タイタニック沈没事件をめぐる論争とは? わかりやすく解説

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タイタニック沈没事件をめぐる論争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 18:45 UTC 版)

アーサー・コナン・ドイル」の記事における「タイタニック沈没事件をめぐる論争」の解説

1912年4月タイタニック号沈没事件があった。マスコミ各紙こぞって乗客船員たちの英雄的行動メロドラマ書きたてる中、文学者ジョージ・バーナード・ショーはその空気反発し、噂や作り話実際英雄譚かのように書きたてるマスコミ扇情的体質批判した。しかし、ドイル友人タイタニック事件失っていたため、乗客船員たちの英雄神話をぶち壊そうとするショー許せなかった。ショー主張を「つむじ曲がり発想がひどすぎる」と批判したショー最初に出た40乗り救命ボート乗ったのが男10人、女2人だったことを指摘し婦女子優先的に助けられたという話は根拠がないと主張したが、ドイルショーが「特殊な状況下で出た1号ボート例し持ち出さないことを批判し、その次のボートには70人が乗り、うち65人が女性だったことを指摘し婦女子優先徹底されていたと反論した(現在ではタイタニック乗客のうち、女子供は4人のうち3人までが生存し、男は5人のうち4人までが死んだことが判明している。したがってこの論争についてドイル正しかったことになる)。 またショーエドワード・スミス船長英雄譚(海を泳いで子供救った報道されていた)はイギリス海運問題点うやむやにしたという点で「イギリス海運勝利」と論じたが、ドイルは「スミス船長英雄的行動単なる事実であり、『イギリス海運勝利』などとは何の関係もない。ショー氏がそう思っているだけである」と反論したちなみにショースミス船長英雄譚与太話疑っていたが、ドイル信じていた。 乗客パニックならないよう船が傾くまで演奏続けたというタイタニック楽団英雄譚も、ショーが「混乱回避のために命令されやらされただけで、この曲のせいで乗客危機感生まれず、助かるはずだった人も多く命を落とした」と批判したに対してドイルは「仮に命令されたことだとしても、その賢明な命令楽団員たちの英雄的行動価値を少しも減じるものではない。混乱避けることは正しいし、そういうやり方取ったのは素晴らしい」と反論したドイルには「桁外れに悲劇的な出来事には桁外れ英雄が必要」という信念があったため、英雄譚誇張あるいは捏造があったとしても問題視しなかった。「この事件イギリス栄光強調するのに利用したとの批判があるが、勇気規律が最高の形で示されたと見てこれを名誉としなければ我ら本当に敗戦国になってしまう」「天才であるはずの人間が、その才能使って自国民について誤ったことを伝え公然と批判するのを見るのは何ともやりきれない。それは悲しみに沈む人々をさらに悲しませるだけの行為である」とドイル語っている。

※この「タイタニック沈没事件をめぐる論争」の解説は、「アーサー・コナン・ドイル」の解説の一部です。
「タイタニック沈没事件をめぐる論争」を含む「アーサー・コナン・ドイル」の記事については、「アーサー・コナン・ドイル」の概要を参照ください。

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