローラー スポーツトラック
フォード・エクスプローラースポーツトラック(初代)
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアピックアップトラック
エンジン 4.0L V6
駆動方式 FR
4WD
変速機 5MT
5AT
全長 5,230mm
全幅 1,825mm
全高 1,780mm(2001-2002年)
1,790mm(2003年、4WD)
1,790mm
ホイールベース 3,200mm
-自動車のスペック表-
テンプレートを表示

2001年初頭のモデルとして2000年2月に導入されたFord Explorer Sport Tracが導入。 SUVピックアップトラックが融合したスポーツユーティリティトラック(SUT)という新しいタイプの車として発表された。

フォードエクスプローラーSUVモデルラインのバリエーションとして販売されていたスポーツトラックは機能的には乗用車用の中型ピックアップトラックで、フォードレンジャースーパーキャブ(北米ではクルーキャブフォードレンジャーは販売されていなかった)とF-150スーパークルーの間に挟まれたスポーツトラックは、フォードが生産した最初の中型ピックアップトラックになる。レイアウトに関してはSport Tracに続いてシボレー・アバランチホンダ・リッジラインがあり 、どちらもSUVから派生した乗用車用ピックアップトラックである。

シャシー

シャシ―はFord UN105プラットフォームを第2世代Ford Explorerと共有。 ピックアップベッドの追加に対応するため、Explorer Sport Tracのホイールベースは111.6インチから125.9インチに延長(Ford Ranger SuperCabに一致)。 Ford ExplorerおよびFord Explorer Sportと同様、オプションのパワートレイン構成としてControlTrac四輪駆動を備えた後輪駆動が標準。210馬力のSOHC 4.0L V6が唯一のエンジン製品であり、5速マニュアルトランスミッションが標準で、オプションとして5速オートマチックトランスミッションが使用できる。

2001年モデルから4.0L V6の改訂が行われ、合金製インテークマニホールドから複合設計に移行。オイルフィラーキャップは、エンジンの運転席側から助手席側に位置を切り替えた。2002年にはシャシーに4輪ディスクブレーキ(リアドラムブレーキに取って代わる)が与えられ、リアディスクは頑丈なリアアクスルエクスプローラー(11.83 "対11.2")で提供された最大のもので、燃料タンクも20ガロンから22ガロンに拡大。

ボディ

延長されたFord Explorerシャーシ上に構築されたSport Tracは、モデル固有のピックアップトラックベッドを追加した3台のFord車の部品を使用し、またフロントドアとフェンダーを2ドアのExplorer Sportと共有することで、4ドアのキャブは4ドアのFord Explorer(改造後部ドア付き)から構築された。 Sport Trac専用に設計された長さ50インチ[1]ピックアップベッドは、完全にプラスチックの複合材料で構成されていた。テールゲートはフォードF-150スーパークルーと共有。 短縮されたピックアップベッドに追加の積載スペースを追加するために、フォードはテールゲートで使用する金属製のロードエクステンダーを提供。 別のオプションには、ピックアップベッド用の取り外し可能な硬質プラスチックトノーカバーが含まれる。

Sport Tracは、インテリアを2ドアおよび4ドアエクスプローラー(ダッシュボードの大部分をレンジャーと共有)と共有し、4ドアエクスプローラーの折り畳まれた後部座席を保持して、ストレージスペースを拡張。 完全なゴム製の床が標準で(ベーストリムピックアップトラックの場合のように)、ベルベルスタイルのカーペットフロアマットがありまたスライド式リアウィンドウの代わりに電動格納式の「Breezeway」リアウィンドウ(1965年のマーキュリーラインでフォードが最後に使用した機能)で構成された。

2002年に外装バッジにいくつかの変更が加えられ、ドアから「Explorer」が削除され、テールゲートの「Sport Trac」が赤/白のプラスチックからクロムに変更された。 別の改訂版では、Bピラーが黒からボディカラーに変更され、2004年には灰色のバンパーとサイドスカートの色が濃くなる。新しいオプションでは、ボディカラーバンパーとサイドスカートが提供された。

トリム

2002年に開始された第2世代Ford Explorer 4ドアに沿って、Ford Explorer Sport TracはXLSトリムレベル(スチールホイール、クロスシート)およびXLTトリムレベル(合金ホイール) XLTプレミアムトリムレベル(レザーシート)で提供された。

  • XLS-付属品:布張り、スタイル付きスチールリム、エアコン、シングルCDプレーヤーと4つのスピーカー(60W)を備えたAM / FMステレオ、パワードアと自動ドライバーサイドウィンドウ付きの窓、タコメーター
  • XLT-追加:オートマチックトランスミッション、アロイリム、シングルCDおよびカセットプレーヤーと4つのプレミアムスピーカー(80W)を備えたAM / FMプレミアムステレオ、キーレスエントリー、速度制御、革巻きステアリングホイール、パワーミラー。 レザーシートはオプション
  • XLT Premium-追加:パワードライバーの座席、ヘッドフォンジャック付きのリアオーディオコントロール、自動ヘッドランプ、フォグランプ、オーバーヘッドコンソール、牽引フック(4x4モデルのみ)

第二世代(2007–2010)

エクスプローラー スポーツトラック
フォード・エクスプローラースポーツトラック(2代目)
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアピックアップトラック
エンジン 4.0L V6
4.6L V8
駆動方式 FR
4WD
変速機 5/6AT
全長 5,340mm
全幅 1,870mm
全高 1,840mm
ホイールベース 3,315mm
-自動車のスペック表-
テンプレートを表示

2006年、フォードは第2世代のフォードエクスプローラースポーツTracをリリース。

4代目エクスプローラーをベースとして2007年から発売を開始した。

2代目から日本へ正規輸入(ただし左ハンドルのみ)された。

2006年モデルをスキップした後、2007年モデルの新しいデザインがリリースされ Ford Explorer / Mercury Mountaineerの2006年の再設計で多くの更新を採用したSport Tracは、再設計されたフレームと、 安定性制御とアクティブロールオーバー保護 (それぞれFordのAdvanceTracおよびRoll Stability Controlと呼ばれる)を含むいくつかの安全機能の導入を受けた。

シャシー

第2世代はFord U251シャーシを第4世代Ford Explorerと共有。再設計の一環としてホイールベースは130.5インチ(前世代よりも4.6インチ長く)に拡張された。前身からの休憩で2007 Sport TracはFord Explorerの4輪独立サスペンションを採用。ホンダリッジラインとハマーH1を除いて、スポーツトラックはこうしたサスペンションレイアウトを備えた最初のピックアップトラックになる。

標準エンジンとして、第2世代のSport Tracは前モデルの4.0L V6を保持。Sport Tracが初めてV8エンジンオプション、F-150ピックアップで使用される292 hp 4.6L 24バルブモジュラー V8を提供。 5速マニュアルトランスミッションは廃止され、5R55W 5速オートマチックは4.0L V6および4.6 2V V8の標準装備になる。2009年には 6R80 6スピードオートマチックがV8の5スピードに置き換わった。

ボディ

再びFord Explorerから派生した第2世代のSport Tracには、プラスチック製の複合ピックアップトラックベッドが装備されていた。2003年に2ドアフォードエクスプローラースポーツが中止されたため、2世代目のスポーツトラックは4ドアエクスプローラーのフロントフェイシアを採用。 マイナーなスタイリングシフトでは、大きなフロントフェンダーフレアは撤回されたが、リアフェンダーフレアはF-150 FlareSideピックアップベッドと同様のスタイルで引き継がれた。

後部ドアをフォードエクスプローラーと大きく共有する(ホイールベースが長いため、下隅に後輪の切り欠きがない)Sport Tracは、後部クォーターウィンドウにホフマイスターキンクを保持。その前身と同様に、Sport Tracは、電動格納式の「ブリーズウェイ」リアウィンドウを保持した。

2008年には、アドレナリンの外観パッケージ(下記を参照)が追加され、 インフォテイメントメディアシステムとしてSYNCが追加された。


トリム

Explorer SUVとは対照的に、第2世代のSport Tracには、Explorerに共通の2つのトリムレベルしかなかったが、Sport Tracでは、XLT(エクスプローラーのミッドレンジ)が標準のトリムレベルとして機能し、リミテッドがアップグレードされたトリムレベルとして機能。 XLTの多くのオプション機能の標準化に加えてモノクロリミテッドはXLTのクロムグリルと黒の下半身トリムをボディカラーグリルとトリムに置き換えた。

第2世代のSport Tracの開発中に Ford SVTはSport Trac Adrenalinを開発 4.6L V8(390 hpを生産)のスーパーチャージバージョンを搭載したAdrenalinは、F-150ライトニングピックアップトラックの後継車として2007年に予定されていた。The Way Forwardの一環として、Sport Trac Adrenalinプロジェクトはキャンセルされたが [2] 2008年、アドレナリンはオプションパッケージとしてSport Tracがモデルラインの一部となった。SVTを搭載したV8は含まれていないが、ブラックアウトヘッドライト、ブラックグリル、モデル固有のバンパー、モデル固有のフロントフェンダー(サイドベントによって区別される)、単色のインテリアトリム、統合されたランニングボード、および20インチの合金ホイールが含まれる。

  • XLT-付属品:布張り、パワードライバー用シート、パワーミラー、パワーロック、自動運転席サイドウィンドウ付きパワーウィンドウ、4スポークステアリングホイール、オーバーヘッドコンソール、照明付きエントリー、エアコン、16インチ合金リム、セキュリティアラーム、AM MP3機能を備えたシングルCDプレーヤー付きの/ FMラジオ
  • 限定-追加:シフトノブ、18インチアロイリム、フォグランプ、自動ヘッドランプ、ボディカラーバンパーとミラー、フロアコンソールを備えたレザーラップステアリングホイール

参照資料

関連項目

外部リンク

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