トヨタ・インディV8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/13 09:17 UTC 版)
トヨタ・インディV8 | |
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概要 | |
製造会社 | TRD |
生産 | 2003年-2005年 |
レイアウト | |
構成 | 90° V8 |
排気量 |
3.5 L (214 cu in) (2003年) 3.0 L (183 cu in) (2004年-2005年) |
シリンダー内径 | 93 mm (3.66 in) |
ピストン行程 | 55.1 mm (2.17 in) |
ブロック素材 | アルミニウム合金 |
シリンダーヘッド素材 | アルミニウム合金 |
動弁装置 | 32バルブ (1気筒あたり4バルブ), DOHC |
燃焼 | |
燃料系統 | 電子間接マルチポイントポート燃料噴射 |
制御 | デンソー (2003年–2005年) |
燃料種別 | 100%エタノール (スノコ製) |
オイル系統 | ドライサンプ |
冷却系統 | シングルウォーターポンプ |
出力 | |
出力 |
670–690 hp (500–515 kW) (2003年)[1] 650 hp (485 kW) (2004年-2005年) |
トルク | 約434–488 N⋅m (320–360 ft⋅lbf) @ 10,300 rpm[2] |
寸法 | |
乾燥重量 | 280 lb (127 kg) (ヘッド、クラッチ、ECU、スパークボックス、フィルターを除く) |
時系列 | |
前身 | トヨタ・RV8Fターボ (2002) |
トヨタ・インディV8(Toyota Indy V8)は、トヨタ・レーシング・ディベロップメントが設計、開発、製造した3.0 L、3.5 L自然吸気レーシングエンジン。2003年から2005年までIRLインディカー・シリーズで使用された[3][4][5]。
背景
トヨタ・インディV8は、2003年に始まったインディ・レーシング・リーグ(IRL)インディカー・シリーズに参戦するために「白紙」の状態から設計された新エンジンだが、トヨタ・RV8シリーズとは似て非なるものとし、3.5 L自然吸気エンジンは、2003年3月にマイアミで開催された開幕戦トヨタ・インディ300でレースデビューを果たした。トヨタ・インディV8は、カリフォルニア州コスタメサにある47,000平方フィートの施設で、トヨタ・レーシング・ディベロップメント(TRD)USAによって設計、製造、開発された。動力計によるテストは2002年2月に開始され、エンジンは2002年7月に初めてレースカーでテストを実施された。
トヨタ・インディV8の設計は、トヨタのCARTレースエンジンで培われた経験を大いに活かし、高回転型ターボチャージャー付きエンジンは、1999年から2002年にかけて優勝21回、ポールポジション23回を獲得し、2002年にはドライバーズ(クリスチアーノ・ダ・マッタ)およびマニュファクチャラーズ・チャンピオンシップを制覇した。トヨタ・RV8Fと前モデルのトヨタ・RV8E(2000年に実戦投入)は、過去22年間のCARTレースで勝利を収めた唯一のアメリカ製エンジンである。
2005年シーズン終了後、チーム・ペンスキーとターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングはホンダエンジンへの切り替えを発表し、トヨタはチャンピオンシップ争いに加わるドライバーを失い、この結果、そしてNASCARへのリソース再配分を目的としたトヨタは、オフシーズン中にインディカー・シリーズからの早期撤退を発表した。
脚注
- ^ “Penske Car Gallery | Penske Automall”. 2024年3月2日閲覧。
- ^ “Spicer Horsepower and Torque Calculator”. Spicerparts.com. 2021年11月10日閲覧。
- ^ “Toyota Announces Motorsports Activities and Plans for 2003 | Toyota Motor Corporation Official Global Website”. global.toyota. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “rpm.espn.com: Fun facts about IndyCars”. Espn.com. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “Toyota IRL V8 completes first day.” (英語). Crash.net (2002年10月10日). 2021年10月9日閲覧。
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