加藤未唯とは? わかりやすく解説

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加藤未唯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/13 16:48 UTC 版)

加藤未唯
Miyu Kato
加藤未唯
基本情報
国籍 日本
出身地 同・京都府京都市
生年月日 (1994-11-21) 1994年11月21日(28歳)
身長 156cm
体重 49kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2013年
ツアー通算 2勝
シングルス 0勝
ダブルス 2勝
生涯獲得賞金 1,182,515 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全仏 1回戦(2017)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2017)
全仏 2回戦(2017)
全英 2回戦(2016)
全米 3回戦(2016)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全仏 優勝(2023)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 122位(2018年1月15日)
ダブルス 30位(2017年1月30日)
獲得メダル
女子テニス
アジア競技大会
2018 ジャカルタ ダブルス
2018年9月22日現在

加藤 未唯(かとう みゆ、1994年11月21日 - )は、日本の女子プロテニス選手。京都府京都市出身。ザイマックス所属。これまでにWTAツアーでダブルス1勝を挙げている。WTAランキング最高位はシングルス122位、ダブルス30位。身長156cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。2017年全豪オープン女子ダブルスベスト4進出。2023年全仏オープン混合ダブルス優勝[1]

来歴

京都市立修学院小学校立命館宇治中学校・高等学校卒業[2]

小学校低学年の8歳からテニスを始め[3]、パプリッククラブ宝ヶ池で腕を磨く。

2011年全豪オープンジュニア女子ダブルスで、1学年上の穂積絵莉とのペアで準優勝。2012年8月の全日本ジュニアテニス選手権U-18女子シングルスにて、決勝で澤柳璃子と対戦し、澤柳の負傷棄権によってジュニアU-18女王となる[4]。翌2013年10月にプロ入り。

2014年の島津全日本室内テニス選手権大会では決勝で今西美晴を6-1, 6-4で下してプロ初優勝を飾った[5]

シングルスは2015年全米オープンから4大大会の予選に挑戦を始める。ダブルスでは奈良くるみとのペアで2016年全仏オープン女子ダブルスに初出場を果たしている[3]

2016年は穂積とのペアで2月の台湾オープンで準優勝、4月のカトヴィツェ・オープンでダブルスでのツアー初優勝を果たす。2016年全米オープン女子ダブルスでは3回戦に進出した。

2017年全豪オープン女子ダブルスでは穂積とペアを組み、3回戦で第4シードのサニア・ミルザ/バルボラ・ストリコバ組を6–3, 2–6, 6–2で、準々決勝でミリヤナ・ルチッチ=バロニ/アンドレア・ペトコビッチ組を6–3, 6–3で破り、日本人同士のペアとしては2002年全仏オープン杉山愛/藤原里華組以来15年ぶりとなるベスト4進出を果たす[3]、準決勝では第2シードのベサニー・マテック=サンズ/ルーシー・サファロバ組に善戦するもフルセットの末に敗れ、決勝進出を逸した[6]

2017年全仏オープンでは初めてシングルス予選を勝ち上がり本戦に出場した。1回戦でテイラー・タウンゼントに 4-6, 0-6 で敗れた。 9月のジャパン女子オープンテニスでは、予選3試合を勝ち抜き本選へ進出。初戦で同世代の日比野菜緒を 6-3, 6-4、2回戦で第4シードのクリスティナ・プリスコバを7-5, 6-3で降し、ツアー初のベスト8へ進出。準々決勝ではアレクサンドラ・クルニッチを 6-1, 6-3 のストレートで破り、準決勝では同じく予選勝者のヤナ・フェットにマッチポイントを握られるも、4-6, 7-6 (7-1), 6-4 の大激戦の末、逆転勝利。決勝ではザリナ・ディアスに 2-6, 5-7 で敗れて初優勝を逃したが、翌週の世界ランクでは自己最高の123位を記録した[7]

2018年は9月の花キューピットオープンで、ダブルスで二宮真琴とのペアで決勝進出。しかし決勝で穂積/張帥組に敗れた[8]。翌週の東レ パン・パシフィック・オープンでは二宮とのペアで2週連続で決勝進出。決勝でアンドレア・セスティニ・フラバーチコバ/バルボラ・ストリコバ組に勝利し、日本でのツアー大会で初優勝を果たした[9]

2020年5月7日、京都市に111万1111円を寄付した[10]

2023年6月4日、全仏オープン女子ダブルス3回戦で失格処分を受ける。プレーが途切れた際、相手コートに打ち返したボールが意図せずボールガールに直撃、これが危険な行為と判断されたもの。大会の運営責任者に状況確認を求めたが却下されたため、4大大会側に危険な行為に当たらないものとして提訴した[11]。この提訴に対してプロテニス選手協会は「失格とする決定は、不当に釣り合わないものであり、不公平だった」との声明を発表した。またファン、欧米メディア、アリーゼ・コルネら一部テニス選手などからも疑問の声と励ましの声が上がった[12]

2023年6月8日、全仏オープン混合ダブルスで優勝(ティム・プッツ(ドイツ)とのペア)[1]

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 1回 (0勝1敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
プレミア・マンダトリー (0–0)
プレミア5 (0-0)
WTAエリート・トロフィー (0-0)
プレミア (0–0)
インターナショナル (0–1)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2017年9月16日 東京 ハード ザリナ・ディアス 2–6, 5–7

ダブルス: 5回 (2勝3敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
プレミア・マンダトリー (0–0)
プレミア5 (0-0)
WTAエリート・トロフィー (0-0)
プレミア (1–0)
インターナショナル (1-3)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2016年2月14日 高雄 ハード 穂積絵莉 詹皓晴
詹詠然
4–6, 3–6
優勝 1. 2016年4月10日 カトヴィツェ ハード
(室内)
穂積絵莉 ワレンティナ・イワフネンコ
マリナ・メルニコワ
3–6, 7–5, [10–8]
準優勝 2. 2018年1月7日 オークランド ハード 穂積絵莉 サラ・エラニ
ビビアネ・スクーフス
5–7, 1–6
準優勝 3. 2018年9月16日 広島 ハード 二宮真琴 穂積絵莉
張帥
2–6, 4–6
優勝 2. 2018年9月22日 東京 ハード (室内) 二宮真琴 アンドレア・セスティニ・フラバーチコバ
バルボラ・ストリコバ
6–4, 6–4

グランドスラム決勝

混合ダブルス:1(1タイトル)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2023年6月8日 パリ クレー ティム・プッツ ビアンカ・アンドリースク
マイケル・ヴィーナス
4–6, 6–4, [10–6]

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2015 2016 2017 2018 通算成績
全豪オープン A LQ LQ LQ
全仏オープン A LQ 1R LQ 0–1
ウィンブルドン A LQ LQ LQ
全米オープン LQ LQ LQ A

脚注

  1. ^ a b “全仏混合ダブルス 加藤未唯が自身初の4大大会制覇!女子ダブルスの不可解判定失格乗り越え涙の優勝”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2023年6月8日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/06/08/kiji/20230608s00028000540000c.html 2023年6月8日閲覧。 
  2. ^ 加藤未唯 テニスデイリー
  3. ^ a b c エリミユ4強! 全豪初の日本人ペア快進撃“格上”相手に堂々作戦勝ち スポーツニッポン 2017年1月25日付
  4. ^ 全日本ジュニア大会8日目/U18は河内、加藤が、U16は大西、牛島が優勝 Tennis Classic BLOG 2012年8月7日
  5. ^ ~京都出身の小柄なテニスプレーヤーが地元大会で活躍~ 加藤未唯選手が島津全日本室内テニス選手権大会で優勝 ダンロップスポーツ 2014年3月10日
  6. ^ 穂積&加藤組フルセットで敗れる/全豪ダブルス詳細 日刊スポーツ 2017年1月25日付
  7. ^ 加藤未唯、疲労限界でツアー初Vならず スポーツ報知 2017年9月18日付
  8. ^ 穂積絵莉/ジャン・シューアイが加藤未唯/二宮真琴を下してダブルス優勝、穂積はWTAツアー2勝目”. TennisMagazine ONLINE (2018年9月16日). 2018年9月17日閲覧。
  9. ^ 加藤未唯/二宮真琴がトップ2シードを倒してコンビ初優勝、日本人として大会史上初の快挙【東レPPO】”. Tennismagazine ONLINE (2018年9月22日). 2018年9月22日閲覧。
  10. ^ 京都新聞2020年5月8日朝刊p19
  11. ^ 【全仏テニス】加藤未唯が女子複での失格処分で4大大会側に提訴 危険行為に当たらずと不服”. 日刊スポーツ (2023年6月5日). 2023年6月5日閲覧。
  12. ^ 「大会は彼女に謝罪せよ!」加藤未唯の不当な処分にフランス人選手が猛然と怒りの反発!「失格となるべきは審判」「対戦ペアに影響された」”. THE DIGEST. 日本スポーツ企画出版社 (2023年6月7日). 2023年6月8日閲覧。

外部リンク




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