ファッションとしての普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 05:57 UTC 版)
「ニーソックス」の記事における「ファッションとしての普及」の解説
中世ヨーロッパの貴族が着用していたホーズを起源とする長靴下は、もともと男性用のものだったが19世紀に入り女性にも着用されるようになり、やがて薄手のナイロンストッキングの発売により女性向けファッションとして広まった。その後、一般的に「ストッキング」と言えば薄手のナイロンストッキングを指すようになったため、それと区別するために「膝下(knee-length)の靴下(socks)」= 「ニーソックス」と呼ぶようになり、スポーツ用や登山用の厚手のウール靴下を指して用いられた。 本来のニーソックス、およびニーハイソックスとは、膝下までの丈の靴下を表す言葉である。 しかしこの長さのものは「ハイソックス」と呼ばれており、その他の呼称は知られていなかった。 そのため現代の日本においては、ニーソックス、ニーソ、ニーハイソックスという呼称も「オーバーニーソックス」、「サイハイソックス」と同じ意味で浸透し、 使用されている。 ニーソックスのファッションスタイルが見映えする体型は、身長が高いことが有利であり、ほっそりした長い脚を持つ女性はすべての布地(織り方)や模様および色が良く似合うが、むっちりした脚の場合はシンプルな模様の暗い色のものが適している。収縮色である黒系のニーソックスは、脚を実際よりも細く魅せる効果があるが、逆に膨張色である白系のニーソックスは脚を太く見せてしまう傾向がある。 日本では、ニーソックス自体は1980年代にはすでに存在しており、歌番組などにおいて女性アイドルがミニスカートとあわせて着用しているのが見受けられた。当時は黒はあまり使われず白が多く、名前もハイソックスと呼ばれていた。当初 ロリータファッション の一部として見られていたが、2006年前後からミニスカート、キュロットやショートパンツとあわせて履く「美脚ファッション」として流行し、カジュアルな着こなしに留まらずフォーマルファッション、ギャル系ファッション、制服、パンク・ファッション、メイド服、コスプレなど服装の種類を問わずに組み合わせる事が出来る事から、幅広いジャンルの若年層から根強い人気を得ているファッションアイテムとなった。 2000年代以降はサイハイソックスと人気が並行する形で、多くの女子高校生たちの間で流行して履かれるようになった。女子高校生たち曰く、理由は「女の色気があるから」、「色っぽく見せるため」、「防寒用で履く」などである。 2011年頃には、ニーソックスの丈の上下で配色が分かれるストッキング、いわゆるニーハイストッキングが登場した。ストッキング部分は肌色、ニーソックス部分の色は黒などになっており、「フェイクニーソ」と称されることがある。足が太い女性でもニーソックスの上に肉が載ることもなく、また足の曲げ伸ばしなどによってニーソックスが下がってくることもないため、既存のニーソックスの欠点を補うとして注目された
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