ゼンテイカ群とその近縁種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 21:10 UTC 版)
「ゼンテイカ」の記事における「ゼンテイカ群とその近縁種」の解説
ゼンテイカ群とその近縁種の植物画像名称(学名)概説保護上の位置付け ヒメカンゾウ(H. dumortieri C.Morren var. dumortieri ニツコウキスゲよりやや小型。花茎は25cm-40cm程度となり、花期は5月頃。 トビシマカンゾウ(H. dumortieri C.Morren var. exaltata (Stout) Kitam. ex M.Matsuoka et M.Hotta / シノニム Hemerocallis exaltata Stout) ニッコウキスゲの島嶼型であり、山形県の飛島で発見されたことから和名がある。佐渡島には群落があり、佐渡市の花となっている。ニツコウキスゲと比べてやや大型であり、花茎は1mに達する。 山形県レッドデータブックで準絶滅危惧(NT)に指定されている。 ムサシノキスゲ(H. dumortieri var. esculenta f. musashiensis) ニッコウキスゲの変種。浅間山 (東京都)に自生している。5月初旬から中旬にかけて開花し、開花した翌日に閉花する。かすかな芳香があると言われる。植物園などで見られるムサシノキスゲは府中浅間山から移植したものであが、花期が5月との理由でゼンテイカをムサシノキスゲと称する植物園(向島百花園)もある。 東京都レッドデータブックの絶滅危惧I類(CR+EN)に指定されている。 エゾキスゲ(H. lilioasphodelus L. var. yezoensis (H.Hara) M.Hotta / シノニム H. thunbergii auct. non Baker 日本では北海道に分布する。ゼンテイカ群の近縁種。花茎は40cm-80cm程度で、花期は5月-7月。花は夕方に開き始め、翌日の午後にしおれる。花は鮮やかなレモンイエローとなる。 ユウスゲ(H. citrina Baroni var. vespertina (H.Hara) M.Hotta / シノニム H. vespertina H.Hara ゼンテイカ群には含まれない。別名にキスゲ、ユウスゲ、アサマキスゲ等がある。日本では本州から九州の山地に分布し、花期は7月-9月。花茎は1m-1.5m程度となる。花は鮮やかなレモンイエロー。夕方から開花が始まり、翌朝にはしおれる。花には芳香がある。他に野カンゾウ群として、朝方から開花するノカンゾウ、ハナカンゾウ、ヤブカンゾウ、アキノワスレグサなどもある。 各都道府県レッドデータブックでは、千葉県で野生絶滅(EX)、三重県,和歌山県,福井県,愛媛県で絶滅危惧I類(CR+EN)、山口県,長崎県で絶滅危惧II類(VU)、兵庫県,香川県,大分県,宮崎県,鹿児島県で準絶滅危惧(NT)に指定されている。 middendorffii群の基準種。和名オオゼンテイカ ムサシノキスゲ(浅間山 (東京都)) H. lilioasphodelusの花(スウェーデン) H. lilioasphodelusの群生(de:Taglilienfeld (Rehling)・ドイツ)
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