シロアマダイとは? わかりやすく解説

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シロアマダイ

学名Branchiostegus albus 英名:White horsehead
地方名シロクズナ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目アマダイ
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D 料理

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
尾びれ黄色縦帯がない。穴を掘り隠れ家にする習性があるために水深4060mの砂泥底に多く生息している。エビ・カニ・シャコなどの甲殻類ゴカイ類イカ類を食べる。水分が多い身は煮くずれしやすいが、脂が多い。本種は3種甘鯛(アカアマダイ・キアマダイ・シロアマダイ)の中で最もおいしい。114月が旬で高値取り引きされる。寿命は8〜9年で30cm位のものが多く小型のものは少ない。雄の方がよく成長し雌よりも1割ほど大きい。

分布:本州中部以南東・南シナ海フィリピン 大きさ:40cm
漁法:底引き網延縄 食べ方:粕漬け干物南蛮漬け吸い物

白甘鯛

読み方:シロアマダイ(shiroamadai)

アマダイ科の海水魚

学名 Branchiostegus albus


シロアマダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 01:58 UTC 版)

シロアマダイ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: アマダイ科 Branchiostegidae
: アマダイ属 Branchiostegus
: シロアマダイ B. albus
学名
Branchiostegus albus
Dooley, 1978[1]
和名
シロアマダイ
英名
White blanquillo[2]
White horsehead[2]

シロアマダイ(学名:Branchiostegus albus)は、アマダイ科アマダイ属に分類される魚類の一種である。

名称

日本語ではシロアマダイと呼ばれるが、地域名として東京ではシラカワ和歌山県三重県南部ではシロクジシロカワ長崎県鹿児島県ではシロクズナとも呼ばれる[2][3]

学名の「albus」は「白い」という意味である[4]

分布

本州以南の日本釜山から、東シナ海南シナ海フィリピンにかけて分布する[2][3][1]。特に台湾の北部に多い[5]

形態

体はやや長く、平たい。体色は薄い赤紫色や、灰色を帯びた淡赤褐色と表現される。腹側は色が淡く、腹鰭は灰色である。はやや小さく、直径は頭の長さの14から 16ほどである。

アカアマダイキアマダイ英語版と似ている。これらとの主な違いは、眼の周辺に白色の模様がないことや、尾鰭の後方に不明瞭ながら淡黄色の小さい横帯が見られることである[2][5]

生態

底生魚であり、水深30メートルから100メートルほどの砂泥底に生息する。海底に穴を掘って隠れ家にする習性がある。穴から顔を出して周辺を伺い、近くを通る甲殻類エビカニシャコなど)やゴカイ類イカ類を餌とする[2][3][1]アカアマダイと比べ成長速度が著しく早く、生後3年ほどで最大級のアカアマダイ(生後7年から8年)よりも大きくなる。よりの方が大きい。寿命は8年から9年ほどと考えられている。産卵期は12月から5月で、産卵盛期は4月から5月である。なお、体長30センチメートルのシロアマダイにおいて、12月ごろと4月ごろの2回生殖腺指数英語版が高くなる傾向が確認されていることから、盛期が2回あるのではないかと考えられている[6]

人間との関わり

食用とされ、延縄一本釣り底引網刺網などで漁獲される。日本海での水揚げが主流だが、アカアマダイと比べるとはるかに少ない[2]。11月から4月が旬であり、高値で取引される[3]

淡白なアマダイ類の中では比較的脂が乗っており、最もおいしいとされる。調理法はアカアマダイと同じで、干物揚げ物味噌漬け、酒蒸し、椀種刺身などで食べられる[2]

脚注

  1. ^ a b c Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2025). "Branchiostegus albus" in FishBase. May 2025 version.
  2. ^ a b c d e f g h シロアマダイ”. マルハニチロ. おさかなギャラリー. 2025年5月22日閲覧。
  3. ^ a b c d シロアマダイ」『デジタルお魚図鑑』https://www.weblio.jp/content/Branchiostegus+albus2025年5月22日閲覧 
  4. ^ あるびおん」『デジタル大辞泉小学館https://kotobank.jp/word/%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%B3%E3%81%8A%E3%82%93コトバンクより2025年5月22日閲覧 
  5. ^ a b シロアマダイ/Branchiostegus albus・特徴・分布回遊”. 西海区水産研究所. 2025年5月19日閲覧。
  6. ^ シロアマダイ/Branchiostegus albus・成長・生殖”. 旧西海区水産研究所. 2025年5月19日閲覧。

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