ド・メディシス家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:07 UTC 版)
ブリュノ・ド・メディシス 声 - 乃村健次 ド・メディシス尊爵家の当主。パッレ、ファルマ、ブランシュの父親。37歳。 帝国に三人しかいない宮廷薬師の一人で、エリザベート二世の主治薬師も務める筆頭宮廷薬師。サン・フルーヴ帝国薬学校(のちにサルレノ医学校と統合しサン・フルーヴ帝国医薬大学校)の総長を務める。エリザベート二世の白死病の完治後は、褒美としてマーセイル領の統治を任される。 非常に厳格な性格で、転生前のファルマを厳しくしごいていたため、彼から恐れられていた。だが、それは息子を思っての事であり、一人前の宮廷薬師として育てるためについ厳しくしていた。後にエレンを家庭教師にしてファルマを任せるが、抜き打ちで薬学の試問をすることがある。薬師は人の命に寄り添い、必要なのは技術ではなく心だという信念を持ち、常に患者の事を優先的に考えている。不治の病である白死病に侵された皇帝にも、病名を告げて絶望させることを避け、自らの命もかえりみず傍に寄り添い手を尽くしていた。 薬学の知識においては当然のことながら現代日本レベルの知識を持つファルマには及ばないが、独自の神術でこの世界では不治の病である白死病を診断したり、原因は特定できていないものの、経験則から白粉の毒性を見抜くなど、地位に違わぬ一流の能力を持つ。 (転生したファルマにとって)初めての女帝の診察にファルマとともに赴いた時に、ファルマの異変に気付いて慄くが、ファルマに自分も白死病に侵されていることを見抜かれ、ともに特効薬を処方されて白死病を完治する。この一件で転生したファルマのことを認め、あくまで息子としてファルマを見守る立場を取り、時に助言したり叱責したりしている。 ベアトリス・ド・メディシス ブリュノの妻で、パッレ、ファルマ、ブランシュの母親。34歳。 銀髪の碧眼で清楚な雰囲気を持つ貴婦人。夫婦仲は非常に良好で、腰痛を患っているが、心配させまいとブリュノには隠している。 パッレ・ド・メディシス ド・メディシス家の長男。ファルマとブランシュの兄。16歳。名前の「パッレ」は「丸薬」の意味。 母と同じ銀髪の碧眼であり、薬学ではファルマに劣らぬほど優秀。ファルマが転生した当初はノバルート医薬大学に留学しており、その後首席で卒業して一級薬師の資格を得る。 兄弟仲は良いのだが容赦のない激しい一面があり、ブリュノにやり過ぎと叱られるほど神術の特訓で転生前のファルマとブランシュをしごいていたため、二人からは恐れられている。エレンとはライバル関係であり、顔を合わす度に口喧嘩や神術による勝負を始めようとする。今までにたくさんの女性と付き合い数々の武勇伝をもつ。 ブランシュ・ド・メディシス 声 - 長縄まりあ ド・メディシス家の末女。パッレとファルマの妹。4歳。 ファルマと同じ金髪の碧眼で、まだ舌足らずな少女。兄思いでファルマとパッレに懐いている。水疱瘡を患いファルマが看病に来た時に彼の異変に感付いたが、どちらのファルマも好きということであまり気にしていない。 カトリーヌ・ソレル ロッテの母親であり、ド・メディシス家の上級使用人。
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