アラバン・レザイとは? わかりやすく解説

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アラバン・レザイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/11 07:55 UTC 版)

アラバン・レザイ
Aravane Rezaï
アラバン・レザイ
基本情報
国籍 フランス
出身地 同・サン=テティエンヌ
生年月日 (1987-03-14) 1987年3月14日(36歳)
身長 165cm
体重 62kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2005年
ツアー通算 4勝
シングルス 4勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 2,811,046 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2008)
全仏 4回戦(2009)
全英 3回戦(2007)
全米 4回戦(2006)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2007・08・10)
全仏 3回戦(2008)
全英 2回戦(2008・10)
全米 2回戦(2008)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 15位(2010年10月11日)
ダブルス 118位(2009年3月9日)
2017年8月16日現在

アラバン・レザイペルシア語: ارغوان رضائی ‎, Aravane Rezaï, 1987年3月14日 - )は、フランスサン=テティエンヌ出身の女子プロテニス選手。これまでにWTAツアーでシングルス4勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス15位、ダブルス118位。身長165cm、体重62kgのやや小柄な体格で、ハードコートを最も得意にするベースライン・プレーヤー。日本語では「アラバン・レゼー」の表記も多く見られる。

来歴

レザイは父親が自動車整備士、母親は理学療法士というイラン系の家庭に生まれ、8歳からテニスを始めた。Aravaneという名は、『スミレの花』を意味するペルシャ語である。彼女は宇宙物理学にも深い関心を持ち、「テニス選手にならなかったら、宇宙物理学者になりたかった。選手引退後はこの道を進みたい」と話しているという。2003年から女子ツアー下部大会を回り始め、2005年にプロ入り。同年の全仏オープンにて、地元フランスからの主催者推薦(ワイルドカード)を得て本戦にデビューし、マリア・シャラポワとの2回戦に進出した。2006年全仏オープンでは予選3試合を勝ち抜き、本戦3回戦でニコル・バイディソバチェコ)に 1-6, 7-6, 0-6 で敗退する。全米オープンでは本戦直接出場選手として、エレーナ・デメンチェワロシア)との4回戦まで勝ち進んだ。

2007年全豪オープンにて

それからは2007年ウィンブルドン2008年全豪オープンで3回戦進出があったが、なかなか目立った結果を出せない時期が続いた。ようやく2009年5月、全仏オープン最後の前哨戦であるフランスストラスブール大会の決勝戦で、レザイはルーシー・ハラデツカチェコ)を 7-6, 6-1 で破ってツアー初優勝を決めた。全仏オープン1回戦の相手は、前人未到の4大大会シングルス「60大会」連続出場に到達した日本杉山愛に決まり、レザイは杉山を 6-3, 6-2 のストレートで圧倒した。3回戦では予選から勝ち上がったポルトガルの16歳、ミシェル・ラシェ・デ・ブリトを 7-6, 6-2 で退け、初の4回戦進出を決める。地元フランス人の女子シード選手だったアメリ・モレスモマリオン・バルトリアリーゼ・コルネが次々と早期敗退してゆく中で、レザイとビルジニ・ラザノの2人が4回戦まで勝ち残った。レザイは4回戦で第1シードのディナラ・サフィナロシア)に 1-6, 0-6 で完敗したが、この大会で2006年全米オープン以来のベスト16入りを果たした。11月に新設されたコモンウェルス・バンク・トーナメント・オブ・チャンピオンズでレザイは決勝でマリオン・バルトリの途中棄権により2勝目を挙げ、大会初代優勝者になった。

2010年マドリード・マスターズでは、ビーナス・ウィリアムズを 6–2, 7–5 で破ってツアー3勝目を挙げた。ボースタード大会でヒセラ・ドゥルコアルゼンチン)を 6–3, 4–6, 6–4 で破りツアー4勝目を挙げた。10月に自己最高ランキングの15位を記録している。

2011年はダラス大会で準優勝したものの、4大大会は全て初戦で敗退し、ランキングを大幅に落としている。近年はランキングが下がり、女子ツアー下部大会でプレーしている。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 7回 (4勝3敗)

大会グレード
2008年以前 2009年以後
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (0–0) プレミア・マンダトリー (1-0)
プレミア5 (0-0)
WTAチャンピオンズ (1–0)
ティア II (0–0) プレミア (0–0)
ティア III (0–1) インターナショナル (2-1)
ティア IV & V (0–1)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2007年5月26日 イスタンブール クレー エレーナ・デメンチェワ 6–7(5), 0–3, 途中棄権
準優勝 2. 2008年1月5日 オークランド ハード リンゼイ・ダベンポート 2–6, 2–6
優勝 1. 2009年5月18日 ストラスブール クレー ルーシー・ハラデツカ 7–6(2), 6–1
優勝 2. 2009年11月8日 バリ ハード (室内) マリオン・バルトリ 7–5, 途中棄権
優勝 3. 2010年5月16日 マドリード クレー ビーナス・ウィリアムズ 6–2, 7–5
優勝 4. 2010年7月10日 ボースタード クレー ヒセラ・ドゥルコ 6–3, 4–6, 6–4
準優勝 3. 2011年8月27日 ダラス ハード ザビーネ・リシキ 2–6, 1–6

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 通算成績
全豪オープン A A LQ 1R 3R 1R 2R 1R 1R A LQ A 3–6
全仏オープン LQ 2R 3R 1R 1R 4R 3R 1R 1R 1R A LQ 9–9
ウィンブルドン A A LQ 3R 1R 2R 2R 1R LQ LQ A A 4–5
全米オープン A A 4R 2R 2R 1R 2R 1R LQ A A A 6–6

外部リンク




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