フリッタータとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > フリッタータの意味・解説 

フリッタータ【(イタリア)frittata】

読み方:ふりったーた

イタリア卵料理の一。炒めた野菜・肉・魚介などの具材に、生クリーム牛乳チーズなどを混ぜた塩味卵液をあわせ、厚め焼き上げたもの。イタリアンオムレツ。


フリッタータ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/26 16:50 UTC 版)

フリッタータ

フリッタータ: Frittata)は、イタリア料理の一つ。オムレツタルト生地を省いたキッシュに似た卵料理である。魚介類チーズ野菜パスタ等の具材を多目に入れ、胡椒と刻んだハーブ等で味付けすることが多い。アンティパストまたは軽めの主菜として供される。

歴史

frittataという単語は、「炒める、揚げる(friggere)」の過去分詞frittoに由来し[1]、もともとは目玉焼きからイタリア風のトルティージャまで、フライパンで調理した卵料理全般を指す言葉であった。イタリア外では、frittataという言葉は、1950年代中頃まで「オムレツ」と同義で使われていた[2]

最近50年の間で、frittataという言葉は、イギリスの料理研究家デリア・スミス英語版が「イタリア版のオープンフェースのオムレツ」と表現するような料理を指す言葉になった[3]。この意味で使う時には、伝統的なフランス式のオムレツからは次の4点で区別される。

  • 鶏卵が生の状態で、通常少なくとも1種類の具材を混ぜ入れる[4][5]
  • 具を入れた卵液を、オムレツの調理よりも低い温度で、少なくとも5分から10分[5]、通常は15分程度かけて、下面に火が通り、上面が半熟になるまでゆっくりと焼く[3][6]
  • オムレツのように具材を包むために折ることはしないが、上面に火を通すためにひっくり返したり[4][6]、短時間オーブンで焼くことがある[3][5][6]
  • 1人1つ提供されるオムレツとは異なり、フリッタータは切り分けて提供される。温かくしても冷ましても食べられ、サラダパン、豆料理、オリーブ等が添えられる。

類似の料理

  • イラン料理には、フリッタータに類似するクークーという卵料理がある。ハーブ入りのクークーイェ・サブジー(کوکو سبزی / kuku-ye sabzi)やジャガイモ入りのクークーイェ・シブ・ザミーニー(کوکو سیب زمینی / kuku-ye sibzamini)など、様々な種類がある[7]
  • チュニジア料理のタージーンは肉や野菜、豆類などを煮込んでから卵でとじるため、フリッタータのように仕上がる。

出典

  1. ^ definition of frittata from Oxford Dictionaries Online”. OUP. 2011年3月2日閲覧。
  2. ^ Elizabeth David (April 5, 1990) [1954]. Italian Food. Barrie & Jenkins. ISBN 978-0-7126-2000-0. 
  3. ^ a b c Delia Smith (1998). Delia's How To Cook. Book One. BBC Worldwide. pp. 48–49. ISBN 0-563-38430-1. "the Italian word here is lentamente – very slowly" 
  4. ^ a b Robert Carrier (1967) [1963]. Great Dishes of the World. Sphere Books. p. 121. ISBN 0-7221-2172-5. 
  5. ^ a b c Sarah Brown (1984). Vegetarian Cookbook. HarperCollins. p. 127. ISBN 0-7225-2694-6. 
  6. ^ a b c Nigel Slater (2006) [1992]. Real Fast Food. Penguin. pp. 39–40. ISBN 978-0-14-102950-4. 
  7. ^ Recipe for Kookoo-e Sabzi

「フリッタータ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フリッタータ」の関連用語

フリッタータのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フリッタータのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフリッタータ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS