エカテリーナ・マカロワとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 球技関係者 > テニスの関係者 > ロシアのテニス選手 > エカテリーナ・マカロワの意味・解説 

エカテリーナ・マカロワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/17 03:49 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
エカテリーナ・マカロワ
Ekaterina Makarova
エカテリーナ・マカロワ
基本情報
フルネーム Ekaterina Valeryevna Makarova
愛称 kate
国籍 ロシア
出身地 同・モスクワ
生年月日 (1988-06-07) 1988年6月7日(31歳)
身長 180cm
体重 65kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2004年
引退年 2020年
ツアー通算 17勝
シングルス 3勝
ダブルス 14勝
生涯通算成績 812勝487敗
シングルス 436勝307敗
ダブルス 376勝180敗
生涯獲得賞金 $13,229,362
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト4(2015)
全仏 4回戦(2011・15)
全英 ベスト8(2014)
全米 ベスト4(2014)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 準優勝(2014・18)
全仏 優勝(2013)
全英 優勝(2017)
全米 優勝(2014)
優勝回数 3(仏1・英1・米1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 準優勝(2010)
全仏 ベスト8(2011)
全英 ベスト8(2018)
全米 優勝(2012)
優勝回数 1(米1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 8位(2015年4月6日)
ダブルス 1位(2018年6月11日)
獲得メダル
女子 テニス
オリンピック
2016 リオデジャネイロ ダブルス

エカテリーナ・マカロワEkaterina Makarova, ロシア語: Екатерина Валерьевна Макарова, 1988年6月7日 - )は、ロシアモスクワ出身の女子プロテニス選手。2013年全仏オープン2014年全米オープン2017年ウィンブルドン選手権女子ダブルスと2012年全米オープン混合ダブルスの優勝者。WTAツアーでシングルス3勝、ダブルス14勝を挙げた。自己最高位はシングルス8位、ダブルス1位。

来歴

マカロワは6歳でテニスを始め、2004年にプロに転向。しばらくはITFのサーキット大会での下積みが続いた。2007年の全米オープンで予選を勝ち上がり、4大大会に初出場。1回戦でユリア・シュルフ英語版を 6-1, 0-6, 6-2 、2回戦で杉山愛を 6-4, 4-6, 6-2 で破りジュスティーヌ・エナンとの3回戦まで進出している。

2008年全豪オープン1回戦でアグネシュ・サバイを3-6, 6-4, 7-5 、2回戦でイボンヌ・モイスブルガー英語版を 6-3, 6-1 で破り3回戦に進出した。ウィンブルドンでは女子ダブルスでセリマ・スファー英語版と組んでベスト8に進出。全米オープンでは1回戦でアンナ・チャクベタゼを 1-6, 6-2, 6-3 、2回戦でエカテリーナ・ビシュコワ英語版を 3-6, 7-5, 6-3 で破り2年連続で3回戦に進出した。フェドカップ決勝のダブルスにも出場。ロシアの優勝が決まった後の試合であったが、エレーナ・ベスニナと組みスペインのビルヒニア・ルアノ・パスクアル&ヌリア・リャゴステラ・ビベス組に 6-2, 6-1 で勝利している。

2009年5月のフェズ大会で単複ともに決勝に進出。シングルスではアナベル・メディナ・ガリゲス(スペイン)に 0–6, 1–6 で完敗したが、アリサ・クレイバノワと組んだダブルスでソラナ・チルステア&マリア・キリレンコ組に 6–3, 2–6, [10–8] で勝利して、初めてのツアータイトルを獲得した。翌週のエストリル大会でもシングルスで決勝に進出。ヤニナ・ウィックマイヤーに 5–7, 2–6 で敗れ2週連続の準優勝となった。クレイバノワと組んだダブルスでウィンブルドンはベスト8、全米オープンはベスト4に進出している。

2010年全豪オープンでヤロスラフ・レビンスキーと組んだ混合ダブルスでノーシードから決勝に進出。決勝では第1シードのカーラ・ブラック&リーンダー・パエス組に 5–7, 3–6 で敗れ準優勝となった。7月のイーストボーン大会では予選から勝ち上がり、ツアー3度目の決勝に進出。決勝でビクトリア・アザレンカに 7-6(5), 6-4 で勝利し、シングルスツアー初優勝を果たした。

2011年全豪オープン1回戦でアナ・イバノビッチを 3-6, 6-4, 10-8、3回戦でナディア・ペトロワを 6-2, 3-6, 8-6 で破り、4大大会初のシングルス4回戦に進出。4回戦では優勝したキム・クライシュテルスに 6-7(3), 2-6 で敗れた。全仏オープンでも4回戦に進出し、ビクトリア・アザレンカに 2-6, 3-6 で敗れた。

2012年全豪オープンでは1回戦でタマリネ・タナスガーンを 6-0, 2-6, 6-0 、2回戦で第25シードカイア・カネピを 6-2, 7-5 、3回戦で第7シードのベラ・ズボナレワを 7-6(7), 6-1 、4回戦では過去4度優勝の第12シードのセリーナ・ウィリアムズを 6-2, 6-3 で破り4大大会初のシングルスベスト8に進出した。準々決勝では第4シードのマリア・シャラポワに 2-6, 3-6 で敗れた。ダブルスでもアーラ・クドゥリャフツェワ英語版と組みベスト8に進出した。7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。エレーナ・ベスニナとのダブルスに出場しベスト8に進出した。準々決勝でリサ・レイモンド&リーゼル・フーバー組に 3-6, 3-6 で敗退した。

全米オープンではシングルスは3回戦でセリーナ・ウィリアムズに 4-6, 0-6 で敗れたが、ブルーノ・ソアレスと組んだ混合ダブルスで決勝に進出。クベタ・ペシュケ&マルチン・マトコフスキ組を6–7(8), 6–1, [12–10] で破って優勝した。

2013年全豪オープンでは3回戦でマリオン・バルトリを 6-7 (7), 6-3 6-4 、4回戦でアンゲリク・ケルバーを 7-5, 6-4 で破り2年連続でベスト8に進出した。準々決勝ではマリア・シャラポワに 2-6, 2-6 で敗れた。エレーナ・ベスニナとのダブルスではベスト4に進出した。全仏オープンでは1回戦でスベトラーナ・クズネツォワに 2-6, 4-6 で敗れたが、ベスニナと組んだダブルスでは決勝に進出し、サラ・エラニ&ロベルタ・ビンチ組を 7-5, 6-2 で破り大会初優勝を果たした。全米オープンでは4回戦でアグニエスカ・ラドワンスカを 6-4, 6-4 で破りベスト8に進出した。準々決勝で李娜に 4-6, 7-6(5), 2-6 で敗退した。

2014年2月のパタヤ大会でカロリナ・プリスコバを 6–3, 7–6(7) で破り4年ぶりのシングルス2勝目を挙げた。ウィンブルドンでは4回戦でアグニエシュカ・ラドワンスカ 6-3, 6-0 で破りベスト8に進出した。全米オープンでもベスト8に進出し準々決勝ではビクトリア・アザレンカを 6-4, 6-2 で破り4大大会シングルスで初めてベスト4に進出した。エレーナ・ベスニナと組んだダブルスでもマルチナ・ヒンギス&フラビア・ペンネッタ組を 2–6, 6–3, 6–2 で破り4大大会ダブルス2勝目を挙げた。

2015年全豪オープンでは準々決勝でシモナ・ハレプを 6–4, 6–0 で破りベスト4に進出。準決勝でマリア・シャラポワに 3–6, 2–6 で敗れた。2015年4月6日付のランキングで自己最高のシングルス8位を記録している。

2016年8月のリオ五輪ではベスニナとのダブルスでスイスのティメア・バシンスキー&マルチナ・ヒンギス組を 6–4, 6–4 で破り金メダルを獲得した。

2017年ウィンブルドン選手権女子ダブルスでは決勝で詹皓晴モニカ・ニクレスク組を 6–0, 6–0 で1ゲームも与えず完勝し、4大大会女子ダブルス3勝目を挙げた。マカロワとベスニナは全豪オープンでは2014年2018年の準優勝が最高でキャリア・グランドスラムを達成できなかった。

2018年6月11日付のランキングでベスニナと並んでダブルス1位になった。2019年2月のドバイ・テニス選手権が最後の大会出場になり2020年1月に31歳で現役を引退した[1]

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 5回 (3勝2敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2009年5月2日 フェズ クレー アナベル・メディナ・ガリゲス 0–6, 1–6
準優勝 2. 2009年5月10日 エストリル クレー ヤニナ・ウィックマイヤー 5–7, 2–6
優勝 1. 2010年6月19日 イーストボーン ビクトリア・アザレンカ 7–6(5), 6–4
優勝 2. 2014年2月2日 パタヤ ハード カロリナ・プリスコバ 6–3, 7–6(7)
優勝 3. 2017年8月6日 ワシントンD.C. ハード ユリア・ゲルゲス 3–6, 7–6(2), 6–0

ダブルス: 36回 (15勝21敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2008年5月4日 フェズ クレー アリサ・クレイバノワ ソラナ・チルステア
アナスタシア・パブリュチェンコワ
2-6, 2–6
準優勝 2. 2008年7月27日 ポルトロス ハード ベラ・ドゥシェビナ アナベル・メディナ・ガリゲス
ビルヒニア・ルアノ・パスクアル
4–6, 1–6
優勝 1. 2009年5月2日 フェズ クレー アリサ・クレイバノワ ソラナ・チルステア
マリア・キリレンコ
6–3, 2–6, [10–8]
準優勝 3. 2009年10月10日 北京 ハード アーラ・クドゥリャフツェワ 謝淑薇
彭帥
3–6, 1–6
準優勝 4. 2011年2月13日 パリ ハード
(室内)
ベラ・ドゥシェビナ ベサニー・マテック=サンズ
メガン・ショーネシー
4–6, 2–6
準優勝 5. 2011年10月23日 ルクセンブルク ハード
(室内)
ルーシー・ハラデツカ イベタ・ベネソバ
バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ
5–7, 3–6
準優勝 6. 2012年5月12日 マドリード クレー エレーナ・ベスニナ サラ・エラニ
ロベルタ・ビンチ
1-6, 6-3, [4-10]
準優勝 7. 2012年5月20日 ローマ クレー エレーナ・ベスニナ サラ・エラニ
ロベルタ・ビンチ
2-6, 5-7
優勝 2. 2012年10月6日 北京 ハード エレーナ・ベスニナ ヌリア・リャゴステラ・ビベス
サニア・ミルザ
7-5, 7-5
優勝 3. 2012年10月21日 モスクワ ハード
(室内)
エレーナ・ベスニナ マリア・キリレンコ
ナディア・ペトロワ
6–3, 1–6, [10–8]
優勝 4. 2013年3月16日 インディアンウェルズ ハード エレーナ・ベスニナ ナディア・ペトロワ
カタリナ・スレボトニク
6–0, 5–7, [10–6]
優勝 5. 2013年6月10日 全仏オープン クレー エレーナ・ベスニナ サラ・エラニ
ロベルタ・ビンチ
7-5, 6-2
準優勝 8. 2013年10月27日 イスタンブール ハード
(室内)
エレーナ・ベスニナ 謝淑薇
彭帥
4-6, 5–7
準優勝 9. 2014年1月24日 全豪オープン ハード エレーナ・ベスニナ サラ・エラニ
ロベルタ・ビンチ
4-6, 6-3, 5-7
準優勝 10. 2014年3月30日 マイアミ ハード エレーナ・ベスニナ マルチナ・ヒンギス
ザビーネ・リシキ
6-4, 4-6, [5-10]
優勝 6. 2014年9月8日 全米オープン ハード エレーナ・ベスニナ マルチナ・ヒンギス
フラビア・ペンネッタ
2–6, 6–3, 6–2
準優勝 11. 2015年3月21日 インディアンウェルズ ハード エレーナ・ベスニナ マルチナ・ヒンギス
サニア・ミルザ
3-6, 4-6
準優勝 12. 2015年4月5日 マイアミ ハード エレーナ・ベスニナ マルチナ・ヒンギス
サニア・ミルザ
5-7, 1-6
準優勝 13. 2015年7月11日 ウィンブルドン エレーナ・ベスニナ マルチナ・ヒンギス
サニア・ミルザ
7–5, 6–7(4), 5–7
準優勝 14. 2016年5月15日 ローマ クレー エレーナ・ベスニナ マルチナ・ヒンギス
サニア・ミルザ
1–6, 7–6(5), [3–10]
準優勝 15. 2016年6月5日 全仏オープン クレー エレーナ・ベスニナ クリスティナ・ムラデノビッチ
キャロリン・ガルシア
3-6, 6-2, 4-6
優勝 7. 2016年7月31日 モントリオール ハード エレーナ・ベスニナ シモナ・ハレプ
モニカ・ニクレスク
6–3, 7–6(5)
優勝 8. 2016年8月14日 リオ五輪 ハード エレーナ・ベスニナ ティメア・バシンスキー
マルチナ・ヒンギス
6–4, 6–4
優勝 9. 2016年10月30日 シンガポール ハード
(室内)
エレーナ・ベスニナ ベサニー・マテック=サンズ
ルーシー・サファロバ
7–6(5), 6–3
準優勝 16. 2017年1月7日 ブリスベン ハード エレーナ・ベスニナ ベサニー・マテック=サンズ
サニア・ミルザ
2–6, 3–6
優勝 10. 2017年2月25日 ドバイ ハード エレーナ・ベスニナ アンドレア・フラバーチコバ
彭帥
6–2, 4–6, [10–7]
準優勝 17. 2017年5月21日 ローマ クレー エレーナ・ベスニナ 詹詠然
マルチナ・ヒンギス
5–7, 6–7(4)
優勝 11. 2017年7月15日 ウィンブルドン エレーナ・ベスニナ 詹皓晴
モニカ・ニクレスク
6–0, 6–0
優勝 12. 2017年8月13日 トロント ハード エレーナ・ベスニナ アンナ=レナ・グローネフェルト
クベタ・ペシュケ
6–0, 6–4
準優勝 18. 2018年1月26日 全豪オープン ハード エレーナ・ベスニナ ティメア・バボシュ
クリスティナ・ムラデノビッチ
4–6, 3–6
準優勝 19. 2018年3月17日 インディアンウェルズ ハード エレーナ・ベスニナ 謝淑薇
バルボラ・ストリコバ
4–6, 4–6
優勝 13. 2018年5月12日 マドリード クレー エレーナ・ベスニナ ティメア・バボシュ
クリスティナ・ムラデノビッチ
2–6, 6–4, [10–8]
準優勝 20. 2018年8月12日 モントリオール ハード ラティシア・チャン アシュリー・バーティ
デミ・シュールス
6–4, 3–6, [8–10]
優勝 14. 2018年8月19日 シンシナティ ハード ルーシー・ハラデツカ エリーズ・メルテンス
デミ・シュールス
6–2, 7–5
優勝 15. 2019年2月3日 サンクトペテルブルク ハード
(室内)
マルガリータ・ガスパリアン アンナ・カリンスカヤ
ビクトリア・クズモバ
7–5, 7–5
準優勝 21. 2019年2月23日 ドバイ ハード ルーシー・ハラデツカ 謝淑薇
バルボラ・ストリコバ
4–6, 4–6

4大大会シングルス成績

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A WG Z# PO SF-B S G NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 通算成績
全豪オープン A A A 3R 2R 2R 4R QF QF 4R SF 4R 4R 1R 1R 29–12
全仏オープン A A LQ 2R 1R 1R 4R 1R 1R 3R 4R 2R 2R 2R A 12–11
ウィンブルドン A A LQ 1R 2R 2R 1R 2R 3R QF 2R 4R 2R 4R A 17–11
全米オープン LQ A 3R 3R 1R 1R 1R 3R QF SF 4R 1R 3R 3R A 22–12

脚注

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エカテリーナ・マカロワ」の関連用語

エカテリーナ・マカロワのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エカテリーナ・マカロワのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエカテリーナ・マカロワ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS