サマルカンド使節団とは? わかりやすく解説

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サマルカンド使節団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/16 00:28 UTC 版)

ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホ」の記事における「サマルカンド使節団」の解説

マドリード貴族であり国王侍従であったクラビホティムール朝使節団であったムハンマド・アル=カーズィー (Muhammed al-Kazi) 、ドミニカ修道士アルフォンソ・パエス・デ・サンタ・マリーア (Alfonso Páez de Santa María)、近衛兵一人ゴメス・デ・サラサール (Gómez de Salazar) その他のカスティーリャ人とともに1403年5月21日カディス出航したクラビホ一行地中海航海しマヨルカ島シチリアロドス島通ってコンスタンティノープル到着した以降現代国家都市名に従うと、クラビホ黒海通過してトルコトラブゾン到着陸路アルメニアイラントルクメニスタン通過してウズベキスタン到着した。彼は1404年ペルシアテヘラン訪れている。本来の目的は冬の遊牧間中現代グルジアティムール謁見することであったが、悪天候と船の難破により、使節団コンスタンティノープルまで引き返すことを強いられ1403年1404年の冬の期間をコンスタンティノープルで過ごすこととなったコンスタンティノープルから黒海越えティムール朝使節続いて残り数ヶ月陸路で進むこととなったが、ティムール朝使節のあまりの騎乗速度ついていくことができず、オルド頻繁に宿営行った度重なる宿営の後、カスティーリャ使節団1404年9月8日ティムール朝首都であったサマルカンド現代ウズベキスタンにある)に到着したクラビホ当時ティムール朝宮廷に関する詳細な描写西洋へと伝え役割果たしたクラビホティムール朝においては建設再建築一定のサイクルがあることを発見し、以下のように記述している。 ティムール彼の母や妻のために建設命じたモスク...は我々がサマルカンド市中訪れた中で最も格調高い建築物である。しかし、完成直前になってティムールがその入口の門を見咎めティムールはこの入口あまりに高さが低すぎるため取り壊す必要があると言い出したクラビホティムールとの念願初対面は「宮殿内にある大きな果樹園ペルシア庭園)」で行われた。そこでクラビホは彼が見た訓練装飾施された象や、宝石真珠散りばめられた、風ではためく絹の幟やタッセルによるテントパビリオンに関して詳細な記述残している。使節団サマルカンド数ヶ月滞在し1402年7月ティムール朝アンカラの戦いにおいて、オスマン帝国勝利しバヤズィト1世捕虜とした点に関してカスティーリャ人代表してティムールへの祝福述べている。オスマン帝国ハンガリー王国にまで領土拡大し西洋諸国にとって脅威となっていたため、この戦いティムール朝にとって、エンリケ3世及びフランス王国シャルル6世との外交的な結びつき強め結果となったティムール体調思わしくなかったティムール最後罹患となった)ため、エンリケ3世へのティムールからの手紙を受け取ことなくカスティーリャ使節団1404年11月21日サマルカンド離れることとなったその後1年半経て1406年3月帰国果たしている。

※この「サマルカンド使節団」の解説は、「ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホ」の解説の一部です。
「サマルカンド使節団」を含む「ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホ」の記事については、「ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホ」の概要を参照ください。

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