タンナカ高原の水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 02:59 UTC 版)
タンナカ高原(宮川町種蔵)は、富山県富山市で「森井歯科医院」を経営する森井徹雄が所有する高原地帯(標高1,000 - 1,300 m)で、落葉広葉樹(ブナ・シラカバ・トチ・ミズナラなど)による自然林が広がっている。林道脇の岸壁(標高1,200 m)から湧き出る湧水は、奥飛騨原水、タンナカ高原の水、高原水と呼ばれる。 この湧水は、弱アルカリ性の軟水で、ミネラル(カルシウム・カリウムなど)が多く含まれる。この水は、タンナカ高原に降った雨や雪解け水が、先カンブリア時代の地層である「飛騨片麻岩」の地層に染み込み、数百年 - 数千年以上後に湧出したものである。 上馬場和夫(帝京平成大学東洋医学研究所教授 / 元富山大学和漢医薬額総合研究所客員教授)や森井らによる調査の結果、抗酸化作用の可能性が示唆されているほか、抗糖尿病効果(インスリン分泌促進薬の効果増強)が確認されている。 2005年(平成17年)からは、この水を加熱殺菌したものがミネラルウォーターとして販売されているほか、2006年(平成18年)には水源地の地主である森井が、旧「パルクすごうスキー場」駐車場(国道41号沿い)に無料の水汲み場(約3.5 km離れた水源地からパイプで導水)を設置。県内外から多くの人が水を汲みに訪れているほか、高山市の酒造店がこの水を使った日本酒(深山菊「奥飛騨原水仕込み ひやおろし」)を秋の限定酒として販売し、人気を博している。
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