ストーンズメンバーとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 03:02 UTC 版)
「ビル・ワイマン」の記事における「ストーンズメンバーとの関係」の解説
ビルのストーンズに対する発言には冷めたものが多く、「ロックを始めた頃はせいぜい2、3年、長くて5年ぐらいしか続けないだろうと思ってた。それに金のためにやってたんだ」と発言し、また自著に「同じグループのメンバーでなかったらストーンズの連中を友達にすることはなかっただろう」とも綴っている。そんなビルに対しミックはやる気がないと批判し、プロデューサーのジミー・ミラーも「ビルが自分からアイデアを出すことは少ない」とインタビューで語ったことがあるが、ビルはこれを否定し「俺はいつだって曲の構成にはアイディアを出してきた。ベーシストとしても別の面でもだ」と主張している。特にキースとは全く反りが合わず、'70年代の頃はほとんど口をきかなかったという。ビル曰く「あの男は俺とは何もかもが対照的だからね。ストーンズであることを除けばほとんど共通点がないよ。ミックと一緒になってあいつを避けたりもしたね」とのこと。その後キースとはロンが仲裁に入って仲直りした。ビルにとっては、ブライアンが一番の友達であったという。ストーンズからブライアンをクビにする事に最後まで反対していたのもビルであった。 ビルはミックとキースのコンビと、他のメンバーの処遇の格差について強い不満を訴えている。ミック、キースについても「奴らは自分と意見や趣味が異なる人間を受け入れられず、仲間でない人間を敵と考える。実に子供じみている」と批判している。メンバー間の所得格差を是正すべく、一度だけビルはチャーリーとブライアンに一緒に自分たちの権利を守ろうと持ちかけ、ミーティングでミック、キース、オールダムに印税を均等に分けるよう交渉したことがあるが、折衝しているうちにブライアンとチャーリーは途中で援護をあきらめ、結局ビル一人がミックたちからの罵倒を浴びるだけに終わったという。ミックとキースは、ビルが妻子持ちであることも馬鹿にしてきたという。他のメンバーが自分に合わせてくれるなど望むべくもないため、ビルは息子の誕生日でさえも仕事を優先してスタジオに行ったが、そういうときに限って他のメンバーが来ないということがあり、怒り狂ったビルは以降、スタジオでの仕事は時間が来るとさっさと帰り、メンバーとの付き合いも止めてしまったのだという。 脱退後はストーンズとのメンバーとは何の確執もなく、社交的な付き合いを続けているというが、ミックから伝記を書くためにビルの過去について言及していいか聞かれた際にはきっぱり断っている。また「ストーンズはもう止めるべきだ」とも発言している。
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