動作機構
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上記の経緯より、基本的にはG3自動小銃を元に、9x19mmパラベラム弾仕様に縮小した設計となっている。G3では、StG45アサルトライフルに組み込んだのと同様のローラー遅延式ブローバック(ローラーロッキング)機構が採用されており、これは本銃でも踏襲された。この方式では、圧力が低下してから閉鎖が解除されてボルトが開くことから、反動がマイルドで、軽量のボルトでも9mmパラベラム弾を安全に射撃できるようになったほか、ボルトを閉鎖した状態から撃発サイクルがスタートする、いわゆるクローズドボルト撃発となったこともあり、当時一般的だったシンプルブローバック方式・オープンボルト撃発の短機関銃と比して、命中精度が高いというメリットがあった。命中精度については、100m以内の近距離射撃であればライフルにも匹敵するとされており、建物の角から目と銃口だけを覗かせるテロリストの眼球を撃ち抜くことが可能とも称される。 しかし一方で、この機構によってボルトの構造が複雑になり、単価の上昇にも繋がった。また繊細な整備を必要とし、多弾数発射後にはヘッドスペース(包底面から薬莢位置決め部までの間隔)の点検をしなければ銃が作動不良を起こすこともある。点検方法はボルトを閉じてハンマーを落とした状態でマガジンの挿入口から中にあるボルトヘッドとボルトキャリアの隙間にシックネスゲージを差込み、隙間がどのくらい開いているか調べる。隙間はメーカーで指定している範囲内である0.25mmから0.45mmの間に収まっていなければならない。隙間が許容範囲を超えるとローラーを大きいものに交換する必要がある。そして、交換可能範囲(最大でも0.25mmから0.5mm)を超えた銃はそのまま使用するとローラー遅延の効果が十分に発揮される前にボルトが開放される早期開放による暴発などの危険があるため、H&K社に送って修理するか破棄される。 1992年発売のMP5/10など大口径化モデルでは、ボルトキャリアやボルトヘッドなどは標準的なMP5と互換性がなく、リコイル・スプリングはH&K HK53のものが流用されている。また9mmパラベラム弾モデルでも、1998年発売のMP5Fでは強装弾の使用に対応して内部構造を強化しており、同じリコイル・スプリングを導入したほか、ボルト・グループを強化した。この改良は、後に全ての生産型に導入された。
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動作機構
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