スペインのトルティージャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 14:47 UTC 版)
「トルティージャ」の記事における「スペインのトルティージャ」の解説
平らに丸く焼いたオムレツ。イタリアのフリッタータや中東、西アジアの伝統的なオムレツと似ている。ハビエル・ロペス・リナヘによると、トルティージャの発明者はバダホス県のビジャヌエバデラセレナという村の出身であったJoseph de Tena Godoyで、1798年2月に初めて作られたそうである。日本とイギリスでは「スペイン風オムレツ」(スパニッシュオムレツ)と呼ばれる事も多い。 ジャガイモ、タマネギ、ホウレンソウ、ベーコンなどの具材をいため、塩で味付けをした卵に混ぜ、フライパンで焼く。一般のオムレツのように袋型にまとめる事をせず、フライパンの丸い形のまま焼き上げる。厚手に焼くときには、大皿などを使って裏返し、両面をよく焼く。弱火で蒸し焼きにするようにし、フライパンをよく揺すってふちを丸めるときれいに仕上がる。 具材をたっぷり入れて2 cmくらいの厚さに焼いたものを、ケーキのようにくさび形に切り分けて盛りつけるのが一般的である。 具材は好みに応じて、生ハム、エビなどが使われる事もある。日本のお好み焼きのように、作る人によって様々な具材が使われる。しかし、ジャガイモはたいていの場合欠かせない具材である。 焼くときに使う油にオリーブ油を使うと本場の雰囲気が出る。さらに、ニンニクを浸したオリーブ油を使うと風味が増す。 地元では半熟ではなく固焼きが好まれる。日本でいう「プレーン・オムレツ」(単なる卵だけのもの)は、「フランス風トルティージャ(tortilla francesa)」と呼ばれ、逆にフランス語ではトルティージャのことを「スペイン風オムレツ(omelette espagnole)」と呼ぶ。
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