秩父工場とは? わかりやすく解説

秩父工場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 09:38 UTC 版)

秩父太平洋セメント」の記事における「秩父工場」の解説

石灰石大鉱床として知られる武甲山のふもとの地に、秩父セメント創業したのは1923年である。元々の工場秩父市市街地に近いところにあったが、朝鮮戦争勃発による特需を受け、生産力増強するため、別の敷地新し工場建てる計画持ち上がる秩父セメント第2工場現在の秩父太平洋セメント秩父工場は、当時東京工業大学教授だった谷口吉郎基本設計行った谷口それまで東京工業大学水力実験室(1932年)や慶應義塾校舎(1949年)などの作品を手がけていたが、大学卒業設計では「製鉄工場」を題材にしていた。それだけに、本格的な工場設計機会得て大い意気込み生産性の高さのほか安全と衛生の面からも優れ、しかも美しさ兼ね備えた理想工場実現しようとしたという。実施設計には日建設計工務(現日建設計)が当たり、1956年竣工した秩父セメントは、1990年代進んだセメント業界の再編により、小野田セメント日本セメント次々と合併果たし太平洋セメントとなったその後2000年太平洋セメントの子会社として秩父太平洋セメント設立された。同時期に秩父セメントの第1工場操業停止その結果秩父セメント第2工場は現在、秩父太平洋セメント秩父工場と名前を変えている。 この工場施設美しく分割され壁面中央を貫く幅の広い通路、その両側に、圧倒的なボリューム建築群が建ち並んでおり、第1期工事建物限ってみても、建築面積1万坪(約33000m2) を超え巨大な建築だが絶妙なボリューム配分と、リズミカルに連続するボールト屋根効果で、単調さ感じなくさせている。このほか特筆されるのが立面美しさで、谷口作品共通する縦に長い四角形パターン構成される端正なプロポーションによる壁面分割は、スチールサッシスレートレンガコンクリート打ち放しなど、様々な素材用いながら、外壁覆い尽くしている。大規模な建築ありながらデザイン密度隅から隅まで保たれているという。

※この「秩父工場」の解説は、「秩父太平洋セメント」の解説の一部です。
「秩父工場」を含む「秩父太平洋セメント」の記事については、「秩父太平洋セメント」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「秩父工場」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「秩父工場」の関連用語

秩父工場のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



秩父工場のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの秩父太平洋セメント (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS