ヒセラ・ドゥルコとは? わかりやすく解説

ヒセラ・ドゥルコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/25 18:08 UTC 版)

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ヒセラ・ドゥルコ
Gisela Dulko
ヒセラ・ドゥルコ
基本情報
フルネーム Gisela Alejandra Dulko
国籍 アルゼンチン
出身地 ブエノスアイレス
生年月日 (1985-01-30) 1985年1月30日(34歳)
身長 170cm
体重 56kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2001年
引退年 2012年
ツアー通算 21勝
シングルス 4勝
ダブルス 17勝
生涯通算成績 614勝424敗
シングルス 309勝242敗
ダブルス 305勝182敗
生涯獲得賞金 $4,246,105
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2010)
全仏 4回戦(2006・11)
全英 3回戦(2004・06・08・09)
全米 4回戦(2009)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 優勝(2011)
全仏 ベスト8(2007・10・11)
全英 ベスト4(2010)
全米 ベスト8(2010)
優勝回数 1(豪1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全米 準優勝(2011)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 26位(2005年11月21日)
ダブルス 1位(2010年11月1日)

ヒセラ・ドゥルコGisela Dulko, 1985年1月30日 - )は、アルゼンチンブエノスアイレス出身の女子プロテニス選手。WTAツアーでシングルス4勝、ダブルスで2011年全豪オープンを含む17勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス26位、ダブルス1位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。赤土のクレーコートを最も得意にした。

来歴

ドゥルコは7歳の時、兄のプレーを見てテニスを始めた。2000年に15歳で女子テニス国別対抗戦・フェドカップに初出場し、2001年1月に16歳でプロ入り。ジュニア選手のトーナメントでは、4大大会のジュニア女子ダブルス部門で3勝を挙げ、2000年全米オープン2001年ウィンブルドン2002年全豪オープンのジュニア女子ダブルス優勝者になった。2003年4月、モロッコカサブランカ大会のダブルスでマリア・エミリア・サレルニ(同じアルゼンチンの選手)と組んでツアー初優勝を果たす。この後全仏オープンで4大大会本戦にデビューした。

2004年、ドゥルコは4年ぶり2度目のフェドカップ代表選手に起用され、チームを「ワールドグループ」準々決勝まで導いた。それからアテネ五輪にもアルゼンチン代表として出場し、女子シングルス1回戦でクロアチア代表のカロリナ・スプレムに 6-7, 5-7 のストレートで敗れた。2005年1月、オーストラリア・ホバート大会で初の女子ツアー大会シングルス決勝に進んだが、ここでは鄭潔中国)に 2-6, 0-6 で完敗した。直後の全豪オープンで、彼女は初めて「第29シード」に選出された。同年10月、ドゥルコはダブルスで3大会連続優勝を達成する。最初はジャパン・オープン女子ダブルスでマリア・キリレンコと組み、決勝で浅越しのぶ&マリア・ベント=カブチベネズエラ)組に 7-5, 4-6, 6-3 で勝った。翌週のタイバンコク大会では浅越と組み、スペインペアのコンチタ・マルティネス&ビルヒニア・ルアノ・パスクアル組を破って2週連続優勝を果たす。2週間後にはオーストリアリンツ大会でクベタ・ペシュケチェコ)と組み、マルティネス&ルアノ・パスクアル組に2連勝した。

2006年全豪オープン女子ダブルスで、ドゥルコはマリア・キリレンコと組んでベスト8に入った。この後全仏オープンで4回戦に進み、アンナ=レナ・グローネフェルトドイツ)に 3-6, 4-6 で敗れた。2007年4月、彼女はハンガリーブダペスト大会の決勝でソラナ・チルステアルーマニア)を 6-7, 6-2, 6-2 で破り、ここで女子ツアー大会のシングルス初優勝を達成した。それから全仏オープン女子ダブルスでマリア・エレナ・カメリンイタリア)と組み、杉山愛&カタリナ・スレボトニクスロベニア)組との準々決勝まで勝ち進む。8月末にアメリカフォレストヒルズ・テニスクラシックでシングルス2勝目を挙げた。2008年北京五輪で2度目のオリンピック出場を果たし、シングルス1回戦・ダブルス2回戦敗退の成績に終わっている。

2010年はフラビア・ペンネッタと組みWTAツアー選手権などダブルスで8勝し、ダブルスランキングを1位に上げた。

2011年の全豪オープン女子ダブルスでペンネッタとドゥルコは第1シードから勝ち進み、決勝でビクトリア・アザレンカ&マリア・キリレンコ組を 2–6, 7–5, 6–1 で逆転勝ちして4大大会初のタイトルを獲得した。2月のアカプルコ大会では決勝でアランチャ・パラ・サントンハを 6–3, 7–6(5) で破り3年ぶりのシングルス4勝目を挙げた。ドゥルコは7月にアルゼンチン代表サッカー選手であるフェルナンド・ガゴと結婚した。全米オープンではエドゥアルド・シュワンクと組んだ混合ダブルスで決勝に進出したが、アメリカのメラニー・ウダン&ジャック・ソック組に 6–7(4), 6–4, [8–10] で敗れ準優勝となった。

2012年11月18日に公式サイトで現役引退を発表した。2013年6月に第1子の長男を出産している。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 8回 (4勝4敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2005年1月14日 ホバート ハード 鄭潔 2–6, 0–6
準優勝 2. 2007年2月11日 パタヤ ハード シビル・バンマー 5–7, 6–3, 5–7
優勝 1. 2007年4月29日 ブダペスト クレー ソラナ・チルステア 6–7(2), 6–2, 6–2
優勝 2. 2007年8月25日 フォレストヒルズ ハード ビルジニ・ラザノ 6–2, 6–2
優勝 3. 2008年5月5日 フェズ クレー アナベル・メディナ・ガリゲス 7–6(2), 7–6(5)
準優勝 3. 2009年2月22日 ボゴタ クレー マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス 3–6, 2–6
準優勝 4. 2010年7月10日 ボースタード クレー アラバン・レザイ 3–6, 6–4, 4–6
優勝 4. 2011年2月26日 アカプルコ クレー アランチャ・パラ・サントンハ 6–3, 7–6(5)

ダブルス: 30回 (17勝13敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2002年7月8日 カサブランカ クレー コンチタ・マルティネス・グラナドス ペトラ・マンデュラ
パトリシア・ワーツシュ
2–6, 1–6
優勝 1. 2003年4月5日 カサブランカ クレー マリア・エミリア・サレルニ ヘンリエッタ・ナギョワ
エレナ・タタルコワ
6–3, 6–4
準優勝 2. 2004年5月2日 ワルシャワ クレー パトリシア・タラビーニ シルビア・ファリナ・エリア
フランチェスカ・スキアボーネ
6–3, 2–6, 1–6
準優勝 3. 2004年9月26日 北京 ハード マリア・ベント=カブチ エマヌエル・ガリアルディ
ディナラ・サフィナ
4–6, 4–6
準優勝 4. 2005年8月22日 ニューヘイブン ハード マリア・キリレンコ リサ・レイモンド
サマンサ・ストーサー
2–6, 7–6, 1–6
優勝 2. 2005年10月9日 東京 ハード マリア・キリレンコ 浅越しのぶ
マリア・ベント=カブチ
7–5, 4–6, 6–3
優勝 3. 2005年10月9日 バンコク ハード 浅越しのぶ コンチタ・マルティネス
ビルヒニア・ルアノ・パスクアル
6–1, 7–5
優勝 4. 2005年10月30日 リンツ ハード
(室内)
クベタ・ペシュケ コンチタ・マルティネス
ビルヒニア・ルアノ・パスクアル
6–2, 6–3
準優勝 5. 2006年5月1日 エストリル クレー マリア・サンチェス・ロレンソ 李婷
孫甜甜
2–6, 2–6
優勝 5. 2006年2月26日 ボゴタ クレー フラビア・ペンネッタ アグネシュ・サバイ
ジャスミン・ヴェール
7–6(1), 6–1
優勝 6. 2006年7月23日 シンシナティ ハード マリア・エレナ・カメリン マルタ・ドマホフスカ
サニア・ミルザ
6–4, 3–6, 6–2
準優勝 6. 2006年7月30日 スタンフォード ハード マリア・エレナ・カメリン アンナ=レナ・グローネフェルト
シャハー・ピアー
1–6, 4–6
優勝 7. 2009年1月16日 ホバート ハード フラビア・ペンネッタ アリョーナ・ボンダレンコ
カテリナ・ボンダレンコ
6–2, 7–6(4)
準優勝 7. 2009年2月22日 ボゴタ クレー フラビア・ペンネッタ ヌリア・リャゴステラ・ビベス
マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
5–7, 6–3, [7–10]
準優勝 8. 2009年3月21日 インディアンウェルズ ハード シャハー・ピアー ビクトリア・アザレンカ
ベラ・ズボナレワ
4–6, 6–3, [5–10]
準優勝 9. 2009年5月3日 シュトゥットガルト クレー フラビア・ペンネッタ ベサニー・マテック=サンズ
ナディア・ペトロワ
7–5, 3–6, [7–10]
優勝 8. 2009年7月11日 ボースタード クレー フラビア・ペンネッタ ヌリア・リャゴステラ・ビベス
マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
6–2, 0–6, [10–5]
優勝 9. 2010年2月20日 ボゴタ クレー エディナ・ガロビッツ オリガ・サブチュク
アナスタシア・ヤキモワ
6–2, 7–6(6)
優勝 10. 2010年4月4日 マイアミ ハード フラビア・ペンネッタ ナディア・ペトロワ
サマンサ・ストーサー
6–3, 4–6, [10–7]
優勝 11. 2010年5月2日 シュトゥットガルト クレー フラビア・ペンネッタ クベタ・ペシュケ
カタリナ・スレボトニク
3–6, 7–6(3), [10–5]
優勝 12. 2010年5月8日 ローマ クレー フラビア・ペンネッタ ヌリア・リャゴステラ・ビベス
マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
6–4, 6–2
準優勝 10. 2010年5月15日 マドリード クレー フラビア・ペンネッタ セリーナ・ウィリアムズ
ビーナス・ウィリアムズ
2–6, 5–7
優勝 13. 2010年7月10日 ボースタード クレー フラビア・ペンネッタ レナタ・ボラコバ
バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ
7–6(0), 6–0
優勝 14. 2010年8月23日 モントリオール ハード フラビア・ペンネッタ クベタ・ペシュケ
カタリナ・スレボトニク
7–5, 3–6, [12–10]
準優勝 11. 2010年10月9日 北京 ハード フラビア・ペンネッタ 荘佳容
オリガ・ゴボツォワ
6–7(2), 6–1, [7–10]
優勝 15. 2010年10月23日 モスクワ ハード フラビア・ペンネッタ サラ・エラニ
マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
6–3, 2–6, [10–6]
優勝 16. 2010年10月31日 ドーハ ハード フラビア・ペンネッタ クベタ・ペシュケ
カタリナ・スレボトニク
7–5, 6–4
優勝 17. 2011年1月28日 全豪オープン ハード フラビア・ペンネッタ ビクトリア・アザレンカ
マリア・キリレンコ
2–6, 7–5, 6–1
準優勝 12. 2011年10月1日 東京 ハード フラビア・ペンネッタ リーゼル・フーバー
リサ・レイモンド
6–7(4), 6–0, [6–10]
準優勝 13. 2011年10月8日 北京 ハード フラビア・ペンネッタ クベタ・ペシュケ
カタリナ・スレボトニク
3–6, 4–6

4大大会シングルス成績

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A WG Z# PO SF-B S G NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 通算成績
全豪オープン LQ A 1R 2R 2R 2R 1R 2R 3R 1R 1R 6–9
全仏オープン LQ 1R 3R 2R 4R 2R 2R 3R 2R 4R LQ 14–9
ウィンブルドン LQ LQ 3R 2R 3R 1R 3R 3R 1R A LQ 8-7
全米オープン LQ LQ 2R 2R 1R 1R 1R 4R 3R 2R A 8–8

: 2008年ウィンブルドン2回戦の不戦勝は通算成績に含まない

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