ハイエース・ワゴン
英語で高級な、優れたのhighと、aceを組み合わせたもの。このクルマの歴史は古く、1967年10月までさかのぼる。この時点では、商用車だった。
77年2月にフルモデルチェンジ、2世代目に移行したあと、4月に乗用カテゴリーのワゴン型4タイプを追加発売した。商用車ベースではあったが、多人数が乗れる多目的車として人気を博し、現在のRVのパイオニアといえる存在だった。RVの発展は、まずワゴンがあって、そこから多くの人が乗れる、あるいは大きいスペースがある、どこへでも行ける。という要求から1ボックスにつながるのが普通と考えられるが、乗用ハイエースの出現により、一挙に1ボックスRVがブームとなった感がある。9人乗りもあった。
82年12月、3代目デビュー。ライトが丸型から角4灯にかわり、ガラス面積も広くなった。エンジンは新しい2Lガソリンと、2.2Lディーゼルの2種。4速ATのコラムとフロアタイプがあった。3列のシートを倒してフルフラットな空間になるという点も特徴だった。定員は8、9人。
4代目は89年8月にフルモデルチェンジ。新開発2.4Lエンジンの追加もあり、2WD仕様だけだが初の3ナンバー車になった。5ナンバー車の4WD仕様はガソリンの2Lのほか、ディーゼルエンジンの2.4L自然吸気とターボ、2.8Lとバラエティに富んでいた。機能面では4WD機構の2駆・4駆ワンタッチセレクターやプログレッシブパワーステアリングなどを採用。湯沸しポット、アイスメーカー付き冷温蔵庫などを装備した仕様もあった。99年7月に骨格までいじった大幅なマイナーチェンジを行った。キャブオーバーながら50km/hの前面衝突時の乗員保護を確保した、というのがポイントだった。内装にもキャプテンシートを採用するなど、高級なワゴンへと変身した。エンジンは3Lディーゼルターボに水冷インタークーラーを追加装備した1KZ-TE型と、モデルチェンジの時に新採用したガソリン2.4Lの2本立てになった。駆動方式は2WDが基本だが、一部車種に30万円プラスで4WDを選択できた。
2002年7月、2.4Lガソリンエンジン搭載車を廃止。8月からは3Lディーゼルターボエンジン搭載モデルだけになった。ミッションも4速ATの1タイプ。駆動方式は2WDと4WD。ボディは標準とロング、スーパーロングの3タイプがある。定員は7、8、10人。
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