ファンタジーフィクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 23:51 UTC 版)
「文学における近親相姦」の記事における「ファンタジーフィクション」の解説
マリオン・ジマー・ブラッドリーの『アヴァロンの霧』(1983年)の半血姉弟アーサー王とモーゲンは、宗教的儀式の間と、翌朝再びに渡って性交を行い、モルドレッドを生む。モーゲンは彼らが姉弟であることを知った後、アーサーとグウェンフウィファルの結婚式で、グウェンフウィファルがランスロットに想いを寄せていることを知る。モーゲンは、ランスロットに報われない愛を抱き、彼女のいとこ(母親が半血姉妹) と親密な時間を共有する。モーゲンはまた、彼女の義理の息子アコロン(英語版)と不倫関係を持ち、更にアコロンの兄にほとんどレイプのように性交渉をもたれる。また、ランスロットはアーサー王に同性愛の感情を抱いていることが強く暗示される。彼は、アーサー王の妻が彼の魅力の理由かもしれないと信じている。3人は等しく親密な時間を共有する。 荒俣宏の歴史ファンタジー(英語版)小説、『帝都物語』(1985年–89年) には、近親相姦を含むサブプロットが書かれている。大蔵省の官吏の青年は妹と交わり、娘を作る。これが主人公加藤保憲の計画を破る行為となっている。 デイヴィッド・エディングスの『エレニア記』3部作(1989年–92年)では、エラナ女王(英語版)の父親アルドレアスは、実の妹であるアリッサ王女と近親相姦した。彼女は最初、彼と結婚する意志をもって青年期に彼を誘惑しており、顧問の一人がそれを可能にする曖昧な法律を見つけたが、主人公の父親によって妨害された。事件は、エラナの母親が死亡した後に再開し、王の死まで続いた。その時、アリッサは修道院に閉じ込められた。 J・R・R・トールキンの『フーリンの子供たち(英語版)』(2007年), の登場人物トゥーリンとニエノール(英語版)は兄妹だが、彼らが初めて合って、龍のグラウルング(英語版)に纏わるニエノールの思い出を語り合っていた時に、偶然に近親婚を行う。ニエノールが妊娠した後、グラウルングは彼女の記憶を回復させ、彼女と彼女の兄は悲しみから自殺する。これは、トールキンの『シルマリルの物語』、『終わらざりし物語』と『ブック・オブ・ロスト・テイルズ(英語版)』などの短編で展開されている。この物語は、カレワラのクッレルヴォ(英語版)の話に基づいている。
※この「ファンタジーフィクション」の解説は、「文学における近親相姦」の解説の一部です。
「ファンタジーフィクション」を含む「文学における近親相姦」の記事については、「文学における近親相姦」の概要を参照ください。
- ファンタジーフィクションのページへのリンク