秩父往還の復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 09:48 UTC 版)
ダムの型式は重力式コンクリートダム。高さは132mであり荒川水系には浦山ダム(156.0m)、国土交通省が計画中の新大洞ダム(重力式コンクリートダム・155.0m)と全国でも屈指のハイダムがひしめいている。洪水調節、不特定利水、東京都・埼玉県への上水道供給、東京発電による発電を目的としている。 ダム建設に伴い自動車道路も整備され、国道140号線が全線開通した。古来「秩父往還」と呼ばれ、従来秩父湖畔を通過していた国道140号は、大滝村に入ると道幅が狭くなる上、埼玉県と山梨県境の雁坂峠が、長年に亘って自動車不通区間となっていたため、甲府市が終点であるにも拘らず、自動車は大きく迂回しなければならなかった。 しかし1998年(平成10年)、雁坂トンネルが関東山地を貫通し、片側1車線の道路が整備された事により、秩父往還は復活。秩父市や北関東方面と甲府市の距離は一挙に縮まった。ダム直下流にあるループ橋の雷電廿六木橋も特徴的である。 ダムが建設される中津川は、下流に中津川渓谷、上流には中津峡があり、ダムを含めて秩父多摩甲斐国立公園に指定され、不動の滝や紅葉の名所となっている。 滝沢ダム上流側 奥秩父もみじ湖 滝沢ダム管理所 雷電廿六木橋
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