パラボラアンテナの変型とは? わかりやすく解説

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パラボラアンテナの変型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 14:45 UTC 版)

パラボラアンテナ」の記事における「パラボラアンテナの変型」の解説

焦点一次放射器をおくと、大型パラボラアンテナではそこまで給電線設置する必要があり減衰大きくなる。また一次放射器も要冷却型の検波器などを使用する場合では構造重量の点でも不利となる。そこで放物面反射器を主反射器主鏡)とし焦点一次放射器の替わりに副反射器(副鏡)を置き、多くは主反射器表面中心付近に一次放射器を置くと先の問題点緩和される。副反射器として凸面双曲面反射器使用するものカセグレンアンテナ凹面のものをグレゴリアンアンテナという。波長短く微弱な電波扱い大型の主反射器を必要とする衛星通信地上局基地局)あるいは電波望遠鏡でよく用いられる焦点輻射器の代わりに双曲面反射器(副反射器)を設け放物面反射器(主反射器)の表面付近に輻射器をおくアンテナがある。 衛星放送受信アンテナでよくみられる楕円形のものはオフセットパラボラアンテナ(オフアクシスパラボラアンテナ)といい、反射器放物面一部切り出したのである。平行になったビーム1次輻射器およびその支持物が遮らないため小型アンテナ損失押さえることができるほか、輻射器を下部配置する鏡面垂直に近づくため着雪抑えられる鏡面垂直に近づく=相対的に水平荷重軽減される為、反射器受風面積拡大による荷重増を補ってなお、架台ペデスタル)の占有面積構造縮減期待できる。そのため、SNG中継車でも利用される上記類似したものとしてホーンリフレクタアンテナがある。一次輻射器にホーンアンテナ用いる。 放物線回転軌跡ではなく平行移動軌跡得られる面(電波入射側から見て長方形または正方形のもの)を反射器用いるものはシリンドリカルアンテナ(cylindrical=円筒(の一部分)状の)と呼ばれるダイバーシティ1枚反射器構成できる利点がある。かつては旋回走査するレーダーで主に採用されていた。通常、円(または楕円)型反射器平(垂直)偏波収束する際、上下端の反射電力の差から僅かに位相差生じるものの静置状態で使用する際はあまり問題とはならない。が、レーダー場合、その基本原理上、この位相差が無視できない為である。ただ、使用周波数の上昇により、利得の高さを重視する 補正技術の向上 上記項目の、衛星中継車場合同様 の理由から必ずしも採用されるものでもない。むしろ補正技術の向上においては近年経年劣化の主要因たる機械的駆動装置排除したフェーズドアレイレーダー主役の座を譲り渡している。

※この「パラボラアンテナの変型」の解説は、「パラボラアンテナ」の解説の一部です。
「パラボラアンテナの変型」を含む「パラボラアンテナ」の記事については、「パラボラアンテナ」の概要を参照ください。

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