ニケフォロス王朝の創設と国内政策とは? わかりやすく解説

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ニケフォロス王朝の創設と国内政策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 06:00 UTC 版)

ニケフォロス1世」の記事における「ニケフォロス王朝の創設と国内政策」の解説

ニケフォロスは、イスラーム史書には古代末期アラビア半島北部にあった帝国衛星国ガッサン朝の王家の子孫であると記載されているが、真偽不明である。先帝であるエイレーネーの代には税務長官であったが、802年10月31日クーデター中心人物としてエイレーネー退位追い込んで即位した。このクーデターには彼のほかにも司法長官近衛部隊長官(ドメスティコス・トーン・スコローン)、さらにはエイレーネー一族すら参加していた。翌803年ニケフォロス1世即位反対するバルダネス・トゥルコス(英語版)が反乱を起こすが、彼はすぐに投降したため、大きな混乱にはならなかった。 ニケフォロス1世財務官としての経験活かしエイレーネーによって危機的状態に陥っていた財政再建着手した彼の経済政策については、同時代人であり、政敵エイレーネー支持者でもあった年代記作者テオファネス証聖者テオファネスen])が詳しく報告している。テオファネスによると、彼が行った最も「重大な悪政」は以下のようなのである人々をスクラビニア(Sukurabinia、意:スラヴ人土地)へと強制的に移住させた。 貧民徴兵装備自弁できない者には同じ村の人々代弁させた。 財産調査行って増税手数料徴収エイレーネー時代減税撤廃慈善施設などの小作農人頭税課税宝物急に得た人に課税20年以内に瓶や容器発見した人に課税過去20年以内遺産相続した人に相続税課税また、アビュドス(テマ・アビュドス)以外で取引され家内奴隷課税小アジア船乗りたちに、強制的に土地購入させた。 コンスタンティノポリス船乗りたちに強制的に資金貸し付けた。 これらの政策は、基本的にエイレーネー時代減税廃止や、徴税厳格化などであり、ニケフォロス1世経済政策への知識遺憾なく発揮されている。また、船乗りたちに対す政策は、彼らの生活基盤強化商業活動支援政策になった考えられる住民移住政策は、当時帝国領復帰して間も無かったギリシャ地区、特にペロポネソス半島対す支配強化と、中部地中海への進出始まっていた北アフリカイスラーム勢力対す防衛強化策であると考えられている。なお、これらの政策エイレーネー時代から受け継がれたものであり、ニケフォロス1世バルカン半島新たにテマ・テッサロニキ、テマ・ペロポネソス、テマ・デュラキオンを設置したまた、テマ・ケファレニアもニケフォロス1世設置した可能性がある。

※この「ニケフォロス王朝の創設と国内政策」の解説は、「ニケフォロス1世」の解説の一部です。
「ニケフォロス王朝の創設と国内政策」を含む「ニケフォロス1世」の記事については、「ニケフォロス1世」の概要を参照ください。

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