コリス
フエガム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 23:56 UTC 版)
フエガムとは、ガムとして噛むことが可能であると同時にその名の通り笛として音を鳴らして遊ぶことができる菓子である。このアイデアは口笛を吹くのが難しい幼い子供でも口笛を楽しめるようにとの考えから発案されたものである。 形状は中央に穴の開いたドーム状に成形されたガムを2枚貼り合わせたもので、唇にくわえて中央の穴から息を吹きかけることで口笛のような音を鳴らすことができる。 発売は1953年(昭和28年)で、大阪の錠菓メーカー丹信堂が開発した粉末を笛の形に成形する技術に親会社のハリスが着目し、自社が保有するガム原料を粉末にする技術と組み合わせることで製造が可能となった。当初は成型された2枚のガムを手作業で貼り合わせて製造されていた。その製造・販売権がコリスに譲渡されるとコリスはその製造工程の機械化に着手、全社を挙げての試行錯誤の後に1960年(昭和35年)に機械化に成功し、以後現在のフエガムとして製造されるようになった。 機械化に成功した同社はその後同技術を使用した他品種の製造にも着手し、フエラムネ(1973年)やフエキャンディ(1975年)といった製品を産み出すこととなった。なお、フエチョコも開発されたが、笛として使用した場合にすぐに溶けてしまうため、商品化は見送られた。 同社は上記の過程で開発された「笛の成型技術」「ガム原料の粉末化技術」「成型された食材の貼り合わせ技術」の3点について特許を保持しており、フエガムに類する菓子を製造できるのは事実上同社のみとなっている[要出典]。
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