トムソンロイター引用栄誉賞とは? わかりやすく解説

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トムソン・ロイター引用栄誉賞

読み方:トムソン・ロイターいんようえいよしょう
別名:トムソン・ロイター・ノーベル賞有力候補者
英語:Thomson Reuters Predicts Nobel Laureates

通信社トムソン・ロイター発表している、ノーベル賞クラス目される卓越した研究者授与される賞。毎年ノーベル賞発表先駆けて発表されている。

トムソン・ロイター引用栄誉賞は、学術文献引用データベースWeb of Science」における被引用数(論文引用された数の多さに基づき審査し各分野において最も注目すべき研究者ノーベル賞候補者として発表している。ノーベル賞科学分野合わせて医学・生理学」「物理学」「化学」「経済学」の4分野設けられている。

トムソン・ロイター引用栄誉賞は「近い将来ノーベル賞受賞する可能性の高い研究者」を発表するものであり、必ずしも当年の(直後発表されるノーベル賞受賞者予想する催しというわけではない。

トムソン・ロイター引用栄誉賞は2002年開始され2014年第13回数える。これまでにトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞してから実際にノーベル賞受賞した研究者35名に上る。たとえば、2008年にトムソン・ロイター引用栄誉賞の物理学部門に選出されアンドレ・ガイムコンスタンチン・ノボセロフ両名は、2010年実際にノーベル物理学賞授賞している。

2012年に「iPS細胞」の研究成果によりノーベル医学・生理学賞受賞した山中伸弥も、2010年にトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞している。

関連サイト
SCIENCE JAPAN プレスリリース - トムソン・ロイター
トムソン・ロイター引用栄誉賞の受賞者から、実際に2名が今年のノーベル賞を受賞 - プレスリリース 2010年10月19日

クラリベイト引用栄誉賞

(トムソンロイター引用栄誉賞 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/18 15:09 UTC 版)

クラリベイト引用栄誉賞(クラリベイトいんようえいよしょう、Clarivate Citation Laureates)は、アメリカフィラデルフィアイギリスロンドンに本社を置くクラリベイト社(en)が、研究者の論文の被引用件数や重要度の観点から、ノーベル賞受賞の有力候補者として、ノーベル賞受賞者の発表に先立つ毎年9月に発表している学術賞。以前はトムソン・ロイター社がトムソン・ロイター引用栄誉賞として発表していたが、2016年10月にトムソン・ロイター社の知的財産・科学事業がオネックス・コーポレーションとベアリング・プライベート・エクイティ・アジアに売却されて新会社クラリベイト・アナリティクスが設立されたことにより、2017年からクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞へとその名称を変え[1]、2020年からはクラリベイト引用栄誉賞(クラリベイトいんようえいよしょう)[2]となった。

概要

1989年にトムソン社により設立された。2002年からはノーベル賞受賞補者の発表が恒例化されるようになり、2008年からトムソンがロイターを買収したことによりトムソン・ロイター引用栄誉賞となった。

同賞は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基づいて、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれる。主なノーベル賞分野における総被引用数とハイインパクト論文(各分野において最も引用されたトップ200論文)の数を調査し、ノーベル委員会が注目すると考えられるカテゴリ(物理学、化学、生理学・医学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者が決定される[3]。しかし、その決定のプロセスは単純ではない。同社のデータベースには、化学分野の研究者だけでも約70万人登録されており、候補者にリストアップされる可能性があるのはその内のトップ0.1%だが、それでも700名もおり、そこからノーベル賞の受賞トレンドや受賞者の地域性などを加味して候補者を選別し、それら周辺要因まで含めて決定されていく。

同賞の受賞者は、1993年と1996年を除き、1989年以来、毎年ノーベル賞を受賞している(2008年現在)[4]。2011年ノーベル賞では、該当4分野の受賞者9名すべてが、過去このトムソン・ロイター引用栄誉賞を受けていた[3]

受賞者の公表を開始した2002年からこれまでの受賞者総数441人(2024年10月現在)のうち84人(約19.0%)がノーベル賞を受賞している。

受賞者

太字はノーベル賞受賞者、斜体はノーベル賞受賞のなかった物故者。

生理学・医学

物理学

化学

経済学

脚注

関連項目

外部リンク



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