デキ6, 7
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/02 09:02 UTC 版)
「秩父鉄道デキ1形電気機関車」の記事における「デキ6, 7」の解説
1925年(大正14年)、秩父セメント(当時)秩父工場の操業開始に合わせてイギリスのイングリッシュ・エレクトリック(車体・台車などの機械部はノース・ロコモティブ)で製造されたデッキ付き箱形B-B機。同型車は東武鉄道(ED10形)や青梅電気鉄道(1号形)にも存在した。 車体の正面、側面は非対称の形態であった。制御装置は当時最新鋭の電動カム軸式、主電動機はデッカー製149.2kW(600V)×4で、ブレーキはEL-14A空気ブレーキと手ブレーキを併用、台車はデッキと一体の板台枠台車を履く。パンタグラフは2基搭載していた。塗装は登場以来廃車まで茶色一色であった。 その後、戦時中にパンタグラフは1基に減らされた。また、1952年の架線電圧の1200Vから1500Vへの昇圧に伴い、主抵抗器の結線変更などが施工され電動機出力が186kW(750V)×4に増強された。 性能はデキ100形のデキ101をしのいでいたが、デキ1 - 5と異なり登場以来、配線や補機交換を始めとする機器更新を加えなかったことから老朽化が進み、1976年(昭和51年)500系電車を6両牽引するさよなら運転を行い、翌1977年(昭和52年)1月10日付けで2両そろって廃車となった。
※この「デキ6, 7」の解説は、「秩父鉄道デキ1形電気機関車」の解説の一部です。
「デキ6, 7」を含む「秩父鉄道デキ1形電気機関車」の記事については、「秩父鉄道デキ1形電気機関車」の概要を参照ください。
- デキ6, 7のページへのリンク