コルト社以外のM4(M4クローン)
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「M4カービン」の記事における「コルト社以外のM4(M4クローン)」の解説
H&K HK416 (HKM4) H&K社が開発したM4カービンの改良近代化カービンである。バリエーションとしてフランス軍向けHK416F、ノルウェー軍向けHK416Nなどがある。 詳細は「H&K HK416」を参照 R4 レミントン社が開発したM4クローンである。フィリピン軍の主力小銃に選定され、同国に納入している。 SR-16 ナイツアーマメント製のオリジナルM4であり、非常に精度が高く、同社のオリジナルレールインターフェースを標準装備し、サイトが折りたたみ式になっているのが特徴。米軍特殊部隊で採用されている。銃身長などにバリエーションが存在する。 SR-556(英語版) スターム・ルガー社がほぼ外注パーツ組み上げで製品化したM4クローンである。作動方法は同社が特許出願中のツー・ステージ・ピストン・ドリブル・オペレーティング・システム(ガスピストン方式)である。 LR-300 ZM-ウェポンズが開発したM4クローンである。動作機構をショート・ストロークピストン方式に変更することで、ストック内部まで入り込んだバッファー・スプリングを省略できたため、折りたたみ式ストックに変更することができた。ヤンキー・ヒル・マシーン(英:Yankee Hill Machine Co, Inc. YHM)社が下請けとしてパーツを納品している。 YHM社も自社ブランドでYMH-15を製作している。オリジナルのハンドガードと折りたたみ式伸縮ストックを装備している。 カナダのM1911メーカー「パラオーディナンス」のアメリカ支社パラUSA社が自社ブランドでタクティカル・ターゲット・ライフル (Tactical Target Rifle) として発売している。 SIG516(英語版) SIG SAUER社がDSEi 2009で一般公開させたM4クローンである。バレルの長さで複数のバージョンがある。開発したエンジニアの何人かは元H&K社のスタッフ。 作動方法はシグ社のライフル同様ガス圧利用のガス・ピストン方式でターン・ボルト・ロッキングが組み込まれている。 SIG MCX シグ社が2015年のSHOT SHOWで発表したM4クローンである。SIG516と同じくバレルの長さで複数のバージョンがある。動作機構をショート・ストロークピストン方式に変更することで、ストック内部まで入り込んだバッファー・スプリングを省略できたため、折りたたみ式ストックに変更することができた。ハンドガードはマグプル社のM-Lock規格に適合しており、必要に応じてピカティニー・レールを増設できる。また、機関部のパーツを組み替えることで5.56mm NATO弾と、口径のサイズの近い弾である.300 AAC Blackout弾を銃本体を変えることなく使い分けられ、この機構はマルチキャリバーとも呼ばれる。警察機関や特殊部隊での採用が多い。 短機関銃モデルのSIG MPXも存在する。 ハーネルMK556(英語版) 旧東ドイツのズールに拠点を置くC.G.ハーネル(英語版)社が開発したM4クローンである。設計はガスピストン方式であり、2020年にドイツ連邦軍の新型小銃に採用されたが、ライバルであるH&K HK433を開発していたH&K社が特許侵害で異議申し立てしたことにより凍結された。 MARS-L LMT(英語版)社が開発したM4クローンである。ニュージーランド軍とエストニア国防軍の主力小銃に選定され、両国に納入している。 セレクターだけでなくボルトストップレバーやチャージングハンドルがアンビ化され、アッパーレシーバーはハンドガードと一体化したモノリシック構造となっている。弾倉はマグプル社の樹脂製PMAGが標準となっている。アイアンサイトはピカティニー・レール規格に対応したものを後付けするが、ニュージーランド軍が使用するACOGには簡素なアイアンサイトが付属しているためアイアンサイトを装着しないこともある。 当初は銃身長が16インチで作動方式はダイレクト・インピンジメント方式だったが、2019年から導入されたものはM-LOK規格のハンドガードに変更されただけでなく銃身長は14.5インチに短縮され、作動方式はショートストロークピストン方式に改められたものとなっている。 LVOA-C(英語版) ノースカロライナ州のウォー・スポート・インダストリー社が開発したM4クローン。LVOA-CのLVOAは"Low Visibility Operation / Applications for the modern war fighter."を意味している。マズルブレーキとフラッシュサプレッサーが一体化した銃口と、銃口までを飲み込むように覆う形をしたハンドガードが特徴。 CQ 5.56mm TypeA 2006年に中国北方工業公司 (Norinco) が発表したM4クローンである。パラグアイ軍特殊部隊が採用している。 詳細は「CQ 311」を参照 M4-WAC-47 ウクライナのウクロボロンプロムとアメリカのエアロスクラフト(ワールドワイドエアロスコーポレーションの一部)が開発したM4クローンである。ウクライナ陸軍とウクライナ国家国境庁の次期主力小銃としてテストされている。
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