オールド・パーとは? わかりやすく解説

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オールド・パー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 00:09 UTC 版)

ルーベンスによるトーマス・パーの肖像画

オールド・パー(Old Parr)は、イギリスの酒造メーカーディアジオの子会社であるマクドナルド・グリンリースが製造するスコッチ・ウイスキーブレンデッド・ウイスキーの銘柄である。

概要

その名前は150歳以上生きたと言われるイギリスの農夫トーマス・パーにちなみ、ラベルにはルーベンスによる肖像画と彼の生没年がデザインされている。

マクドナルド・グリンリースが製造、ディアジオが販売。19世紀末にアレクサンダー・マクドナルド社とグリンリース・ブラザーズ社が合併して、製造元のマクドナルド・グリンリース社が誕生した[1]

英語版Wikipediaでは本商品の製造販売の初年は1909年である。

日本では、岩倉具視(1883年没)がヨーロッパから持ち帰り、明治天皇に献上したという伝説があるが、これは虚説である。

吉田茂田中角栄が愛飲したことでも知られている[2]

特徴

スペイサイドのクラガンモア蒸留所の原酒がキーモルトとなっている[1][3]

フルーツのような甘い香りと、まろやかな口当たりが特徴である[3]。ウイスキーはグリンリース兄弟が考案した独特の四角のボトルに入れられ、ボトルの表面には17世紀の陶製ボトルをイメージしたクラックル・パターンというひび割れ模様がデザインされている[1]

なお、本商品はイギリス国内での販売はなく、100%輸出用に製造が続けられている。

輸出先は日本と南米が占めている。

ラインナップ

  • オールドパー シルバー - 日本市場限定商品にして2015年発売(九州地区のみ2014年先行発売)。ノンエイジであるがハイボール等のカクテルで飲まれる事を想定してブレンドされた。
  • オールドパー 12年
  • オールドパー クラシック18年 - 2004年発売。冷却濾過によらない伝統的な濾過方法がとられている[4]
  • オールドパー スーペリア - 1989年発売。熟成のピークに達した原酒のみが使用されている[4]

番組提供

  • ラジオスコープbyオールド・パー TBSラジオ

脚注

  1. ^ a b c 『世界の名酒事典』2012年版、p.55
  2. ^ [1](2013年2月閲覧)
  3. ^ a b 肥土『シングルモルト&ウイスキー大事典』、p.139
  4. ^ a b 橋口『ウイスキーの教科書』、p.195

参考文献

  • 肥土伊知郎監修『シングルモルト&ウイスキー大事典』(ナツメ社, 2011年1月)
  • 講談社編『世界の名酒事典』2012年版(講談社, 2011年11月)
  • 橋口孝司『ウイスキーの教科書』(新星出版社, 2009年12月)

関連項目

外部リンク


オールド・パー (Old Parr)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 14:50 UTC 版)

スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧」の記事における「オールド・パー (Old Parr)」の解説

マクドナルド・グリンリース社製造銘柄名は1529か月まで生きたといわれるイギリス農夫トーマス・パーから。「時代どんなに変わろうとも変わらぬ品質約束する」という意味が込められている。クラガンモアなどスペイサイドモルト中心に構成されており、ピート香と深いコク特徴

※この「オールド・パー (Old Parr)」の解説は、「スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧」の解説の一部です。
「オールド・パー (Old Parr)」を含む「スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧」の記事については、「スコッチ・ウイスキーの銘柄一覧」の概要を参照ください。

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