ステュギア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/01 01:35 UTC 版)
「バートル (ダンジョンズ&ドラゴンズ)」の記事における「ステュギア」の解説
第5階層ステュギアは、ステュクス河が流入する陰鬱な大洋に占められた、氷と冷気の階層である。氷層の表面は冷たい湿地に覆われている。暗い空はいつも雷嵐に覆われており、氷層は奇妙な冷たい炎によって照らされているかもしれない。氷の街タントリン は、ステュクス河上の流氷に築かれており、大きな港を備え、巨大なピット・フィーンドに支配されている。あらゆる種類の法治機関が存在しないため、この都市の多くの部分はギャングによって運営されている。 大公レヴィストゥス(英語版)は、アスモデウスを裏切ったことに対する罰として大洋に浮かぶ巨大な氷山の中に凍り漬け状態で幽閉されたまま、この階層を統治している。何世紀もの間、彼の領地はアスモデウスによってフィーンドのゲリュオン(英語版)に譲渡された。ゲリュオンは最近、やはりアスモデウスによって失脚させられ、レヴィストゥスは大公に復帰したが、氷山には封じ込められたままである。 この階層に存在する神格の領地は、サフアグンの神格であるセコラ(英語版)の領地シェイルースク 、セトの領地アンクウガト である。 この階層のバーテズゥはアムニズゥ、オシュルス、コルヌゴンが主なものである。水中には巨大なタコ、サメ、イカ、クジラ、サフアグン、スキュラなどが棲息する。 現在コールドスティール要塞に住まうゲリュオンにも、未だ若干の者達が仕えている。そこで彼は崇拝者であるミノタウロスと共に黙考し、復讐のことを考えているが、まだ彼の復帰の鍵を握るネッソス大公の支持を取り付けようと手を尽くしている。彼の勧誘の試みは狼頭の公爵アモン(英語版)に対しても行われているが、一部の者はアモンがそれほど忠実ではなく、きっとレヴィストゥスに仕えるであろうと主張する。 氷の下にはサフアグンの神格であるセコラの領地であるシェイルースクが存在する。別の流氷上にはクリーシャ(セリリアの女神格)の領地であるステッドファスト・チルが存在する。 アンクウガトはセトの領地である。セトは砂漠の暗黒の支配者にして、大蛇、ジャッカル、暗殺者、野生生物の君主である。彼の領地の下には黒い水が流れているが、その表面は暑く乾燥したペリオン(英語版)の砂漠である。ネフティスの領地を良く知る者は、アンクウガトをその捻じれた鏡像として見るであろう。セトとネフティスが別れた時、セトは苦悩を忘れるためにステュギアにやって来た。おそらくかつてはステュギア全体がアンクウガトのようであった。そしてセトが好き勝手に振る舞うなら再びそうなるであろう。一部の者は、セトが狂っており、この階層を好きなように変えてしまうか、あるいは彼の領地をバートルとアケロンの間に新たな外方次元界として作り出すことさえ望んでいる、と主張する。別の者は、彼はただ仲違いした元の妻ネフティスとの再会を望んでいるだけであり、狂っているのは彼の好意を得ようとするバーテズゥの方だと述べる。一般にはセトとレヴィストゥスは決着に向かっている、と言われる。九大君主の意思は自分の階層においては絶対のはずであるが、セトはラーの好意を受けており、さらにはレヴィストゥスは氷の中に拘束されたままなのである。
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