シュンカン

デジタル大辞泉

しゅんかん〔シユンクワン〕【俊寛】

読み方：しゅんかん

［1143〜1179］平安末期の真言宗の僧。鹿ヶ谷(ししがたに)の山荘で藤原成親・成経父子や平康頼らと平清盛討伐の密議をしていたのが発覚して流島となり、鬼界ヶ島で没した。

謡曲。四番目物。喜多流では「鬼界島」。平家物語に取材。鬼界ヶ島に流されている俊寛はかつての仲間の成経・康頼が赦免されるのを悲しく見送る。

倉田百三の戯曲。大正7年（1918）「白樺」誌に発表。大正13年（1924）、帝国ホテル演芸場にて上演。

しゅん‐かん〔‐クワン〕【春官】

読み方：しゅんかん

１ 中国、周代の官職。六官(りっかん)の一つで、王を補佐して祭典や礼法をつかさどった。

２ 治部省(じぶしょう)の唐名。

しゅん‐かん【春寒】

読み方：しゅんかん

立春からあとのぶり返した寒さ。はるさむ。余寒。「—料峭(りょうしょう)（＝春風がまだ肌に冷たく感じられること）の候」《季 春》

しゅん‐かん【瞬間】

読み方：しゅんかん

《またたきをする間の意》きわめて短い時間。またたく間。また、何かをした、そのとたん。「事故は—の出来事だった」「声を聞いた—子どものころを思い出した」「決定的—」

しゅん‐かん【^×笋^×羹／^×笋干／^×筍干】

読み方：しゅんかん

１ 普茶料理の一。季節の野菜などを盛り込んだ煮物料理。

２ 鹿児島県の郷土料理。筍(たけのこ)・塩豚（古くはイノシシ）・野菜を合わせて煮る春の祝い料理。

３ 食器の一。飯茶碗より大きく、ふつう羹(あつもの)を入れるのに用いる。ふたは木製の塗り物。

歴史民俗用語辞典

春官

読み方：シュンカン（ｓｈｕｎｋａｎ）

古代の官職。治部省の別称。

季語・季題辞典

春寒

読み方：ハルサム（ｈａｒｕｓａｍｕ），　シュンカン（ｓｈｕｎｋａｎ）

立春以降に感じる寒さのこと

季節 春

分類 時候

歌舞伎・浄瑠璃外題辞典

俊寛

読み方：シュンカン（ｓｈｕｎｋａｎ）

初演 享保5.夏(京・榊山座)

俊寛

読み方：シュンカン（ｓｈｕｎｋａｎ）

初演 享保5.1(大坂・竹島座)

近代文学作品名辞典

俊寛

読み方：シュンカン（ｓｈｕｎｋａｎ）

作者 芥川竜之介

初出 大正11年

ジャンル 小説

俊寛

読み方：シュンカン（ｓｈｕｎｋａｎ）

作者 菊池寛

初出 大正10年

ジャンル 小説