ハイドン:ソナタ 第31番(ウィーン原典版番号) 変イ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ハイドン:ソナタ 第31番(ウィーン原典版番号) 変イ長調 | Sonate für Klavier Nr.31 As-Dur Hob.XVI:46 op.54-3 | 作曲年: -1788(1767-70?)年 出版年: 1788年 初版出版地/出版社: Artaria |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro moderato | 8分30秒 | |
2 | 第2楽章 Mov.2 Adagio | 8分00秒 | |
3 | 第3楽章 Mov.3 Finale: Presto | 3分00秒 |
作品解説
1788年にHob.XVI: 44および45と共に出版された。作曲年代は確かではないが、様式的に1766年のHob.XVI: 45と同時期あるいは70年頃と考えられている。
主題はどれも明朗で、全体として肩肘の張らない雰囲気をもつ作品である。その一方、展開部にしばしば現れる不安な、ときに激しさを伴う短調部分では、ハイドンの60年代後半から70年初め頃の作品にみられる興奮や情熱といった感情の表出的な特徴が垣間見られる。また、この時期には稀な4つの調号をもつ調性(下属調の第2楽章ではさらに調号が増える)や、フェルマータの多用や休符による間、やや唐突な転調など、いくらかの意外性も内包し、奥深さを示している。
第1楽章:アレグロ・モデラート、変イ長調、4/4拍子。ソナタ形式。
やや大規模な楽章だが、適度な切り替えをもたらすフェルマータと、トッカータのような勢いをもつパッセージによって、メリハリが与えられている。
第2楽章:アダージョ、変ニ長調、3/4拍子。ソナタ形式。
ソナタ形式だが、再現部は展開部と密接に絡み合い、主調には戻るものの、再現というよりむしろ展開的に進行する。第1主題は、バロック時代の舞曲組曲に含まれるサラバンドのような、落ち着いた気品をもつ。
第3楽章:フィナーレ。プレスト、変イ長調、2/4拍子。ソナタ形式。
フィナーレにふさわしい快速な楽章。主題は2つとも十六分音符を中心とした細かな動きで、最後まで勢い衰えずに進む。
「ソナタ 第31番 変イ長調」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女はソナタ形式の曲をひいた
- ニ長調ソナタ
- ホ短調のソナタ
- このソナタの通奏低音部はオルガンによって演奏される。
- 「冬のソナタ」を例に挙げるまでもなく、いまや時ならぬ韓流ブームである。
- 彼女はソナタを演奏した。
- ソナタを一曲弾いてあげよう。
- 彼は自作のピアノソナタを演奏した.
- ソナタ形式の音楽作品.
- 興味深いことには, 彼がそのソナタを作曲した時わずか 7 歳でした.
- (ピアノで)ソナタを弾く.
- 彼女はそのピアノソナタを見事に演奏した.
- バッハの無伴奏チェロソナタ.
- むずかしいリストのソナタを弾きこなすなんてその少年は只者ではないといえよう.
- 『クロイツェル・ソナタ』 をただひとつの例外として, トルストイの作品は皆非常な歓迎を受けた.
- 少年はバイオリンソナタを見事に演奏した
- 技術的に完全であるが、乾燥したソナタの演奏
- その作品の最後のソナタ
- ソナタの人並みの演奏
- ピアニストはソナタで最も美しい一節を、スラーを付けて演奏した
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