デスポテース・アレクシオスとは? わかりやすく解説

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デスポテース・アレクシオス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 03:29 UTC 版)

ベーラ3世 (ハンガリー王)」の記事における「デスポテース・アレクシオス」の解説

マヌエル1世の元から派遣され使者伴われ1163年末にベーラコンスタンティノープル到着したベーラアレクシオス改名し従来皇帝だけが使用していたデスポテース称号与えられベーラマヌエル1世の娘マリア結婚正式に発表された。 1164年夏にイシュトヴァーン3世シルミウム侵入する。キンナモスによって、マヌエル1世イシュトヴァーン3世元に軍を率いて進み、「ハンガリーに対して戦争を行うのではなくベーラ土地回復するのだ」と述べたことが記されている。ハンガリー迎撃に際してベーラはかつて反乱起こした叔父イシュトヴァーン縁戚のステファノス・カラマノスとともにマヌエル1世従軍した戦争の開始から間も無くイシュトヴァーン3世平和条約調印しベーラ与えられていた領地対す権利放棄認めなければならなかった。東ローマ軍シルミウム占領しシルミウム東ローマ行政区画編入された。 1165年春、イシュトヴァーン3世シルミウムへの新たな軍事作戦開始するマヌエル1世ハンガリー軍迎撃命じベーラは再びマヌエル同行した東ローマ軍がジモニ(現在のセルビアゼムン)を奪還した後、ベーラ捕虜としたハンガリー兵の処刑取りやめるよう、マヌエル1世願い出たまた、東ローマ軍ダルマチア占領するイシュトヴァーン3世マヌエル1世の間に結ばれた新たな平和条約によって、ベーラ公国宗主権東ローマ帝国にあることが確認されダルマチアボスニア東ローマテマ編入される1165年秋にマヌエル1世公に自分の娘とベーラ後継者指名し東ローマ貴族たちにベーラへの忠誠宣誓させた。マヌエル1世従兄弟であるアンドロニコス・コムネノスだけは勇気奮ってマヌエル1世行動非難し、「全てのローマ人の男には王女と床を共にする価値がないと考えてあらゆる人物の中からこの外国侵入者ローマ皇帝選び支配者椅子座らせるとは皇帝は気が狂ってしまわれたのか?」と抗弁したことが、同時代人間であるニケタス・コニアテスによって伝えられている。1166年春、プロトストラトルのAlexios Axouchがハンガリー軍シルミウム侵入対す報復の軍を率いて出撃すると、ベーラ彼に同行した1166年4月11日マヌエル1世ベーラマリアの間に結ばれていた七等親間の婚約無効とするコンスタンティノープル総主教府の決定受け取った1166年秋にマヌエル1世シチリアの新王グリエルモ2世マリアとの結婚持ちかける1167年ハンガリー東ローマの間に新たな戦争勃発し同時代歴史家ラーエヴィンはベーライシュトヴァーン3世に対して王国要求した」ことが戦争の原因であると記している。また、ミューゲルンのハインリヒベーラ軍隊多くハンガリー人従軍していた事を記録し、「ハンガリー王国権利ベーラ属する」と述べている。1167年7月8日東ローマ軍シルミウム戦い英語版)でハンガリー軍大勝収める戦後ハンガリー軍東ローマ軍の間に和平条約調印され東ローマダルマチア中央部ボスニアシルミウム支配権有することが確認された。

※この「デスポテース・アレクシオス」の解説は、「ベーラ3世 (ハンガリー王)」の解説の一部です。
「デスポテース・アレクシオス」を含む「ベーラ3世 (ハンガリー王)」の記事については、「ベーラ3世 (ハンガリー王)」の概要を参照ください。

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