タキ25900形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 16:33 UTC 版)
「国鉄タキ25900形貨車」の記事における「タキ25900形」の解説
タキ25900形は、アクリルアマイド液専用の30t 積タンク車として1974年(昭和49年)9月19日に4両(タキ25900 - タキ25903)、1976年(昭和51年)5月24日に1両(タキ25904)の合計2ロット5両が三菱重工業にて製作された。 本形式の他にアクリルアマイド液を専用種別とする形式にはタキ18810形、タキ24400形の2形式が存在した。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「96」(有害性物質、毒性のあるもの)が標記された。 タンク体は、 一般構造用圧延鋼材(SS41、現在のSS400)製であり、積荷の純度保持のため内側はフェノール樹脂でコーティングされており、断熱材が巻かれキセ(外板)付きの直胴タイプである。 荷役方式は積込口からの上入れ・空気加圧を使用した液出管による上出し式である。 所有者は、三菱化成工業(社名はその後三菱化成、三菱化学と変更された)の1社のみであり、その常備駅は、北九州市の黒崎駅であった。 塗装は黒、全長は12,700mm、全幅は2,500mm、全高は3,757mm、台車中心間距離は8,600mm、実容積は28.7m3、自重は19.6t、換算両数は積車5.0、空車2.0である。台車はロットにより2種類あり最初のロット(タキ25900 - タキ25903)はTR41E-12であり次のロット(タキ25904)はTR225であった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車の車籍がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では全車健在であったが、2000年(平成12年)3月に全車が一斉に廃車となり同時に形式消滅となった。
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