デキ1030形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 04:09 UTC 版)
「小田急電鉄の電気機関車」の記事における「デキ1030形」の解説
デキ1020形と同じ1930年に日本車輌製造本店(機械)と東洋電機製造(電装品)のコンビによって1両が製造され同年12月に竣工した、50t級の箱型車体を持つ電気機関車である。前面は切妻の非貫通構造で3枚の窓が並び、左右の窓下には砂箱が設置されている。基本的には機能本位の無骨さが目立つが、窓にはすべて上縁にRが付けられている。類似の外形を備えた電気機関車としては、豊川鉄道のデキ52形デキ52(後の国鉄ED29形)、伊勢電気鉄道の521形521(後の近畿日本鉄道デ21形デ21)などがあるが、本形式はそれらよりもワンランク上の定格出力の主電動機を搭載しており、自重もそれらより10t前後重い。 小田原急行鉄道時代には、201形 (201) と称したが、陸上交通事業調整法に基づき、小田急電鉄が1942年5月1日に東京横浜電鉄等と合併し、いわゆる「大東急」になると、デキ1030形(デキ1031)と改番される。そして、1948年に大東急が解体する際に、小田急電鉄に引き継がれた。小田急電鉄では車両番号はED1031とされた。1997年(平成9年)に廃車され、この形式が消滅したことにより、小田急から本線用の電気機関車は消滅した。
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