詹詠然とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 詹詠然の意味・解説 

詹詠然

(チャン詠然 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:32 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
詹詠然
Latisha Chan
詹詠然
基本情報
フルネーム Yung-Jan Chan
国籍 台湾
出身地 台湾・台北市
生年月日 (1989-08-17) 1989年8月17日(32歳)
身長 170cm
体重 60kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2004年
ツアー通算 28勝
シングルス 0勝
ダブルス 28勝
生涯獲得賞金 5,831,645 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2009・13)
全仏 3回戦(2011)
全英 2回戦(2010)
全米 3回戦(2010)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 準優勝(2007・15)
全仏 ベスト4(2017)
全英 ベスト8(2017)
全米 優勝(2017)
優勝回数 1(米1)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 準優勝(2011)
全仏 優勝(2018)
全英 ベスト4(2011)
全米 ベスト4(2014-16)
優勝回数 1(仏1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 50位(2007年6月11日)
ダブルス 1位(2017年10月23日)
獲得メダル
女子 テニス
 チャイニーズ・タイペイ
アジア競技大会
2006 ドーハ 団体
2010 広州 ダブルス
2010 広州 混合ダブルス
2014 仁川 団体
2006 ドーハ ダブルス
2010 広州 団体
2018 ジャカルタ ダブルス
2014 仁川 ダブルス
2019年4月20日現在

詹 詠然 (チャン・ユンジャン、英語表記:Yung-Jan Chan) またはラティシャ・チャン (Latisha Chan, 1989年8月17日 - ) は、台湾台北市出身の女子プロテニス選手。マルチナ・ヒンギスとペアを組み、2017年全米オープン女子ダブルスで優勝した選手である。ベースライン・プレーヤーで、バックハンド・ストロークのダウン・ザ・ラインを最も得意にする。身長170cm、体重60kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。これまでにWTAツアーでダブルス31勝を挙げる。自己最高ランキングはシングルス50位、ダブルス1位。日本では「チャン・ユンヤン」の表記も見られる。

来歴

6歳からテニスを始める。詹は10歳の時、1999年9月21日台湾大地震で被災した経験を持つ。ジュニア時代、2004年全豪オープン中国の孫勝男とペアを組んで優勝したことがある。2004年8月にプロ入り。国際テニス連盟(ITF)主催のサテライト・サーキット(女子ツアー下部組織の大会群)で下積み生活を始めた初期の頃から、日本のトーナメントにも数多く参加してきた。2005年全米オープンでシングルスの予選3試合を勝ち上がり、4大大会の本戦に初出場を果たす。この大会では、詹は本戦1回戦で第8シードのセリーナ・ウィリアムズに 1-6, 3-6 で敗れた。

2006年度の4大大会では、詹はウィンブルドン全米オープンで予選会を通過した。この後、10月のジャパン・オープンでシングルスのベスト4に入り、ダブルスでは準優勝する。シングルスでは準々決勝で第2シードの杉山愛を 6-3, 6-4 で破ったが、続く準決勝で中村藍子に 6-7, 6-2, 4-6 で競り負けた。ダブルスでは荘佳容とのペアで出場し、準決勝で第1シードのビルヒニア・ルアノ・パスクアル&パオラ・スアレス組を破ったが、決勝でバニア・キング&エレナ・コスタニッチ組に敗れて準優勝になっている。

詹詠然と荘佳容は、2007年全豪オープンの女子ダブルスで躍進した。詹はシングルスでは1回戦でアリシア・モリクに敗れたが、荘と組んだ女子ダブルス準決勝で前年度優勝の中国ペア、鄭潔&晏紫組を 6-3, 6-4 で破り、台湾出身のテニス選手として初の4大大会決勝戦に進出した。2人は決勝で第3シードのリーゼル・フーバー&カーラ・ブラックと対戦し、第2セットのタイブレークを奪う健闘を見せたが、結局 4-6, 7-6, 1-6 で敗れて準優勝になった。2人は2007年全米オープンでも女子ダブルス決勝に進んだが、ディナラ・サフィナ&ナタリー・ドシー組に 4-6, 2-6 で敗れ、ここでも優勝を逃した。

詹は2007年10月のバンコク大会でツアー初のシングルス決勝に進んだがフラビア・ペンネッタに 1–6, 3–6 で敗れている。4大大会のシングルス最高成績は2010年全米オープン2011年全仏オープンの3回戦進出である。

2011年全豪オープンの混合ダブルスではポール・ハンリーとペアを組んで決勝に進出した。決勝ではダニエル・ネスター&カタリナ・スレボトニク組に 3–6, 6–3, [7–10] で敗れ準優勝となった。

詹詠然の妹の詹皓晴もプロテニス選手になり、2012年2月のパタヤ大会では2人で組んだダブルスで決勝に進出した。決勝ではサニア・ミルザ&アナスタシア・ロディオノワ組に 6–3, 1–6, [8–10] で敗れ準優勝となった。2013年シーズン開幕戦の深圳オープンでは決勝でイリナ・ブリャコク&バレリア・ソロビエワ組を 6–0, 7–5 で破りダブルスツアー10勝目を挙げた。

2017年全米オープンではマルチナ・ヒンギスと組み女子ダブルスの決勝でルーシー・ハラデツカカテリナ・シニアコバ組を 6–3, 6–2 で破り初の4大大会ダブルスタイトルを獲得した。2017年10月23日付のランキングでヒンギスと並んでダブルス1位になった。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 1回 (0勝1敗)

大会グレード
2008年以前 2009年以後
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (0–0) プレミア・マンダトリー (0-0)
プレミア5 (0-0)
ティア II (0–0) プレミア (0–0)
ティア III (0–1) インターナショナル (0–0)
ティア IV & V (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2007年10月14日 バンコク ハード フラビア・ペンネッタ 1–6, 3–6

ダブルス: 55回 (31勝24敗)

大会グレード
2008年以前 2009年以後
グランドスラム (1–3)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (1-1) プレミア・マンダトリー (3-1)
プレミア5 (5-1)
ティア II (1-2) プレミア (4-8)
ティア III (3-2) インターナショナル (11-4)
ティア IV & V (2-2)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2005年10月2日 ソウル ハード 荘佳容 ナタリー・グランディン
ジル・クレイバス
6–2, 6–4
準優勝 1. 2006年10月8日 東京 ハード 荘佳容 バニア・キング
エレナ・コスタニッチ
6–7(2), 7–5, 2–6
準優勝 2. 2007年1月27日 全豪オープン ハード 荘佳容 カーラ・ブラック
リーゼル・フーバー
4–6, 7–6(4), 1–6
準優勝 3. 2007年2月11日 パタヤ ハード 荘佳容 ニコル・プラット
マラ・サンタンジェロ
4–6, 6–7(4)
優勝 2. 2007年2月18日 バンガロール ハード 荘佳容 アーラ・クドゥリャフツェワ
謝淑薇
6–7(4), 6–2, [11-9]
準優勝 4. 2007年3月18日 インディアンウェルズ ハード 荘佳容 リサ・レイモンド
サマンサ・ストーサー
3–6, 5–7
準優勝 5. 2007年5月26日 イスタンブール クレー サニア・ミルザ アグニエシュカ・ラドワンスカ
ウルシュラ・ラドワンスカ
1–6, 3–6
優勝 3. 2007年6月17日 バーミンガム 荘佳容 孫甜甜
メイレン・ツー
7–6(3), 6–3
優勝 4. 2007年6月22日 スヘルトーヘンボス 荘佳容 アナベル・メディナ・ガリゲス
ビルヒニア・ルアノ・パスクアル
7–5, 6–2
準優勝 6. 2007年9月9日 全米オープン ハード 荘佳容 ナタリー・ドシー
ディナラ・サフィナ
4–6, 2–6
準優勝 7. 2007年10月7日 シュトゥットガルト ハード ディナラ・サフィナ クベタ・ペシュケ
レネ・スタブス
7–6(5), 6–7(4), [2–10]
優勝 5. 2008年2月10日 パタヤ ハード 荘佳容 謝淑薇
バニア・キング
6–4, 6–3
準優勝 8. 2008年3月9日 バンガロール ハード 荘佳容 彭帥
孫甜甜
4–6, 7–5, [8–10]
優勝 6. 2008年5月18日 ローマ クレー 荘佳容 イベタ・ベネソバ
ヤネッテ・フサロバ
7–6(5), 6–3
準優勝 9. 2008年5月24日 ストラスブール クレー 荘佳容 晏紫
タチアナ・ペレビニス
4–5, 7–6(3), [6–10]
優勝 7. 2008年7月27日 ロサンゼルス ハード 荘佳容 ブラディミラ・ウーリロバ
エバ・ハルディノバ
2–6, 7–5, [10–4]
準優勝 10. 2009年8月2日 スタンフォード ハード モニカ・ニクレスク セリーナ・ウィリアムズ
ビーナス・ウィリアムズ
4–6, 1–6
優勝 8. 2009年9月27日 ソウル ハード アビゲイル・スピアーズ カーリー・ガリクソン
ニコール・クリッツ
6–3, 6–4
準優勝 11. 2010年1月16日 ホバート ハード モニカ・ニクレスク 荘佳容
クベタ・ペシュケ
6–3, 3–6, [7–10]
優勝 9. 2010年2月28日 クアラルンプール ハード 鄭潔 アナスタシア・ロディオノワ
アリーナ・ロディオノワ
6–7(4), 6–2, [10–7]
準優勝 12. 2010年8月1日 スタンフォード ハード 鄭潔 リンゼイ・ダベンポート
リーゼル・フーバー
5–7, 7–6(8), [8–10]
準優勝 13. 2012年2月12日 パタヤ ハード 詹皓晴 サニア・ミルザ
アナスタシア・ロディオノワ
6–3, 1–6, [8–10]
優勝 10. 2013年1月5日 深圳 ハード 詹皓晴 イリナ・ブリャコク
バレリア・ソロビエワ
6–0, 7–5
準優勝 14. 2014年4月6日 チャールストン クレー 詹皓晴 アナベル・メディナ・ガリゲス
ヤロスラワ・シュウェドワ
6–7(4), 2–6
準優勝 15. 2014年4月20日 クアラルンプール ハード 鄭賽賽 詹皓晴
ティメア・バボシュ
3–6, 4–6
優勝 11. 2014年6月21日 イーストボーン 詹皓晴 マルチナ・ヒンギス
フラビア・ペンネッタ
6-3, 5-7, [10-7]
準優勝 16. 2015年1月30日 全豪オープン ハード 鄭潔 ルーシー・サファロバ
ベサニー・マテック=サンズ
4–6, 6–7(5)
優勝 12. 2015年2月15日 パタヤ ハード 詹皓晴 青山修子
タマリネ・タナスガーン
2–6, 6–4, [10–3]
準優勝 17. 2015年6月27日 イーストボーン 鄭潔 キャロリン・ガルシア
カタリナ・スレボトニク
6–7(5), 2–6
優勝 13. 2015年8月23日 シンシナティ ハード 詹皓晴 ケーシー・デラクア
ヤロスラワ・シュウェドワ
6–4, 7–5
優勝 14. 2015年9月19日 東京 ハード 詹皓晴 土居美咲
奈良くるみ
6–1, 6–2
準優勝 18. 2015年9月26日 東京 ハード 詹皓晴 ガルビネ・ムグルサ
カルラ・スアレス・ナバロ
5–7, 1–6
準優勝 19. 2015年10月10日 北京 ハード 詹皓晴 マルチナ・ヒンギス
サニア・ミルザ
7–6(9), 1–6, [8–10]
優勝 15. 2016年2月14日 高雄 ハード 詹皓晴 穂積絵莉
加藤未唯
6–4, 6–3
優勝 16. 2016年2月27日 ドーハ ハード 詹皓晴 サラ・エラニ
カルラ・スアレス・ナバロ
6–3, 6–3
準優勝 20. 2016年6月25日 イーストボーン 詹皓晴 ダリア・ユラク
アナスタシア・ロディオノワ
7–5, 6–7(4), [6–10]
優勝 17. 2016年10月16日 香港 ハード 詹皓晴 ナオミ・ブローディ
ヘザー・ワトソン
6–3, 6–1
優勝 18. 2017年2月5日 台北 ハード 詹皓晴 ルーシー・ハラデツカ
カテリナ・シニアコバ
6–4, 6–2
優勝 19. 2017年3月18日 インディアンウェルズ ハード マルチナ・ヒンギス ルーシー・ハラデツカ
カテリナ・シニアコバ
7–6(4), 6–2
優勝 20. 2017年5月13日 マドリード クレー マルチナ・ヒンギス ティメア・バボシュ
アンドレア・フラバーチコバ
6–4, 6–3
優勝 21. 2017年5月21日 ローマ クレー マルチナ・ヒンギス エカテリーナ・マカロワ
エレーナ・ベスニナ
7–5, 7–6(4)
準優勝 21. 2017年5月27日 ストラスブール クレー 詹皓晴 アシュリー・バーティ
ケーシー・デラクア
4–6, 2–6
優勝 22. 2017年6月25日 マヨルカ マルチナ・ヒンギス アナスタシヤ・セバストワ
エレナ・ヤンコビッチ
不戦勝
優勝 23. 2017年7月1日 イーストボーン マルチナ・ヒンギス アシュリー・バーティ
ケーシー・デラクア
6–3, 7–5
優勝 24. 2017年8月19日 シンシナティ ハード マルチナ・ヒンギス 謝淑薇
モニカ・ニクレスク
4–6, 6–4, [10–7]
優勝 25. 2017年9月10日 全米オープン ハード マルチナ・ヒンギス ルーシー・ハラデツカ
カテリナ・シニアコバ
6–3, 6–2
優勝 26. 2017年9月30日 武漢 ハード マルチナ・ヒンギス 青山修子
楊釗煊
7–6(5), 3–6, [10–4]
優勝 27. 2017年10月8日 北京 ハード マルチナ・ヒンギス ティメア・バボシュ
アンドレア・フラバーチコバ
6–1, 6–4
優勝 28. 2017年10月15日 香港 ハード 詹皓晴 逯佳境
王薔
6–1, 6–1
準優勝 22. 2018年1月12日 シドニー ハード アンドレア・フラバーチコバ ガブリエラ・ダブロウスキー
徐一幡
3–6, 1–6
優勝 29. 2018年8月5日 サンノゼ ハード クベタ・ペシュケ リュドミラ・キチェノク
ナディヤ・キチェノク
6–4, 6–1
準優勝 23. 2018年8月12日 モントリオール ハード エカテリーナ・マカロワ アシュリー・バーティ
デミ・シュールス
6–4, 3–6, [8–10]
準優勝 24. 2019年1月5日 ブリスベン ハード 詹皓晴 ニコール・メリチャー
クベタ・ペシュケ
1–6, 1–6
優勝 30. 2019年1月12日 ホバート ハード 詹皓晴 キルステン・フリプケンス
ヨハンナ・ラーション
6–3, 3–6, [10–6]
優勝 31. 2019年2月16日 ドーハ ハード 詹皓晴 デミ・スゥース
アンナ=レナ・グローネフェルト
6-1, 3-6, [10–6]

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2005 2006 2007 2008 2010 2010 2011 2012 2013 2014 2015 通算成績
全豪オープン A LQ 1R 1R 2R 1R LQ A 2R 1R LQ 2–6
全仏オープン A LQ 1R 1R A 1R 3R 2R A A LQ 3–5
ウィンブルドン A 1R 1R 1R 1R 2R LQ LQ A A A 1–5
全米オープン 1R 1R 1R 2R LQ 3R 1R LQ LQ 1R LQ 3–7

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  詹詠然のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「詹詠然」の関連用語

詹詠然のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



詹詠然のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの詹詠然 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS