数河高原スキー場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 02:59 UTC 版)
数河高原スキー場は、奥飛観光開発が1963年に営業を開始したスキー場で、1993年時点で「スノーランドすごうスキー場」に改称していた。標高約1,000 m、全長1,500 m(2コース)、面積約20 ha、雪質はパウダースノー。営業期間は12月中旬 - 3月末で、ファミリーやスノーボーダー向けのスキー場だった。1995年(平成7年)には、本格的なハーフパイプ(スノーボード専用コース:全長100 m・斜度13.3°)を新設し、同シーズンは入場者数が過去最高(56,000人)を記録した。 名古屋をはじめ、岐阜市や北陸方面からの家族連れや、若者でにぎわっていたが、その後はスキー客の大幅な減少が続き、1999年(平成11年)秋には奥飛観光開発が経営から撤退。スキー場周辺の宿泊施設(約20軒)にとって、撤退は死活問題であることから、地元のスキー場存続を望む声は強く、奥飛観光開発や古川町・数河高原観光協会による協議の結果、地元の民宿経営会社が営業を継承することになった。古川町からリフトなどの固定資産税補填分として、年間250万円の補助を受け、1999年12月18日以降は、数河高原観光協会の経営する「パルクすごうスキー場」として営業していたが、その後も客足は低迷。年間約250万円の赤字が続いたことや、古川町の飛騨市への合併(2004年2月)後、市内の他のスキー場との競合が予想されたことから、2003年3月23日限りで営業を終了し、閉鎖した。 閉鎖後の2005年(平成17年)以降、地元の有志らがスキー場跡地などを用い、スノーモービルを一般客に貸与する「数河モービルランド」を運営している。また、旧駐車場(国道41号沿い)に「タンナカ高原の水」の無料水汲み場が設置されている。
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