スペイサイド・モルト(スペイ川中流域他産)
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アベラワー (Aberlour) アベラワー蒸留所製造。ラムレーズン、バニラエッセンスのような香りが特徴。1986年に国際ワイン&スピリッツ大会で金賞を受賞。この時、かつて仕込み水を汲んでいた聖ダンスタンの枯れ井戸から水が湧いたという逸話がある。熟成中のウイスキーにバグパイプを聴かせていたこともある。 バルミニック(バルメナック)(Balmenach) バルミニック蒸留所製造。ヘザーハニーの香りと、ドライな味が特徴。 ベンリネス(Benriness) ベンリネス蒸留所製造。蒸留の際、発酵もろみの一部を3回蒸留することで軽い仕上がりを引き出している。 カードゥ(Cardhu) カードゥ蒸留所製造。飲み口は軽く甘い。ジョニー・ウォーカーの主要な原酒のひとつ。 クラガンモア (Cragganmore) クラガンモア蒸留所製造。香り豊かで飲む口はソフト。ブレンデッドウイスキー「オールド・パー」の主要な原酒。 クライゲラキ(クライゲラヒ)(Craigellachie) クライゲラキ蒸留所製造。フルーティーな風味をもつ。ブレンデッドウイスキー「ホワイトホース」の主要な原酒。シングルモルトとして流通するのは全生産量の1%ほどである。 ダルユーイン(Dailuaine) ダルユーイン蒸留所製造。ドライでホット、スパイシーな風味が特徴。 インペリアル(Imperial) インペリアル蒸留所製造。香りは軽く、味わいは穏やか。オフォシャルのシングルモルトは販売されていない。 グレンアラヒー(Glenallachie) グレンアラヒー蒸留所製造。軽い香りが特徴。キャンベル社のブレンデッドウイスキー「クラン・キャンベル」、「キングス・ランサム」、「ハウス・オブ・ローズ」などの原酒である。 グレンファークラス (Glenfarclas) グレンファークラス蒸留所製造。甘さとピートの煙臭を併せ持つ。現在では少ない家族経営されている蒸留所の1つ。熟成にはシェリー樽を用いている。モルトウイスキーの愛好家として知られたサッチャー元首相は、グレンファークラス105(105プルーフ(エタノール濃度60%以上))を愛飲していると公言していた。 ノッカンドオ (Knockando) ノッカンドオ蒸留所製造。ラム酒のような香りを持つ。熟成が完了したウイスキーのみ瓶詰めする方針がとられており、ボトルには熟成年数ではなく蒸留年と瓶詰が行われた年が明記されている。12年ないし15年物が多い。ブレンデッドウイスキー「J&B」の主要原酒。 マッカラン (Macallan) マッカラン蒸留所製造。シェリー香りと、コンソメスープにたとえられる果実の味わいが特徴。ブレンデッド用のモルトウイスキーとして高い評価を得ており、「シングルモルトのロールスロイス」との評価もある。熟成に使うシェリー(ドライ・オロロソ)樽を自ら製造し、シェリー酒業者に無償貸与することで確保している。 タムドゥー(Tamdhu) タムドゥー蒸留所製造。香りはおとなしく味わいはまろやか。麦芽の自給率は100%である。ブレンデッドウイスキー「フェイマスグラウス」の主要原酒。 トーモア(Tormore) トーモア蒸留所製造。軽さと華やかな甘さを併せ持つ。蒸留所の職人はその味を「現代風モルト」と評している。ブレンデッドウイスキー「ロングジョン」の原酒。
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